転職活動の履歴書。選考で見送られる「NG」な書き方と注意点

転職活動における履歴書作成の重要性

転職活動において、履歴書は応募先企業に自身の基本的なプロフィールと熱意を伝えるための、非常に重要な書類であります。採用担当者は、この履歴書に記載された内容や、その作成の丁寧さから、応募者の人柄や仕事に対する姿勢、そして社会人としての基本的なマナーを判断しようとしています。

どれほど優れた経験やスキルを持っていたとしても、履歴書の書き方一つで、採用担当者に意図せずマイナスの印象（NGな印象）を与えてしまい、書類選考を通過できないケースも少なくありません。ここでは、転職活動の履歴書作成において避けるべき「NG」なポイントについて解説いたします。

履歴書のNG（1）基本的な記載内容の不備（誤字脱字など）

履歴書において、誤字脱字や、記載内容の間違いは、最も避けるべき基本的なNG事項であります。氏名、住所、連絡先といった基本情報はもちろんのこと、学歴・職歴欄の入学・卒業・入社・退職の「年月」の間違いも、応募者の経歴の正確性を損ねる重大なミスとなります。

また、学校名や会社名を「（株）」や「〇〇高校」といった略称で記載することも、公的な応募書類においてはマナー違反（NG）とされます。必ず「株式会社〇〇」「〇〇県立〇〇高等学校」といった正式名称で記載する必要がございます。

こうした基本的な不備は、採用担当者に「注意力が散漫である」「仕事が雑なのではないか」といった、応募者の信頼性に関わるマイナスの印象を与えてしまう危険性がございます。提出前には、必ず複数回の見直しを行うことが不可欠であります。

履歴書のNG（2）証明写真の不備や不適切な選択

証明写真は、応募者の第一印象を大きく左右します。まず、写真が貼付されていない「写真なし」の履歴書は、応募書類としての不備とみなされ、選考の対象外となる可能性が極めて高いNG例であります。

また、写真の内容についても注意が必要です。転職活動というフォーマルなビジネスの場にふさわしくない服装（例。スーツ以外の私服、Tシャツ、襟なしのインナーなど）での撮影や、清潔感のない髪型、無表情や過度に砕けた表情は避けるべきであります。

スマートフォンの自撮り（セルフィー）や、スナップ写真の切り抜き、あるいは過度な画像加工（レタッチ）を施した写真の使用も、社会人としてのTPO（時・場所・場合）をわきまえていないと判断されるNGな選択であります。3ヶ月以内に撮影した、清潔感のあるビジネススーツ着用の適切な証明写真を用意することが基本マナーであります。

履歴書のNG（3）学歴・職歴欄の意図的な省略や虚偽記載

自身のキャリアにおいて、在籍期間が短かった職歴や、不利になると感じる経歴がある場合でも、それを意図的に履歴書に記載しない（省略する）ことは、絶対に行うべきではございません。これは「経歴詐称」という重大なNG行為にあたります。

入社手続きの際の社会保険（雇用保険、厚生年金）の加入履歴などで、省略した職歴は発覚（バレる）する可能性が非常に高いのであります。発覚した場合、採用担当者との信頼関係は完全に失われ、内定取り消しや、入社後であっても懲戒解雇の理由となる可能性もございます。自身の経歴は、どのような内容であっても誠実に、かつ正確に記載することが大原則であります。

履歴書のNG（4）志望動機・自己PR欄の不備

採用担当者が応募者の熱意や人柄を判断するために重視するのが、「志望動機」欄や「自己PR」欄であります。この欄が「空欄」であったり、「特になし」と記載されていたりすることは、応募先企業への入社意欲が低いと判断される、非常に大きなNGポイントであります。

また、どの企業にも当てはまるような抽象的な内容（例文の丸写しなど）で、応募先企業への研究が感じられない「使い回し」の志望動機も、採用担当者には響きません。

さらに、退職理由などをネガティブな言葉（例。前職への不平不満）で終始させることも、他責的な印象を与えかねないため、避けるべき書き方であります。

履歴書のNG（5）本人希望欄への過度な待遇要求

履歴書の「本人希望欄」は、原則として、応募者が入社にあたり「絶対に譲れない条件」（例。育児や介護のための勤務時間・勤務地の制約）を記載するための項目であります。

この欄に、書類選考の段階で、給与（希望年収）や休日休暇、福利厚生といった待遇面に関する詳細な希望を一方的に書き連ねることは、採用担当者に「条件面ばかりを気にする人」「協調性に欠けるのではないか」といった、マイナスの印象を与えるNGな書き方であります。特に譲れない条件がない場合は、「貴社（御社）の規定に従います。」と記載するのが、最も一般的で適切なマナーであります。

結論。NGを避け、誠実さと丁寧さを伝える

履歴書は、応募者の経験やスキルだけでなく、その「誠実さ」や「丁寧さ」をも伝える書類であります。上記のようなNGな書き方や不備を避け、採用担当者（読み手）の視点に立った配慮を心がけることが、自身のキャリアを正当に評価してもらい、書類選考を通過するための確実な第一歩となります。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功

おすすめの転職エージェント

サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター

サイトの目的

応募書類マスター

応募書類作成のアドバイス

転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談

キャリアプラン案内所

面接のアドバイス

面接のトリセツ

年収交渉アドバイス

給与交渉ナビ

ライト

キャリアアドバイザー

人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。