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履歴書の「派遣」経験。正しい書き方と転職でアピールするコツ

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転職活動で履歴書を作成する際、過去の「派遣社員」としての勤務経験を、職歴欄にどう書けばよいか、悩む方は少なくありません。「派遣元と派遣先、どちらを書くべきか?」「派遣と書くと不利にならないか?」といった不安は当然です。

しかし、結論から言いますと、派遣社員としての経験も、あなたのキャリアを形成する立派な「職歴」です。

その経験を記載しないことで履歴書に「空白期間(ブランク)」が生まれてしまうと、それこそが採用担当者に「この期間、何をしていたのだろうか」という懸念を抱かせる、最大のマイナス要因となります。

ここでは、採用担当者にあなたの経歴を正確に、かつ「強み」として伝えるための、派遣経験の正しい書き方を詳しく解説します。


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1. 【最重要】派遣の職歴。「派遣元」と「派遣先」の正しい書き方

履歴書の職歴欄において、派遣経験を記載する際の絶対的なルールは、「派遣元(登録した派遣会社)」と「派遣先(実際に勤務した会社)」の両方を明記することです。

  • 派遣元:あなたと雇用契約を結んでいる会社(例:〇〇派遣株式会社)
  • 派遣先:あなたが実際に赴き、業務を行った会社(例:株式会社△△)

採用担当者は、「誰に雇われて(派遣元)」「どこで、どんな業務を(派遣先)」していたのか、という2つの情報を知る必要があります。


2. 履歴書への具体的な記載例

派遣経験を記載する場合、「入社」という言葉よりも、派遣会社に籍を置いた**「登録」という言葉を使うのが一般的です。

そして、「退社」の理由としては「派遣期間満了により退職」**と記載するのが、最も一般的で客観的な事実を伝える書き方です。

基本的な記載例(1社の場合)

2020年 4月 〇〇派遣株式会社に登録

2020年 5月 株式会社△△(派遣先)へ派遣

(〇〇部にて、一般事務業務に従事)

2023年 3月 派遣期間満了により退職

(補足)「入社」「退社」を使っても間違いではない

「登録」ではなく「〇〇派遣株式会社 入社(派遣社員として)」と記載したり、「退職」ではなく「派遣期間満了により退社」と記載したりしても、間違いではありません。

大切なのは、**「派遣元」「派遣先」「派遣社員であったこと」「派遣期間」**の4点が明確に分かることです。


3. 派遣先が「複数」ある場合の書き方

派遣社員として、同じ派遣元から複数の派遣先に勤務した場合は、原則としてすべて時系列で記載します。

派遣先ごとに記載する例

2019年 4月 〇〇派遣株式会社に登録

2019年 5月 株式会社△△(派遣先)へ派遣

(〇〇部にて、営業事務に従事)

2021年 3月 派遣期間満了により退職

2021年 4月 株式会社□□(派遣先)へ派遣

(〇〇部にて、経理補助業務に従事)

2023年 3月 派遣期間満了により退職

2023年 4月 現在に至る

(例外)短期間の派遣先が非常に多い場合

もし、数ヶ月単位の短期間の派遣先が10社もある、といった場合、履歴書の職歴欄にすべてを書き込むと、かえって見づらくなってしまいます。

その場合は、履歴書には「派遣元」への登録と、主な派遣先(または応募先に関連する派遣先)のみを記載し、**「詳細は職務経歴書に記載」**と誘導する方法もあります。

(履歴書の記載例)

2019年 4月 〇〇派遣株式会社に登録

(主に〇〇(業種)の企業にて、事務職として〇件の派遣業務に従事)

(詳細は職務経歴書をご参照ください)

2024年 3月 一身上の都合により退職


4. 派遣経験からアピールできる「強み」

派遣社員であったことを、ネガティブに捉える必要は一切ありません。むしろ、派遣経験者だからこそアピールできる「強み」があります。

これらの強みは、履歴書の「自己PR」欄や「職務経歴書」で積極的にアピールしましょう。

強み1:多様な環境への「順応性(適応力)」

「派遣先が変わる=職場環境や人間関係がリセットされる」という中で、短期間で新しい環境に適応し、業務を遂行してきた経験は、「順応性が高い」という強力なアピールになります。

強み2:短期間での「業務習得力(吸収力)」

新しい派遣先では、毎回新しい業務ルールやシステム操作を覚える必要があります。短期間でそれらをキャッチアップし、戦力となってきた経験は、「吸収力が高い」「仕事を覚えるのが早い」という証明になります。

強み3:幅広い「スキル」と「経験値」

複数の企業(例えば、A社で営業事務、B社で経理補助)を経験している場合、それは「幅広い業務知識とスキルを持っている」というアピールに繋がります。


5. 結論。派遣経験は「強み」として「正確」に書こう

履歴書において、「空白期間」を作ってしまうことの方が、遥かに大きなデメリットとなります。

「派遣社員」としての経験を隠したり、曖昧に書いたりせず、

  1. 「派遣元」と「派遣先」を明記する
  2. 「派遣社員であったこと」を明記する
  3. 「派遣期間」を正確に記載する

という基本ルールを守り、あなたのキャリアを誠実に記載しましょう。

そして、その経験から得た「順応性」や「スキル」を、自信を持ってアピールすることが、書類選考を通過するための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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