転職2回目(3社目)の履歴書。採用担当者が職歴欄で見るポイント
転職2回目(3社目応募)の履歴書作成
転職が2回目、つまり3社目の企業へ応募する際の履歴書作成において、採用担当者が応募者の「職歴欄」から読み取ろうとする情報は、1回目の転職時とは異なる側面がございます。1社のみの経験であれば、第二新卒としてのポテンシャルや、新たな環境への適応力などが評価の中心となることもあります。しかし、2社を経験し、3社目を目指す段階になりますと、採用担当者はそのキャリアの変遷に、より具体的な「一貫性」や「理由」を求めるようになります。
採用担当者が職歴欄で注目する点
転職2回目の応募者の履歴書(職歴欄)を見る際、採用担当者が特に注目するのは、「なぜ1社目だけでなく、2社目も退職(あるいは退職検討)するに至ったのか」という背景であります。1社目から2社目へ、そして2社目から3社目を目指すキャリアの選択に、場当たり的なものではなく、応募者なりの論理的な軸やキャリアプランが存在するかどうかを、その概要から読み取ろうとします。
履歴書の職歴欄への基本的な書き方
転職が2回目であっても、履歴書の職歴欄に記載する基本的なルールは変わりません。1社目、2社目(現職または前職)それぞれの入社・退職(あるいは在籍中)の事実を、時系列に沿って正確に記載します。
「〇〇年〇月 株式会社〇〇 入社 〇〇部 配属」
「〇〇年〇月 一身上の都合により退職」
「〇〇年〇月 株式会社〇〇 入社 〇〇部 配属」
「現在に至る」(在職中の場合)
といった形で、事実を簡潔に記述します。
職歴欄での簡潔な補足の有効性
履歴書の職歴欄は、あくまでキャリアの「概要」を示す場でありますが、転職2回目といった場合には、各職歴の会社名の横や次の行に、どのような業務に従事していたのかを(例。「営業職として従事」「経理業務を担当」など)一言簡潔に補足することも有効であります。これにより、採用担当者は、1社目と2社目の経験の「関連性」や「ステップアップ」の有無を、履歴書の段階で大まかに把握することができます。
職務経歴書との役割分担の重要性
履歴書の職歴欄だけでは、転職2回目という経歴に対する採用担当者の懸念(例。定着性)を、完全に払拭することは困難であります。そのため、併せて提出する「職務経歴書」との役割分担が極めて重要となります。履歴書の職歴欄で示したキャリアの「概要」に基づき、職務経歴書の方で、1社目から2社目への転職理由、そして2社目から3社目を目指す今回の転職理由に、どのような「一貫性」や「キャリアアップの意図」があるのかを、具体的な業務内容や実績と共に詳細に説明する必要がございます。
履歴書の「志望動機」欄での補足
履歴書に設けられている「志望動機」欄も、転職2回目という経歴を補足する上で重要な役割を果たします。この欄で、1社目、2社目で培ってきた経験が、応募先企業(3社目)でどのように活かせると考えているのか、そしてなぜ今、3社目として応募先企業でなければならないのか、その論理的なつながりと熱意を簡潔に示すことが、採用担当者の納得感を高める鍵となります。





