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医師の転職を成功させる履歴書の書き方完全ガイド。職歴や志望動機のアピール術

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医師の転職活動において、履歴書は単なる経歴データではありません。その医師がどのようなキャリアを積み、どのような医療を提供できるかを示す医師としての顔そのものです。売り手市場と言われる医師の転職ですが、好条件の求人や人気病院のポストを勝ち取るためには、採用担当者である院長や理事長、事務長に会って話したいと思わせる質の高い書類が必要です。

一般企業とは異なり、医師の履歴書には医局人事による異動の記載や資格の専門性など、特有の書き方やルールが存在します。ここでは医師特有の履歴書の書き方やマナー、職歴や志望動機で好印象を与えるポイントについて詳しく解説します。

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医師の履歴書はJIS規格または医師用フォーマットを使用する

まず履歴書のフォーマット選びですが、市販されているJIS規格の履歴書、もしくは医師専用の履歴書フォーマットを使用するのが一般的です。医師専用フォーマットには、学会発表や論文などの業績を記載する欄が設けられていることが多く、アピールがしやすくなります。

作成方法については、近年ではパソコン作成が主流となっています。手書きの方が丁寧という見方もありますが、医師の業務は電子カルテが基本であり、PCスキルは必須です。また多忙な医師にとって、修正が容易で読みやすいパソコン作成の履歴書は合理的であり、採用側にとっても読みやすいため好まれます。もちろん、字に自信がある場合は手書きでも構いませんが、誤字脱字には細心の注意を払い、修正液の使用は避けてください。

証明写真は第一印象を決定づける重要な要素です。白衣ではなく、清潔感のあるスーツを着用し、写真館などで撮影した質の高い写真を使用することをお勧めします。医師としての信頼感や誠実さを視覚的に伝えることができます。

職歴欄における研修期間や医局人事の正しい書き方

医師の履歴書で最も悩むのが職歴欄の書き方です。初期臨床研修や医局派遣による異動など、一般職とは異なるキャリアパスをどのように記載すべきか解説します。

学歴については、一般的に高等学校卒業から記載します。医学部医学科入学、卒業を正確な年号で記入し、医師国家試験合格の年月も忘れずに記載してください。

職歴の書き出しは、初期臨床研修から始めます。

〇〇病院 初期臨床研修医 入職

〇〇病院 初期臨床研修 修了

といった形で記載します。

医局に入局している場合は、入局の事実も記載します。

〇〇大学医学部〇〇教室 入局

その後、医局人事で関連病院へ勤務した場合は、

〇〇病院 出向(医局人事により)

〇〇病院 帰任

といったように、異動の経緯がわかるように書くと親切です。短期間での異動が多い場合でも、原則としてすべての職歴を省略せずに記載します。これにより、どのような規模の病院でどのような症例を経験してきたかが伝わります。

退職理由については、医局人事による異動であれば任期満了により退職とし、自己都合で退職した場合は一身上の都合により退職と記載します。

免許と資格欄は正式名称で取得順に記載する

免許・資格欄は、医師としての専門性を証明する最重要項目です。略称を使わず、必ず正式名称で記載します。

まず最初に記載すべきは医師免許です。

第〇回医師国家試験合格(登録番号:〇〇〇〇〇〇)

と記載し、取得年月を正確に記入します。

次に、専門医資格や認定医資格を記載します。

日本内科学会認定 総合内科専門医 取得

日本外科学会認定 外科専門医 取得

など、学会名と資格名を正確に書きます。現在取得に向けて研修中の資格がある場合は、取得予定と書き添えることで、向上心をアピールすることができます。また、麻酔科標榜医や産業医などの資格も忘れずに記載してください。これらは採用側のニーズに合致した場合、大きな加点要素となります。

採用ニーズに合致した志望動機の構成

志望動機は、なぜ転職するのか、そしてなぜその病院なのかを論理的に説明する場です。医師の採用担当者は、即戦力としての臨床能力に加え、病院の理念や診療方針にマッチする人物かどうかを見ています。

例えば、急性期病院から慢性期病院やクリニックへ転職する場合は、患者様一人ひとりとじっくり向き合いたい、地域医療に貢献したいといった、働き方の変化に対する前向きな理由を述べます。専門医取得を目指して症例数を増やしたい場合は、貴院の〇〇科における豊富な症例数と指導体制に魅力を感じたといった具体的な理由を挙げます。

待遇面や条件面の良さだけでなく、自身のキャリアプランと病院の方向性が一致していることを伝えるのがポイントです。前の職場への不満は書かず、あくまで次のステージへのステップアップであることを強調してください。

業績書は別紙で作成し専門性を詳細にアピールする

履歴書のスペースには限りがあるため、学会発表、論文執筆、著書、研究実績などの詳細は、履歴書とは別に業績書(研究業績書)として作成し添付するのが一般的です。

履歴書の備考欄や職歴欄の最後に詳細は別紙業績書を参照と記載し、A4用紙にリスト形式で見やすくまとめます。発表年月の新しいものから順に記載し、担当した役割(筆頭演者、共同演者など)も明記します。特に大学病院や公的病院、研究機関への転職を目指す場合、この業績書は臨床能力と研究能力を測る重要な資料となります。一般病院やクリニックへの転職であっても、専門性の高さを裏付ける資料として有効です。

本人希望記入欄で条件を伝える際のマナー

本人希望記入欄は、勤務する上で譲れない条件を記載するスペースですが、書き方には配慮が必要です。年収や当直の有無、勤務日数などの条件は、エージェントを介している場合はエージェントに交渉を任せるのがベストですが、直接応募の場合はこの欄を活用します。

ただし、希望年収2000万円以上、当直不可と要望だけを羅列するのは避けるべきです。貴院の規定に従いますを基本としつつ、どうしても譲れない条件がある場合は理由を添えて記載します。

子育て中のため、当直・オンコール免除を希望いたします

専門医更新のため、学会参加への配慮をいただけますと幸いです

このように記載することで、事情を理解してもらいやすくなります。

医師の履歴書は、専門家としての信頼性とキャリアの重みを伝える書類です。正確な事実を丁寧に記載し、採用担当者に安心して採用できる人物であることを印象付けてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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