履歴書写真で丸襟のブラウスはアリか?採用担当者に与える印象と職種別の選び方
転職活動において履歴書の写真を撮影する際、ジャケットの中に着るインナー選びは顔映りや全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。一般的にはスキッパーカラー(開襟)やレギュラーカラー(角襟)が定番とされていますが、柔らかく女性らしい印象を与える「丸襟(ラウンドカラー)」のブラウスやシャツを選びたいと考える方もいるでしょう。しかし、丸襟はデザインによっては幼く見えたり、カジュアルすぎると判断されたりする懸念もあります。ここでは、履歴書写真における丸襟着用の是非や、採用担当者に好印象を与えるための着こなしのポイントについて詳しく解説します。
丸襟が与える「優しさ」と「親しみやすさ」のメリット
履歴書の写真において、丸襟のブラウスを着用することはマナー違反ではありません。むしろ、丸襟特有の曲線的なデザインは、着用する人の表情を優しく見せ、「親しみやすさ」や「柔軟性」、「穏やかさ」といったポジティブな印象を与える効果があります。角のあるレギュラーカラーが「規律」や「真面目さ」を象徴するのに対し、丸襟は相手に威圧感を与えず、安心感を持たせるのに適しています。そのため、チームワークを大切にする職場や、人当たりの良さが重視される環境においては、あえて丸襟を選ぶことで、あなたの長所である柔らかい人柄を視覚的にアピールする有効な手段となり得ます。
業界や職種による向き不向きの判断基準
丸襟の着用がプラスに働くかマイナスに働くかは、志望する業界や職種によって大きく異なります。保育士、医療事務、福祉関係、一般事務、受付、接客業など、顧客や利用者に対して「優しさ」や「丁寧な対応」が求められる職種では、丸襟の持つ柔らかい雰囲気が非常に好まれます。一方で、金融機関、公務員、コンサルタント、管理職候補、あるいは営業職の中でも新規開拓を担うようなポジションでは、頼りがいや知性、即戦力としての強さが求められる傾向にあります。こうした堅実な業界において丸襟を着用すると、「幼い」「頼りない」「学生気分が抜けていない」といったネガティブな印象を持たれるリスクがあるため、キリッとしたスキッパーカラーやレギュラーカラーを選んだほうが無難です。
幼く見せないためのデザイン選びとジャケットの合わせ方
中途採用の面接において「幼く見える」ことは、即戦力としての信頼感を損なう要因になりかねません。丸襟のブラウスを選ぶ際は、デザインや素材感に注意を払う必要があります。フリルやレースがついたもの、襟が大きすぎるものは、どうしても少女的な印象が強くなってしまうため避けるべきです。ビジネスシーンに適しているのは、シンプルで小ぶりな丸襟や、少し光沢のある上質な素材のものです。また、合わせるジャケットの色も重要です。ベージュやライトグレーのジャケットに丸襟を合わせると全体がぼんやりとして甘くなりすぎるため、濃紺(ネイビー)や黒のジャケットを合わせてコントラストをつけ、全体を引き締めるのが大人の着こなしです。第一ボタンまで留めるタイプの丸襟は特に幼く見えやすいため、首元が少し開いたデザインのものを選ぶと、すっきりと洗練された印象になります。
スキッパーやレギュラー襟との使い分け戦略
インナー選びに迷ったときは、「自分が相手にどう見られたいか」という戦略に基づいて決定します。活発で明るく、テキパキと仕事をする印象を与えたいなら、首元がV字に開いた「スキッパーカラー」が最適です。顔周りがすっきりとし、活動的なエネルギーを伝えることができます。真面目で几帳面、ルールを遵守する誠実さをアピールしたいなら、第一ボタンまである「レギュラーカラー(角襟)」が王道です。そして、協調性があり、穏やかで話しかけやすい雰囲気を作りたい場合に「丸襟」を選びます。また、最近では襟のない「カットソー」もオフィスカジュアルとして定着しており、知的でこなれた印象を与えたい場合に有効です。それぞれの襟が持つメッセージ性を理解し、志望企業の社風や求める人物像に合わせて最適なものを選択してください。
最終的なチェックと自分らしさの演出
どの襟の形を選ぶにせよ、最終的に重要なのは「清潔感」と「サイズ感」です。丸襟のブラウスは、襟の形が崩れやすかったり、左右対称にならなかったりすることがあります。撮影前には必ずアイロンをかけ、襟がジャケットからバランスよく出ているか、浮いていないかを鏡で確認します。また、首回りのサイズが合っていないと、首が詰まって苦しそうに見えたり、逆に隙間ができすぎてだらしない印象になったりします。試着をして自分の体型に合ったものを選びましょう。もし丸襟にするかどうか迷いが残る場合は、誰からも好感を持たれるスキッパーカラーや、シンプルなカットソーを選んでおくのが安全策です。無理に個性を出そうとせず、あなたの表情が最も明るく魅力的に見えるスタイルで撮影に臨んでください。





