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履歴書をLINE(ライン)で送る方法。正しいマナーとメッセージ例文

keireki0530
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履歴書をLINEで送るという「新しい応募方法」

近年、転職活動において、応募先企業との連絡手段としてEメールだけでなく、LINE(ライン)を使用するケースが出てきました。特に、中小企業やスタートアップ、IT業界、アパレル・飲食業界、あるいは派遣会社への登録などでは、選考プロセスをスピーディーに進めるためにLINEが活用されることがあります。

しかし、「履歴書をLINEで送る」という行為は、まだ一般的なビジネスマナーとして確立されているわけではありません。

採用担当者は、あなたがLINEという手軽なツールを使いつつ、社会人としての「TPO(時・場所・場合)」や「マナー」をわきまえているかを、厳しくチェックしています。

LINEで送付が「許容」されるケース

まず大前提として、応募先企業からの「指示」や「許可」がない限り、履歴書をLINEで送付するのは絶対に避けるべきです。

「メールアドレスが見つからないから」といった自己判断で、企業の公式LINEなどに履歴書を送りつけるのは、ビジネスマナーを著しく欠いた行為と見なされます。

LINEでの送付が許容されるのは、以下のような場合に限られます。

  • 募集要項に「LINEで応募受付」と明記されている
  • 企業の採用担当者から「履歴書をLINEで送ってください」と明確に指示された

送信する履歴書ファイルの「準備」が最も重要

LINEで送る場合、その「手軽さ」ゆえに、ファイルの準備が雑になりがちです。採用担当者は、あなたが送ってきた「ファイル」そのものを見て、PCスキルや仕事の丁寧さを判断します。

ファイル形式は「PDF」が絶対のルール

これは、Eメールで送る場合と全く同じ、必須のマナーです。

Word(ワード)やExcel(エクセル)、あるいはMacのPages(ページズ)・Numbers(ナンバーズ)のファイル形式のまま送付してはいけません。

採用担当者の閲覧環境(スマホ、PC、OSの違い)によっては、レイアウトが崩れたり、文字化けしたりして、正しく閲覧できないリスクがあります。

また、**スマートフォンのカメラで撮影した「写真(画像)」の履歴書(.jpgや.png)を送るのも、公的な応募書類としては不適切です。

必ず、パソコンやスマホのアプリで作成した履歴書を「PDF形式」**に変換(エクスポート、または保存)したものを準備します。

ファイル名にも「配慮」を

PDF化したデータのファイル名も重要です。「履歴書.pdf」や「名称未設定.pdf」といった名前のまま送付するのは、採用担当者への配慮が欠けています。

「履歴書(氏名)_20251107.pdf」

「履歴書_山田太郎.pdf」

このように、「何の書類か」「誰の書類か」が一目で分かるファイル名に変更することが、社会人としてのマナーです。

【例文】LINEで送るメッセージの正しい書き方

ここが最も重要なポイントです。LINEは手軽なチャットツールですが、送る相手は「採用担当者」です。Eメールを送る時と全く同じ、**「丁寧なビジネス文書」**の形式でメッセージを作成する必要があります。

友人や家族に送るような、フランクな言葉遣いは厳禁です。

履歴書をLINEで送る際の「基本の例文」

株式会社〇〇

人事部 採用ご担当者様

お世話になっております。

〇〇職の求人に応募いたしました、山田 太郎(やまだ たろう)と申します。

ご指示いただきました応募書類(履歴書・職務経歴書)を、PDFファイルにて添付いたします。

ご多忙のところ大変恐縮ではありますが、ご査収(ごさしゅう)の上、ご検討いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。


山田 太郎(やまだ たろう)
〒123-XXXX 東京都〇〇区〇〇 1-2-3
電話:090-XXXX-XXXX
E-mail:taro.yamada@example.com

宛名・挨拶・名乗り

ビジネスメールと同様に、必ず「会社名」「部署名」「担当者名」を正式名称で記載します。「お世話になっております」という挨拶と、「フルネーム(読み仮名)」を忘れずに記載します。

用件と添付の案内

「何のために(応募)」「何を(応募書類を)」「どうした(添付した)」を、簡潔かつ明確に伝えます。「ご査収(ごさしゅう)ください」は、「内容をよく確認してください」という意味の丁寧な言葉です。

結びの挨拶と署名

面接への希望を伝える一文と、「よろしくお願い申し上げます」という結びの挨拶を記載します。

そして、Eメールの「署名(しょめい)」と同様に、ご自身の氏名・住所・連絡先を必ず最後に記載します。

履歴書をLINEで送る際の「送信マナー」

メッセージの内容以外にも、LINEならではの注意点があります。

送信時間に配慮する

LINEは通知がリアルタイムで届くことが多いため、送信時間には最大限の配慮が必要です。

深夜や早朝の送信は、相手のプライベートな時間を妨害する可能性があり、ビジネスマナー違反です。必ず、応募先企業の「営業時間内」(一般的には平日の9時〜18時頃)に送信するようにしましょう。

スタンプや絵文字は絶対NG

当然のことですが、スタンプや絵文字、顔文字は絶対に使用してはいけません。

「(笑)」や「!」といった記号も、ビジネスの場では不適切と見なされます。

「既読」を気にして催促しない

メッセージを送った後、「既読」がついたのに返信が来ない(いわゆる「既読スルー」)と不安になるかもしれません。しかし、採用担当者は多くの業務と並行して応募者の対応をしています。

「ご確認いただけましたでしょうか?」といった催促(さいそく)の連絡を、応募者側から送るのは控えましょう。

もし間違えたファイルを送ってしまったら

万が一、間違ったファイル(古い履歴書、全く別のファイルなど)を送ってしまった場合は、気づいた時点ですぐに「謝罪」と「正しいファイル」をセットで送り直す必要があります。

【訂正・再送付】応募書類の件/山田 太郎

株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様

お世話になっております。山田 太郎です。

先ほどお送りしました添付ファイルに、誤りがありました。

誠に申し訳ありません。

修正いたしました正しい応募書類を、改めて添付いたします。

お手数をおかけし大変恐縮ですが、こちらをご査収いただけますようお願い申し上げます。

結論。LINEは「手段」。中身とマナーが重要

履歴書をLINEで送るという行為は、一見カジュアルに見えますが、採用選考の「本番」であることに変わりはありません。

「手軽さ」に流されて、ファイル形式の準備や、丁寧な言葉遣いを怠(おこた)れば、それだけで「ビジネスマナーが欠如している」と判断されてしまいます。

LINEはあくまで「手段」の一つです。Eメールや郵送と同じ、あるいはそれ以上に、相手(採用担当者)への配慮を尽くした「丁寧な対応」を心がけることが、書類選考を通過するための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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