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履歴書の志望動機で「生活費のため」はNG?本音を好印象な意欲に変える言い換えテクニックと例文

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転職活動や求職活動において、働く最大の目的が「生活費を稼ぐため」であることは、誰にとっても偽らざる本音です。家族を養うため、生活水準を上げるため、あるいは日々の生活を安定させるために仕事を探すのは当然のことです。しかし、履歴書の志望動機欄にストレートに「生活費のため」と書いてしまうと、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうリスクが高いのが現実です。

ここでは、「生活費を稼ぎたい」という切実な本音を、企業側が採用したくなるようなポジティブな志望動機に変換するテクニックと、雇用形態別の具体的な書き換え例文について詳しく解説します。

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「生活費のため」とそのまま書くと不採用になる理由

まず理解しておくべきなのは、企業が採用活動を行う目的は「自社の利益に貢献してくれる人材を確保すること」だという点です。応募者側の事情である「生活費が必要」という理由は、企業側にとって直接的なメリットにはなりません。

採用担当者が「生活費のため」という志望動機を見たときに抱く懸念は以下の通りです。

  1. 仕事内容への関心が薄い「お金さえもらえれば仕事は何でもいいのか」「嫌な仕事だとすぐに辞めてしまうのではないか」と判断されます。
  2. 貢献意欲が見えない「会社から何をもらえるか(給与)」ばかりを考えていて、「会社に何を提供できるか(貢献)」の視点が欠けていると見なされます。
  3. 他社でもいいのではないか条件面だけの動機では、時給や月給が少しでも高い他社があればすぐに転職してしまうだろうと、定着性を疑われます。

したがって、生活費が必要という事実は否定せずとも、履歴書上ではそれを「長く働きたい」「成果を出したい」というビジネスライクな表現に変換して伝える必要があります。

「生活費」という本音をポジティブに変換する3つの視点

「生活費のために働きたい」という思いは、視点を変えれば「責任感」や「定着意欲」と言い換えることができます。以下の3つの視点を使って、好印象な志望動機に変換しましょう。

1. 「生活の安定」を「長期就業の意欲」に変換する

生活費が必要ということは、安定した収入を継続的に得たいということです。これを「腰を据えて長く働きたい」という定着意欲に変換します。

  • 言い換え例: 「安定した経営基盤を持つ貴社で、安心して業務に集中し、長期的にキャリアを築いて貢献したい」

2. 「お金を稼ぎたい」を「成果への意欲」に変換する

より多くの生活費を稼ぎたい場合は、高い成果を出して評価されたいという向上心に変換します。

  • 言い換え例: 「成果を正当に評価する貴社の方針に魅力を感じ、高い目標に挑戦して実績を上げることで、自身の市場価値も高めていきたい」

3. 「家族を養う」を「責任感」に変換する

家族のために生活費が必要な場合は、それを仕事に対する責任感の強さとしてアピールします。

  • 言い換え例: 「家族を支える責任感を原動力に、貴社の一員として誠実に業務に取り組み、安定した成果を出し続けたい」

【正社員向け】生活費(安定・給与)を動機にする場合の例文

正社員の転職では、「生活費」という直接的な言葉は避け、「生活基盤の安定」や「待遇」といった言葉を選びつつ、仕事への熱意とセットで伝えます。

安定した収入・生活基盤を求める場合

例文

長年にわたり業界を牽引し、安定した事業基盤を築かれている貴社の信頼性と将来性に魅力を感じ、志望いたしました。生活の基盤が安定している環境でこそ、目の前の業務に全力を注ぎ、質の高い仕事ができると考えております。貴社であれば、腰を据えて長期的な視点でスキルを磨き、組織の発展に貢献し続けることができると確信しております。前職で培った事務処理能力と正確性を活かし、縁の下の力持ちとして貴社の堅実な経営を支えていきたいと考えております。

給与アップ(生活水準の向上)を目指す場合

例文

年齢や社歴に関わらず、個人の成果を正当に評価する貴社の実力主義の社風に強く惹かれ、志望いたしました。前職では年功序列の風土が強く、実績がダイレクトに評価に反映されにくい環境でしたが、貴社のような高い目標設定と明確な評価制度がある環境でこそ、私の強みである粘り強さと目標達成意欲を最大限に発揮できると考えております。前職で培った営業スキルを活かし、貴社の売上拡大に貢献するとともに、自身のキャリアアップも実現したいと強く願っております。

【パート・アルバイト向け】生活費の足しにしたい場合の例文

パートやアルバイトの場合、「生活費の足しにしたい」という理由は一般的ですが、履歴書では「時間を有効活用したい」「家庭と両立したい」といった表現にするのが無難です。

隙間時間を活用して稼ぎたい場合

例文

子供の手が離れ、平日の日中に安定して働ける時間が確保できたため、社会復帰として貴店を志望いたしました。自宅から近く通勤時間が短いため、家庭と両立しながら無理なく長く勤務できる環境であると考えております。空いた時間を活用するだけでなく、主婦としての目線や前職での接客経験を活かし、テキパキと効率よく業務を遂行することで、貴店に貢献したいと考えております。

Wワークで収入を増やしたい場合

例文

現在はフリーランスとして在宅ワークを行っておりますが、収入の安定を図るとともに、身体を動かす仕事でリフレッシュしたいと考え、早朝の品出しスタッフに応募いたしました。本業のスケジュール管理は徹底しており、シフトに穴をあけることなく確実に勤務することが可能です。限られた時間ではありますが、集中して作業に取り組み、効率よく業務をこなすことで即戦力として貢献したいと考えております。

必ず「仕事内容への興味」もセットで伝える

どのような言い換えをするにせよ、最も重要なのは「お金」の話だけで終わらせないことです。条件面のアピールだけでは、「もっと給料が良い会社があればすぐに辞めてしまう」と思われてしまいます。

必ず、その会社の事業内容のどこに魅力を感じたのか、自分のどのスキルが活かせるのかという**「仕事そのものへの興味」**をセットで伝えるようにしてください。生活費を稼ぎたいというエネルギーを、仕事への責任感や貢献意欲というオブラートで包み込み、論理的に伝えることが、書類選考を通過するための鉄則となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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