書類選考「7日以内」と言われて5日目。連絡がない場合の合否判断と待つべき期間
転職活動において企業から「書類選考の結果は7日以内に連絡します」と伝えられることはよくあります。応募してから数日は落ち着いて待てても、折り返し地点を過ぎて5日目になると、そろそろ連絡が来ても良い頃ではないかとソワソワし始めるものです。「合格者には早く連絡が来るはず」という情報を耳にして、5日目になっても音沙汰がないのは不採用のサインではないかと不安を感じる方もいるでしょう。ここでは7日以内という期限における5日目の位置づけや、この時期に連絡がない理由、そして残り日数をどのように過ごすべきかについて詳しく解説します。
5日目はまだ選考プロセスの真っ只中です
結論から申し上げますと、応募から5日目が経過した時点で連絡がないからといって、不採用だと悲観する必要は全くありません。7日以内という期限設定において、5日目というのはまだ選考期間の範疇であり、むしろ選考が佳境に入っている時期だといえます。企業側としては期限ギリギリまでを使って慎重に選考を行う権利を持っており、実際に多くの企業が期限の後半に連絡を入れる傾向にあります。
確かに「合格者には3日以内に連絡する」といったスピード重視の企業も存在しますが、それは一部のケースに過ぎません。一般的な企業では、書類の受付処理、人事担当者の一次選考、現場責任者による二次確認、そして面接日程の調整というプロセスを経るために、物理的に1週間近い時間を要します。したがって5日目に連絡がないということは、機械的な足切り(即不採用)をクリアし、しっかりと内容を精査されている「検討中」のフェーズにある可能性が高いとポジティブに捉えることができます。
カレンダーの5日目と営業日の5日目の違い
5日目といっても、その間に土日祝日が含まれているかどうかで、進捗状況は大きく異なります。企業の選考期限は基本的に「営業日(会社の稼働日)」で計算されます。もし金曜日に応募した場合、土日が休みの企業であれば、翌週の月曜日が選考開始の1日目となります。カレンダー上で水曜日が5日目にあたりますが、企業側からすればまだ稼働3日目であり、書類が担当者の手元で確認され始めたばかりということも珍しくありません。
求職者が「もう5日も経った」と感じていても、企業側にとっては「まだ週の半ば」という認識のズレが不安を生む原因となります。まずはカレンダーの日数ではなく、企業の休業日を除いた営業日で何日経過したかを冷静に計算し直してみることが大切です。営業日で換算してまだ3日から4日程度であれば、連絡がなくて当然の時期といえます。
5日目まで連絡が来ない主な理由と選考状況
5日目になっても連絡が来ない背景には、様々な事情が考えられます。最も多いのは、応募者が想定以上に多く、順次対応しているために時間がかかっているケースです。特に人気企業では、到着順に書類を確認していくだけでも数日を要します。
また、合格ラインのボーダー上で比較検討されているケースも考えられます。即決ではないものの、有力な候補者の一人としてリストアップされており、他の候補者の書類が出揃うのを待ってから最終的な判断を下そうとしている状態です。さらに、社内での決裁プロセスが滞っている可能性もあります。採用担当者は合格を出したいと考えていても、最終決定権を持つ責任者が急な出張や会議で捕まらず、承認印をもらえないために連絡がストップしているという事務的な事情です。いずれにせよ、5日目の段階ではまだ「結果が出ていない」だけの可能性が高く、望みは十分に繋がっています。
合格の連絡が期限ギリギリになるケース
一般的に合格連絡は早いと思われがちですが、期限である7日目のギリギリになって合格通知が届くことも珍しくありません。これは、面接日程の調整を事前に行っている場合に起こりやすい現象です。合格通知を出す前に、面接官となる現場社員のスケジュールを確保し、具体的な候補日時を提示できる状態にしてから連絡しようとすると、その調整だけで数日かかることがあります。
また、第一志望群の候補者の面接日程が確定した後に、スケジュールの空き状況を見ながら追加で合格者を出す場合もあります。連絡が遅いことは不安要素ではありますが、企業側も慎重に準備を進めている証拠でもあります。5日目で諦めてしまうのは時期尚早ですので、期限いっぱいまでは静かに待つ姿勢が賢明です。
期限である7日目を過ぎた場合の対処法
もし営業日で換算しても7日目を過ぎ、かつ何のアクションもない場合は、状況を確認するために問い合わせを検討しても良い時期に入ります。ただし、期限当日の問い合わせは「せっかちな人」という印象を与えかねないため、期限からさらに1日から2日程度(トータルで8日から9日目)待ってから連絡するのがマナーとして無難です。
問い合わせは電話ではなくメールで行います。件名は「書類選考結果のお問い合わせ(氏名)」とし、本文では「〇月〇日に応募いたしました〇〇と申します。選考結果のご連絡につきまして、7日以内を目安と伺っておりましたので、現在の選考状況を確認させていただきたくご連絡いたしました」と丁寧に伝えます。その上で「もし行き違いでご連絡をいただいておりましたらご容赦ください」と添えることで、角を立てずに状況を確認することができます。5日目はまだ結果を焦る時期ではありません。どっしりと構えて、次の展開に備える姿勢が転職活動を成功に導きます。





