GU（ジーユー）の書類選考を突破する履歴書の書き方ガイド。トレンドと実用性を兼ね備えたアピール術

「ファッションを、もっと自由に。」というブランドメッセージを掲げ、トレンドアイテムを低価格で提供するGU（ジーユー）。ファーストリテイリンググループの一員として国内外で急成長を遂げている同社は、アルバイトから地域正社員、本部職まで、幅広い層から人気の高い就職先です。

GUの選考において、単に「服が好き」「よく利用する」という理由だけでは、採用担当者の心を動かすことはできません。GUが求めるスピード感やチームワーク、そして接客への熱意を履歴書で証明する必要があります。ここでは、GUの採用担当者が重視しているポイントを押さえた履歴書の書き方や、好印象を与える志望動機の作成術について詳しく解説します。

GUが履歴書でチェックしている「GUスピリット」と適合性

履歴書を作成する前に理解しておきたいのは、GUがどのような人材を求めているかという点です。GUはユニクロと比較して、よりトレンド性が高く、若い世代やファッション感度の高い層をターゲットにしています。そのため、以下の3つの要素が書類選考の大きな評価基準となります。

1. ファッションへの関心と清潔感トレンドを扱うブランドであるため、応募者自身がファッションを楽しんでいるか、そしてお客様に不快感を与えない清潔感を持っているかが重視されます。
2. チームワークと主体性GUの店舗運営は「全員経営」を掲げており、スタッフ同士の連携が不可欠です。指示を待つだけでなく、自ら考えて動ける（自走できる）姿勢が求められます。
3. スピード感と効率性商品の入れ替わりが早く、来店客数も多いため、テキパキと効率よく業務をこなせる適性があるかが見られます。

証明写真は「自分らしさ」と「清潔感」のバランスが鍵

アパレル企業の履歴書において、証明写真は第一印象を決定づける最も重要な要素です。GUの場合、就職活動用の堅苦しいリクルートスーツである必要はありませんが、ラフすぎる私服も避けるべきです。

おすすめなのは、**「GUの店頭に立っても違和感のない服装」**です。襟付きのシャツやブラウス、あるいはシンプルなカットソーにジャケットを羽織るなど、清潔感がありつつも少しトレンドを意識した服装が好印象です。

髪型は顔にかからないように整え、メイクは健康的で明るい印象になるように心がけます。そして何より重要なのは**「表情」**です。接客業ですので、口角を上げた自然な笑顔で撮影してください。無表情な写真は「暗い」「接客に向いていない」と判断されるリスクがあります。

職歴欄では「忙しい環境での対応力」をアピールする

職歴欄は、これまでの経験がGUの現場でどう活きるかを証明するスペースです。

接客・販売経験がある場合

アパレル経験があればベストですが、飲食店やコンビニなどの経験も高く評価されます。その際、単に「接客担当」と書くのではなく、「ピーク時の効率的なオーダー処理」や「チームでの連携プレー」など、忙しい環境下でどのように動いていたかを具体的に記載してください。GUの店舗は非常に忙しいため、スピード感を持って動けることは大きな強みになります。

未経験の場合

接客経験がない場合でも、部活動やサークル活動、学業などで「チームで目標に向かって努力した経験」や「体力に自信があること」をアピールします。アパレル店員は立ち仕事であり、品出しやバックヤード業務など体力を使う場面も多いため、体力と根性は立派なスキルになります。

「ファン心理」を超えた志望動機の書き方

GUへの志望動機で最も多いのが「GUの服が好きだから」という理由です。もちろんブランド愛は大切ですが、それだけでは「お客様（ファン）」の視点から抜け出せていません。採用担当者が求めているのは「販売員（プロ）」としての視点です。

良い志望動機の構成例

1. ブランドへの共感：「トレンドをいち早く取り入れ、誰でも自由にファッションを楽しめる貴社のコンセプトに魅力を感じています。」
2. 客観的な視点：「以前店舗を利用した際、スタッフの方が私の好みを汲み取ってコーディネートを提案してくださり、新しい自分を発見できて感動しました。」
3. 貢献意欲（自分の強み）：「私もその時のスタッフの方のように、お客様一人ひとりに寄り添った提案を行い、ファッションの楽しさを届ける存在になりたいです。前職で培ったコミュニケーション能力を活かし、地域一番店を目指して貢献したいと考えております。」

このように、「好き」という感情を入り口にしつつ、最終的には「どう貢献したいか」という意欲に着地させることが重要です。

本人希望記入欄でシフトへの柔軟性をアピールする

店舗スタッフ（アルバイト・地域正社員）としての採用を目指す場合、履歴書の「本人希望記入欄」は合否に直結する重要項目です。GUは土日祝日やセール期間中が繁忙期となるため、この時期に勤務できるスタッフは非常に重宝されます。

• 土日祝日の勤務： 「土日祝日の勤務も可能です」と明記しましょう。
• 勤務時間： 「遅番（ラストまで）の勤務も可能です」など、柔軟性を示します。

もちろん、学業や家庭の事情で制限がある場合は正直に書く必要がありますが、「平日の夕方以降と、土日のどちらかはフルタイムで入れます」といったように、可能な範囲を具体的に提示し、協力する姿勢を見せることが採用への近道となります。

まとめ：GUらしい「元気」と「誠実さ」を履歴書に込める

GUの履歴書作成において大切なのは、きれいに整った経歴よりも、そこから伝わる「エネルギー」と「人柄」です。

文字は丁寧に書き、誤字脱字がないようにチェックすることは、仕事に対する誠実さの証明になります。GUという活気あるステージで、あなたが生き生きと働いている姿を採用担当者がイメージできるような、明るく前向きな履歴書を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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