お役立ち情報
PR

プロスポーツ選手の履歴書作成ガイド。セカンドキャリアを成功させる「競技歴」のビジネス変換術

keireki0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

プロスポーツ選手としての現役生活を終え、セカンドキャリアとして一般企業への就職や転職を目指す際、最初に立ちはだかる壁が「履歴書」です。「ずっとスポーツしかしてこなかったから書くことがない」「チームへの所属をどう職歴として書けばいいのか分からない」と悩む方は少なくありません。

しかし、厳しいプロの世界で培った精神力、目標達成能力、分析力は、ビジネスの世界でも極めて高く評価されるポータブルスキルです。重要なのは、その経験を「スポーツの話」で終わらせず、「ビジネスで活かせる能力」として翻訳して伝えることです。

ここでは、元プロスポーツ選手が書類選考を突破するために知っておくべき履歴書の書き方や、職歴欄のルール、そして競技経験を最強の自己PRに変える方法について詳しく解説します。

スポンサーリンク

職歴欄の正しい書き方。「入団・退団」と「契約」の使い分け

プロスポーツ選手の場合、一般的な会社員とは雇用形態が異なるケースが多く、職歴欄の用語選びに迷うことがあります。所属していた形態に合わせて正しく記載しましょう。

1. プロ契約(個人事業主)として活動していた場合

多くのプロ選手(野球、サッカー、バスケットボールなど)は、チームと選手契約を結ぶ個人事業主の形態をとります。この場合、「入社」ではなく**「契約」「入団」**といった言葉を使います。

【記入例】

Plaintext

平成25年 4月 株式会社〇〇(チーム運営会社名)とプロ選手契約を締結
       △△(チーム名)に入団
令和 3年12月 契約期間満了につき退団

※運営会社名とチーム名の両方を記載すると丁寧です。また、辞める際は「退社」ではなく「退団」や「契約満了」とします。

2. 実業団(社員選手)として活動していた場合

企業の社員として雇用され、業務の一環または主務としてスポーツを行っていた場合は、通常の会社員と同じく**「入社」「退社」**を使います。

【記入例】

Plaintext

平成25年 4月 株式会社〇〇 入社
       人事部に配属(硬式野球部としての活動に従事)
令和 3年 3月 一身上の都合により退社

※配属部署がある場合は記載し、選手活動をメインに行っていた旨を書き添えます。

3. 所属チームが変わった(移籍した)場合

移籍はキャリアの重要な転換点です。省略せず時系列に沿って記載します。

「〇〇チームへ移籍」と記載し、キャリアの変遷がわかるようにします。

競技実績や成績はどこに書くべきか

「日本代表選出」や「リーグ優勝」「個人タイトル獲得」などの輝かしい実績は、採用担当者に強烈なインパクトを与えます。これらは履歴書のどこに書くべきでしょうか。

  • 職歴欄の行間:主な実績(特に誰もが知るような大きな成果)は、職歴欄のチーム名の下に1行使って記載して構いません。※2018年シーズン リーグ優勝に貢献(レギュラーとして全試合出場)
  • 賞罰欄:全国大会優勝や国際大会での入賞歴、個人タイトルなどは「賞罰」欄に正式名称で記載します。
  • 自己PR欄・職務経歴書:書ききれない詳細な実績や、そこに至るプロセスは、自己PR欄や職務経歴書で詳しく解説します。

「体力・根性」だけではない!ビジネススキルへの変換術

元プロ選手が陥りがちなのが、「体力には自信があります」「根性なら誰にも負けません」というアピールに終始してしまうことです。もちろんこれらも大切ですが、企業が求めているのは「ビジネスで成果を出せる論理的思考力」です。

以下のように、スポーツでの経験をビジネス用語に変換してアピールしましょう。

変換例1:練習への取り組み → 「目標達成能力」「PDCAサイクル」

「毎日練習しました」ではなく、「目標とするタイムから逆算して日々の練習メニューを組み立て、数値を記録・分析しながら改善を繰り返しました(PDCA)」と伝えます。これにより、計画性と分析力をアピールできます。

変換例2:チームでの役割 → 「組織貢献力」「フォロワーシップ」

「チームワークを大切にしました」ではなく、「チームの勝利のために自分の役割を徹底し、若手選手のメンター役としてモチベーション管理にも貢献しました」と伝えます。組織の中でどう動けるかを示します。

変換例3:プレッシャーへの対応 → 「ストレス耐性」「本番発揮力」

「勝負強いです」ではなく、「結果がすべての環境下で、常にプレッシャーと向き合いながらパフォーマンスを維持するための自己管理(メンタルコントロール)を行ってきました」と伝えます。

採用担当者が抱く「懸念」を先回りして払拭する

企業側は、元プロスポーツ選手に対して高い期待を持つ一方で、いくつかの懸念も抱いています。履歴書や志望動機でこれらを払拭することが、書類選考通過の鍵となります。

懸念1:「プライドが高くて扱いにくいのでは?」

対策: 「過去の実績に固執せず、ゼロから学ぶ覚悟」を強調します。「新人として謙虚に、スポンジのように吸収します」という素直な姿勢を文章で表現してください。

懸念2:「PCスキルやビジネスマナーがないのでは?」

対策: もし引退後にPC教室に通ったり、独学で勉強したりしているなら、その事実を必ず記載します。「MOS資格取得に向けて勉強中」などと書くだけで、ビジネスへの適応意欲が高いと評価されます。

懸念3:「すぐに辞めてしまうのでは?」

対策: セカンドキャリアにかける熱意と、その企業を選んだ明確な理由(志望動機)を論理的に伝えます。「スポーツと同じくらい、この仕事に情熱を注ぎたい」というメッセージが響きます。

まとめ:競技人生は最強のビジネスキャリアになる

プロスポーツ選手として生きてきた期間は、決して「ビジネス経験がない期間」ではありません。厳しい競争社会で結果を出し続けてきたという事実は、何にも代えがたい信頼の証です。

履歴書では、「選手としての実績」と「ビジネスマンとしての素養(謙虚さと学習意欲)」のバランスを意識してください。華やかな経歴を鼻にかけず、新たなフィールドで誠実に努力する姿勢を伝えることができれば、書類選考を突破し、セカンドキャリアの扉を大きく開くことができます。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功
サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター
サイトの目的
応募書類マスター
応募書類作成のアドバイス
転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談
キャリアプラン案内所
面接のアドバイス
面接のトリセツ
年収交渉アドバイス
給与交渉ナビ
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました