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主婦の再就職を成功させる履歴書の書き方。ブランクを「準備期間」に変える職歴と自己PRのアピール術

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結婚や出産、育児、介護などのライフイベントにより、一度仕事を離れていた期間(ブランク)がある主婦(主夫)の方にとって、再就職に向けた履歴書作成は大きなハードルになりがちです。「職歴の空白期間を見て不採用にされるのではないか」「家事や育児をしていた期間をどう説明すればいいのか」と不安を感じる方も多いでしょう。

しかし、企業側が懸念しているのはブランクそのものではなく、「現在の就業意欲」や「スムーズに職場復帰できる環境か」という点です。書き方を工夫し、ブランク期間を「次のキャリアへの充電・準備期間」としてポジティブに伝えることができれば、書類選考の通過率は確実に高まります。

ここでは、主婦の再就職における履歴書の職歴欄の正しい書き方や、家事・育児経験をビジネススキルとしてアピールする自己PRのコツについて詳しく解説します。

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【職歴欄】ブランク期間を「空白」にしない書き方の鉄則

履歴書の職歴欄において、退職から現在までの期間を何も書かずに空けておくと、採用担当者は「この期間に何をしていたのか?」と疑問や不安を抱きます。遊んでいたわけではなく、家庭を支えていたのですから、その事情と現在の状況を明記して安心感を与えましょう。

1. 退職理由に「ライフイベント」を添える

通常、自己都合退職は「一身上の都合により退社」と書きますが、ブランクの理由が明確な場合は、カッコ書きで補足するのが有効です。

【記入例】

Plaintext

平成28年 3月 株式会社〇〇 一身上の都合により退社(出産・育児に専念するため)

これにより、キャリアの中断がネガティブな理由(仕事が嫌になった等)ではないことが伝わります。

2. ブランク期間の状況と「復帰可能」な旨を記載する

退職理由の下の行に、その後の状況と、現在は働ける環境が整っていることを記載します。これが採用担当者にとって最大の安心材料になります。

【記入例】

Plaintext

平成28年 4月 ~ 令和5年 3月
       専業主婦として家事・育児に従事
       (現在は子供の手が離れ、フルタイム勤務が可能です)

3. 在宅ワークや自己啓発を行っていた場合

もしブランク期間中に、単発のアルバイトや在宅ワーク、資格取得の勉強、PTA役員などの活動をしていた場合は、それも立派な活動実績として記載しましょう。

【記入例】

Plaintext

令和3年 4月 ~ 令和5年 3月
       育児の傍ら、在宅にてデータ入力業務を受託(月平均20時間)
       また、再就職に向けてMOS資格取得の学習を継続

家事・育児経験を「ビジネススキル」に変換する自己PR

「専業主婦だったのでアピールできるスキルがない」と考えるのは早計です。家庭運営で培った能力は、多くの職種で求められる「ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)」と共通しています。言葉を変換してアピールしましょう。

  • マルチタスク能力・段取り力家事や育児は、限られた時間の中で複数のタスク(料理、洗濯、子供の世話など)を同時進行させる必要があります。これは事務職やサービス業で求められる「優先順位をつけて効率的に業務をこなす力」としてアピールできます。
  • コミュニケーション能力・調整力近所付き合い、PTA活動、子供の学校行事などを通じて培った、多様な年代・立場の人と円滑に関わる力は、組織での協調性や顧客対応力につながります。
  • コスト意識・管理能力家計のやりくりや貯蓄の計画などは、経理的なセンスやコスト管理能力として、事務系職種へのアピール材料になります。

【自己PR文の例】

「専業主婦としての6年間で、限られた時間を有効に使うタイムマネジメント能力を磨いてまいりました。家事と育児を両立させるため、常に優先順位を考え、隙間時間を活用して資格勉強にも励みました。この段取り力を活かし、貴社の事務職としても正確かつスピーディーに業務を遂行し、貢献したいと考えております。」

志望動機で「社会復帰への意欲」を熱く伝える

久しぶりの仕事に対する不安を書くのではなく、「働きたい」「社会と関わりたい」という前向きなエネルギーを志望動機に込めましょう。

  • 再就職のきっかけ: 「子育てが一段落し、改めて社会の一員として責任ある仕事に従事したいと考えました」
  • その会社を選んだ理由: 「主婦としての生活者視点が、貴社のサービス向上に活かせると感じました」
  • 覚悟: 「ブランクはありますが、一から業務を習得し、長く腰を据えて働きたいと考えております」

本人希望記入欄で「働ける条件」を誠実に伝える

子育て中や介護中などの場合、勤務時間や曜日に制約があることも多いでしょう。無理をして入社後にトラブルになるのを防ぐため、本人希望記入欄には譲れない条件を正直に、かつ丁寧に記載します。

ただし、要望ばかりを羅列すると「扱いづらい」と思われてしまいます。「ご相談」というスタンスや、代替案を添える配慮が大切です。

【記入例】

勤務時間について

子供の保育園送迎のため、勤務時間は9:00~17:00を希望いたします。

※家族の協力が得られるため、事前の調整があれば月数回程度の残業は可能です。

学校行事等について

学校行事の際は、事前にお休みを相談させていただけますと幸いです。業務に支障が出ないよう、前後の日程で調整するなど配慮いたします。

まとめ

主婦の履歴書において、ブランク期間は決してマイナスだけの要素ではありません。「家庭という現場」をマネジメントしてきた経験は、社会人としての厚みとなります。

正直かつ前向きにこれまでの経緯と現在の意欲を伝え、採用担当者に「この人なら安心して仕事を任せられそうだ」と思わせる履歴書を作成してください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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