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履歴書の「役職」欄。役職がない場合の正しい書き方とアピール術

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転職活動で履歴書を作成する際、職歴欄に「係長」や「課長」といった、いわゆる「役職」が書けないと、「アピールとして弱いのではないか」「選考で不利になるのではないか」と不安に思う方は少なくありません。

しかし、結論から言いますと、中途採用(転職)において、「役職がなかった」ことが直接的な不利益になることは、まずありません。

採用担当者は、応募者の「肩書き(役職名)」よりも、その人が「どのような実務経験を積み、どのような専門スキルを持っているか」という「中身」を遥かに重視しているからです。

ここでは、役職がなかった場合の履歴書(職歴欄)の正しい書き方と、役職がなくてもご自身の経験を「強み」としてアピールするコツについて詳しく解説します。


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1. なぜ「役職なし」が不利にならないのか

中途採用で企業が求めるのは、原則として「即戦力」です。採用担当者が知りたいのは、「あなたが何をしてきたか」「あなたに何ができるか」です。

役職は、その人の評価を示す一つの指標ではありますが、全てではありません。

特に、スタートアップ企業や外資系企業、フラットな組織文化を持つ企業では、そもそも社内の「役職」のポスト(席)が少ないケースも多くあります。

「役職がなかった」ことは、決して「能力が低い」こととイコールではないことを、採用担当者も理解しています。


2. 絶対NG!「平社員」「一般社員」と書くことのリスク

役職がなかった場合、履歴書にどう書けばよいか迷った結果、「平社員」や「一般社員」と記載してしまう方がいます。

これは、絶対に避けるべきNGな書き方です。

「平社員」という言葉は、ご自身を卑下(ひげ)するような、自虐的なニュアンスを含みます。また、「一般社員」という記載も、採用担当者にとっては「主体性がない」「意欲が低い」といった、ネガティブで受け身な印象を与えてしまうリスクがあります。

履歴書の職歴欄に、これらの言葉を書く必要は一切ありません。


3. 【例文】役職がない場合の「職歴」欄の正しい書き方

では、役職がない場合、職歴欄には何を書けばよいのでしょうか。

答えはシンプルで、「役職欄」を気にするのではなく、「所属部署」と「担当業務」を正確に記載することです。

採用担当者は、「どの分野で(部署)」「何をしていた人か(担当業務)」が分かれば、あなたの専門性を判断できます。

記載例1:営業職の場合

2018年 4月 株式会社〇〇 入社

営業本部 第1グループに配属

(主に〇〇(商材)の新規開拓営業に従事)

2024年 10月 一身上の都合により退社

記載例2:事務職・専門職の場合

2019年 5月 株式会社△△ 入社

(経理部にて、月次・年次決算業務に従事)

2025年 3月 現在に至る

記載例3:販売職の場合

2020年 10月 株式会社□□ 入社(契約社員として)

〇〇店(店舗名)に配属

(〇〇(商材)の接客販売、在庫管理を担当)

2024年 8月 契約期間満了により退社


4. 役職がなくても「経験」をアピールする最強の方法

「役職」という肩書きはなくても、「実質的なリーダー」や「後輩の指導役」を任されていた経験はありませんか。

その貴重な経験は、履歴書ではなく、**「職務経歴書」**で存分にアピールしましょう。

履歴書はあなたの「概要」を伝える書類ですが、職務経歴書はあなたの「実績」や「強み」を具体的にプレゼンテーションする書類です。

アピール術1:「リーダー経験」を伝える

正式な役職(辞令)はなくても、チームをまとめていた経験は、立派な「マネジメント経験」です。

(職務経歴書でのアピール例)

「正式な役職はありませんでしたが、3名の後輩スタッフのOJT(新人指導)を担当し、業務マニュアルの改訂にも携わりました。」

アピール術2:「プロジェクト経験」を伝える

プロジェクトでの役割を明確にします。

(職務経歴書でのアピール例)

「〇〇プロジェクトにおいて、サブリーダーとしてタスク管理および進捗報告を担当し、プロジェクトの納期遵守に貢献しました。」

このように、職務経歴書で「役職」以上の「具体的な行動」と「実績」を補足することで、採用担当者はあなたの実務能力を正しく評価できます。


5. 結論。「役職」の有無より「何をしたか」が重要

転職活動(中途採用)において、履歴書に書ける「役職」がないことを、コンプレックスに感じる必要は全くありません。

採用担当者は、あなたの「肩書き」ではなく、「経験の中身」を知りたがっています。

履歴書の職歴欄には、「平社員」などと書かず、「所属部署」と「担当業務」を簡潔かつ正確に記載すること。

そして、役職以上の価値がある「リーダー経験」や「後輩指導」、「プロジェクトでの貢献」といった「実質的な経験」は、「職務経歴書」や「自己PR」欄で、具体的なエピソードを交えてアピールする。

この「役割分担」こそが、書類選考を通過するための鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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