ネイリスト検定の履歴書への正しい書き方と正式名称ガイド
ネイリストを目指す方や、美容業界でのキャリアアップを考えている方にとって、資格は自身の実力を証明する最大の武器です。しかし、いざ履歴書を書こうとしたときに「ネイリスト検定の正式名称は?」「JNECとJNAの違いは?」と迷ってしまうケースが少なくありません。
履歴書の資格欄は、単なる記録ではなく、採用担当者に対する「技術力」と「ビジネスマナー」のアピールスペースです。略称を使わず正確に記載することで、プロフェッショナルとしての信頼感を高めることができます。ここでは、ネイリスト関連資格の履歴書への正しい書き方や、アピールにつなげるポイントについて詳しく解説します。
ネイリスト検定(JNEC)の正式名称と書き方
最も知名度が高く、多くのサロンで採用基準となっているのが、一般的に「ネイリスト検定」と呼ばれる資格です。この資格は主催団体の変遷があり名称が複雑ですが、現在は「公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」が主催しています。
履歴書に記載する際は、以下のように主催団体名を含めた正式名称で書くのがマナーです。
- 公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター主催 JNECネイリスト技能検定試験 3級 合格
- 公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター主催 JNECネイリスト技能検定試験 1級 合格
行数に余裕がない場合は、「JNECネイリスト技能検定試験 2級 合格」と記載しても通じますが、「ネイリスト検定 2級」や「ネイル検定」といった略称は避けましょう。
取得年月の確認方法
資格欄に記入する日付は、試験を受けた日ではなく、**合格証書(ディプロマ)に記載されている発行日(合格認定日)**を記入します。西暦か和暦(令和など)かは、履歴書全体で統一するようにしてください。
ジェルネイル検定(JNA)の正式名称と書き方
サロンワークにおいて必須スキルとなっているジェルネイルの技術を証明するのが「JNAジェルネイル技能検定試験」です。こちらは「NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)」が主催しています。
- NPO法人日本ネイリスト協会主催 JNAジェルネイル技能検定試験 初級 合格
- NPO法人日本ネイリスト協会主催 JNAジェルネイル技能検定試験 上級 合格
JNEC(公益財団法人)とJNA(NPO法人)は別団体ですので、混同しないように注意が必要です。合格証書を確認し、正しい団体名を記載してください。
ネイルサロン衛生管理士など関連資格の書き方
実務経験のアピールとして非常に有効なのが「ネイルサロン衛生管理士」などの関連資格です。これらを持っていることは、技術だけでなく衛生面や安全管理に対する意識が高いことの証明になります。
- NPO法人日本ネイリスト協会認定 ネイルサロン衛生管理士 取得
- JNAフットケア理論検定試験 合格
これらの資格も略さずに記載しましょう。特に未経験からサロン就職を目指す場合、衛生管理士の資格は「即戦力としての準備ができている」という強いアピールになります。
勉強中の資格や過去の級はどう扱うべきか
上位級を目指して勉強中の場合
現在、資格取得に向けてスクールに通っている、あるいは独学で勉強している場合は、その意欲もアピール材料になります。資格欄の空きスペースや自己PR欄に以下のように記載しましょう。
- 現在、JNECネイリスト技能検定試験 1級 取得に向けて勉強中(〇月受験予定)
これにより、現状に満足せずスキルアップを目指す向上心を採用担当者に伝えることができます。
下位級を書くべきか
例えば2級を持っている場合、3級を併記する必要があるか迷うかもしれませんが、基本的には**「取得している最上位の級」**のみを書けば問題ありません。ただし、資格欄が寂しい場合や、取得の過程(継続的な努力)を見せたい場合は、取得年月順に全て記載しても構いません。
異業種への転職でネイリスト検定は評価されるか
ネイリスト以外の職種(事務職や販売職など)へ転職する場合でも、ネイリスト検定はアピールになります。
- 集中力と手先の器用さ:細かいアートを施す技術は、緻密な作業ができる証明になります。
- 接客・カウンセリング能力:お客様の要望を聞き出すスキルは、営業や販売でも活かせます。
- 継続力:級を取得するために練習を重ねたプロセスは、忍耐強く仕事に取り組む姿勢として評価されます。
履歴書には正式名称で記載しつつ、職務経歴書や面接では「検定取得を通じて培った集中力やホスピタリティを、貴社の業務でも活かしたい」と伝えることで、異業種でもポジティブな評価を得ることができます。
正確な名称で資格を記載することは、細部へのこだわりとプロ意識の表れです。自信を持って履歴書を作成し、次のステップへと進んでください。





