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履歴書の「全部書かない」はNG? 空欄のリスクと“書かない”がバレる理由

keireki0530
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転職活動(中途採用)において、履歴書はあなたの第一印象を決める公的な応募書類です。作成する際、「この欄、書くことがないな…」「この職歴は短期間だったから、書かないでおこうか…」と、**「全部書かない」**という選択肢が頭をよぎることがあるかもしれません。

しかし、その「書かない」という判断が、採用担当者に「注意力が不足している」「熱意が低い」、あるいは「何かを隠している」といった、致命的なマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。

ここでは、履歴書を「全部書かない」ことの2つの意味(「空欄」と「省略」)と、それが選考に与える影響について詳しく解説します。


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1. 「空欄のまま」書かない。記入漏れ(抜け)がNGな理由

履歴書には「趣味・特技」や「免許・資格」、「本人希望欄」など、人によっては「書くことがない」と感じる項目があります。

しかし、これらの欄を「空欄」のまま提出するのは、ビジネスマナーとしてNGです。

なぜ「空欄」がNGなのか

採用担当者が空欄のある履歴書を見た場合、それが「書く必要がないから空欄」なのか、単なる「記入漏れ(うっかりミス)」なのかを判断できません。

その結果、「注意力が不足している」「仕事が雑な人だ」「書類作成の手間を惜しむ=入社意欲が低い」といった、ネガティブな印象を抱くリスクが非常に高くなります。

「書くことがない」場合の正しい書き方

「書くことがない」場合でも、その項目を「確認し、記載する情報がない」ということを、あなたの意思として明確に示す必要があります。

  • 「免許・資格」欄運転免許なども含め、記載できる資格が何もない場合。→ 「特になし」 と記載します。
  • 「賞罰」欄大多数の人は「賞」も「罰(犯罪歴)」もありません。→ 「なし」 と記載するのが一般的です。
  • 「趣味・特技」欄この欄に「特になし」と書くのは、最も避けるべきです。 あなたの「人柄」を伝える貴重なアピールの機会を失うだけでなく、「自己分析ができていない」と見なされます。→ 「読書」「ランニング」など、どんな些細(ささい)なことでも良いので、あなたの人柄が伝わる内容を記載しましょう。(例:「特技:整理整頓(デスク周りを常に清潔に保つのが得意です)」など)
  • 「本人希望記入欄」この欄も「特になし」と書くと、意欲が低いと誤解される可能性があります。→ 「貴社の規定に従います。」 と記載するのが、協調性を示すビジネスマナーとしての「正解」です。

2. 「職歴を隠して」書かない。経歴詐称がNGな理由

「全部書かない」の、もう一つの危険な意味。それは、「転職回数を少なく見せたい」といった理由で、**「短期間で辞めた職歴などを、意図的に書かない(省略する)」**行為です。

これは、単なるマナー違反ではなく、**「経歴詐称(けいれきさしょう)」**にあたる、非常に重大な問題です。

なぜ「書かない」職歴はバレる(発覚する)のか

「言わなければバレないだろう」という考えは、中途採用(転職)においては通用しません。

職歴を「書かない」という嘘が発覚するタイミングは、主に「入社手続き」の段階で訪れます。

企業は、新しい従業員を雇用する際、必ず「雇用保険(こようほけん)」や「厚生年金(こうせいねんきん)」の加入手続きを行います。

その際、応募者が提出する**「雇用保険被保険者証」や「年金手帳」**には、過去の加入履歴(どの会社に、いつからいつまで勤めていたか)がすべて記録されています。

採用担当者が、履歴書の職歴と、これらの公的な記録を照らし合わせた際に、「履歴書に書かれていない、謎の加入履歴」があれば、その時点で職歴を隠していた(書かなかった)事実は、必ず発覚します。

「経歴詐称」が発覚した場合のリスク

  • 選考中の場合→ その時点で「信頼できない人物」として、不合格となる可能性が極めて高いです。
  • 入社後の場合→ 会社の就業規則に基づき、「内定取り消し」や、最も重い処分である**「懲戒解雇(ちょうかいかいこ)」**の理由にもなり得ます。

「空白期間」という別の懸念も

もし、仮に発覚しなかったとしても、職歴を意図的に書かないと、履歴書上に「説明のつかない、空白期間(ブランク)」が生まれてしまいます。

採用担当者は、この「空白期間」を見て、「この期間、何をしていたのだろうか?」という、別の重大な懸念(けねん)を抱きます。


3. 正しい対処法:短期間の職歴も「正直に」書く

応募者が「書きたくない」と感じる職歴(例:3ヶ月で退職した)は、隠すのが最悪の選択です。

正しい対処法は、「正直に記載する」こと。

履歴書の職歴欄には、「一身上の都合により退社」といった客観的な事実を記載するだけです。

そして、「なぜ短期間で辞めたのか」という理由は、面接の場で、前向きな言葉に「翻訳」して説明する準備をしておけば良いのです。

(例:面接での説明)

「前職では〇〇を期待して入社しましたが、実際の業務は〇〇であり、自身のキャリアプラン(〇〇をやりたい)との間に大きな隔(へだ)たりがあることが明確になりました。早期に決断し、次のステップ(貴社)で専門性を高めたいと考え、退職いたしました。」


4. 結論。履歴書は「全部」、かつ「正確に」書く

履歴書作成のルールは、非常にシンプルです。

  1. 「空欄」を作らず、全ての項目を埋める。(書くことがなければ「特になし」「なし」)
  2. 「職歴」は、雇用保険に加入したものは全て、省略せずに記載する。

「全部書かない」という選択は、あなたの「注意不足」や「不誠実さ」を露呈(ろてい)させるだけです。

どのような経歴であっても、それはあなたのキャリアの一部です。全てを誠実に記載し、面接の場でその背景を前向きに説明すること。その「誠実さ」こそが、採用担当者からの信頼を得る、唯一の道となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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