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履歴書の「緊急連絡先」欄。正しい書き方とマナー

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履歴書には、ご自身の現住所や連絡先を記載する欄とは別に、「緊急連絡先」や「現住所以外の連絡先」といった項目が設けられている様式があります。これは、応募者本人と何らかの理由で連絡が取れなくなった場合や、万が一の事態に備えて、企業側が連絡手段を確保しておくために設けられたものです。選考の合否に直接影響する項目ではありませんが、公的な応募書類の一部として、ビジネスマナーに沿った正しい書き方を理解しておくことが重要です。

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緊急連絡先欄の基本的な役割

履歴書の緊急連絡先欄は、あくまでも「緊急時」のためのものです。採用担当者が日常的な選考の連絡(面接日程の調整や合否通知など)のために、この連絡先を使用することは、まずありません。したがって、記載するのは、応募者本人以外で、確実に連絡が取れる連絡先である必要があります。この欄を正確に埋めることは、応募者の信頼性や、万が一の事態にも誠実に対応するという姿勢を示すことにもつながります。

記載する連絡先。誰の情報を書くべきか

緊急連絡先として記載するのは、原則として「生計を別にする近親者」の連絡先が最も一般的であり、適切です。具体的には、ご自身が実家を離れて一人暮らしをしている場合は、「実家の連絡先(ご両親など)」を記載するのが最も無難です。ご結婚されている場合は、配偶者の実家の連絡先などを記載するケースもあります。重要なのは、応募者本人と常に一緒にいるわけではないが、連絡が取れる家族・親族であることです。

友人や知人の連絡先は避ける

原則として、友人や知人、恋人などの連絡先を記載することは避けるべきです。履歴書は公的な書類であり、家族以外の第三者の個人情報(住所、電話番号など)を、本人の明確な承諾なく記載することは、個人情報保護の観点からも適切ではありません。万が一、ご家族と疎遠であるなどのやむを得ない事情があり、友人などを記載する場合は、必ず事前にその友人本人に事情を説明し、「転職活動の緊急連絡先として情報を記載すること」について、明確な許可を得ておく必要があります。

現住所と同じ場合の書き方。「同上」の使用

応募者本人が実家で暮らしているなど、現住所と緊急連絡先として記載したい実家の住所が同一である場合も多いかと存じます。その場合は、緊急連絡先欄の住所欄に、「現住所に同じ」または「同上」と記載して問題ありません。「同上」と書く際は、電話番号も同じであるかを注意してください。例えば、住所は同じでも、ご自身の携帯電話番号と、緊急連絡先として記載したい実家の固定電話番号が異なる場合は、電話番号欄にはその固定電話番号を記載します。

記載する相手への事前連絡のマナー

たとえ記載するのがご自身の実家(ご両親)の連絡先であっても、事前に一言断りを入れておくのが、社会人としての望ましいマナーです。履歴書に個人情報を記載する以上、その情報の持ち主であるご家族に対し、「転職活動の応募書類に、万が一の場合の連絡先として実家の住所と電話番号を記載しても良いか」と、事前に承諾を得ておきましょう。これにより、仮に企業から連絡が入った場合でも、ご家族が驚かずに済み、スムーズな取り次ぎが期待できます。

緊急連絡先欄がない履歴書の場合

近年、個人情報保護への意識の高まりや、応募書類の簡素化の流れを受け、履歴書の様式(テンプレート)によっては、「緊急連絡先」の項目が元々設けられていないタイプも増えています。その場合、応募者側があえて「本人希望欄」などに、緊急連絡先の情報を記載する必要は、原則としてありません。企業側も、選考段階では不要と判断しており、もし必要であれば、内定後や入社手続きの際に、別途、緊急連絡先を申告する機会を設けるのが一般的です。

まとめ。求められた情報を正確に記載する

履歴書の緊急連絡先欄は、あくまでも万が一に備えた項目です。記載を求められている場合は、その様式に従い、適切な人物(原則として近親者)の情報を、事前に本人の承諾を得た上で、正確に記載することが重要です。欄がなければ記載は不要です。こうした細かな項目一つひとつに誠実に対応することが、採用担当者に丁寧な人物であるという好印象を与えることにつながります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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