【職歴が6社ある人向け】職務経歴書の書き方ガイド|多職歴を強みに変える構成と記載ポイント
「職務経歴書に6社分の職歴を書くのは多すぎる?」「印象が悪くならないようにするには?」と悩んでいませんか?
転職を複数回経験し、職歴が6社以上ある方の多くが、職務経歴書の書き方に悩んでいます。「全部書くべき?」「要約すべき?」「読み手にどう思われるかが不安…」など、枚数や構成に関する迷いは当然です。
ですがご安心ください。6社の職歴は、書き方次第で“多様な経験を持つ柔軟な人材”として強みに変えることができます。
重要なのは、**「一貫性・成長性・応募職種との関連性」**を意識し、過去の職歴を整理して伝えることです。
本記事では、職務経歴書に6社分の職歴を記載する際のベストな構成、削るor残す基準、読みやすくまとめるコツ、そして実際のサンプルまで、実践的に解説します。
✅ 職務経歴書に6社分の職歴を書くのは多すぎる?
結論から言えば、6社の職歴があること自体は不利ではありません。
むしろ、次のような見方をされることもあります。
6社の職歴を持つ人の“評価されやすい側面”:
- 複数の業界・企業文化に対応してきた柔軟性
- 多様な業務や役割に対応してきた実行力
- 転職を通じてキャリアアップを図ってきた行動力
ただし、**「なぜ転職を重ねたのか」「それぞれの経験で何を得たのか」**が明確でないと、「職場を転々としている印象」や「長続きしない人」と思われるリスクもあります。
📝 職務経歴書に6社分をまとめるコツと構成
📄 推奨ページ数:A4で2〜3ページ
6社分の職歴をすべて詳細に書くと、5ページ以上になるケースもありますが、採用担当者は長文を好みません。
重要なのは、「読みやすさ」「要点の絞り込み」「構成の整理」です。
📌 基本構成(おすすめ)
- 職務要約(200~300字)
- 職務経歴(6社分)
▶ 直近3社:詳細記載
▶ それ以前の3社:要約記載 - 保有スキル・資格・ITツール
- 自己PR(応募職種に合わせて)
✂️ 書き方の工夫:6社分の職歴、どこまで詳しく書く?
会社 | 記載方法の目安 |
---|---|
直近1〜3社 | 業務内容・成果・実績を具体的に(箇条書き推奨) |
4〜6社目(過去) | 業務内容を1〜2行に要約。成果や数字も簡潔に。 |
✅ 要約記載例(6社目の記載)
株式会社○○○(2001年4月〜2005年3月)/営業職
法人営業として新規開拓と既存フォローを担当。ルート営業を中心に、年間売上2,000万円を継続。
✍️ 記載サンプル|6社分の職歴を持つ方の職務経歴書例
【職務要約】
営業・販売領域で20年以上の経験を持ち、6社において新規開拓、顧客管理、営業戦略構築、マネジメントなど幅広い職務を経験してきました。業界はIT、人材、流通、製造と多岐にわたり、変化の激しい現場でも成果を出してきました。柔軟な対応力と人間関係構築力を活かし、常に顧客満足と業績の両立を意識して取り組んでいます。
【職務経歴】
株式会社A(2020年〜現在)/営業マネージャー
- 法人向けサービスの新規提案・既存フォロー
- チームマネジメント(部下5名)
- 月平均売上目標達成率110%
株式会社B(2016年〜2020年)/営業リーダー
- IT商材の代理店営業を担当
- 年間売上前年比125%アップ
- 新人教育・営業研修を担当
株式会社C(2012年〜2016年)/法人営業
- 製造業顧客向けに設備提案
- クレーム削減率30%達成
- 顧客リピート率90%以上
株式会社D(2008年〜2012年)/営業アシスタント【要約】
- 見積・契約書作成、受発注対応を担当
株式会社E(2005年〜2008年)/販売スタッフ【要約】
- 店舗運営、商品陳列、接客を経験
株式会社F(2001年〜2005年)/ルート営業【要約】
- 主に中小企業向け製品提案営業を担当。年間売上2,000万円以上を安定して維持
【スキル・資格】
- Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)
- Salesforce、Google Workspace
- 普通自動車第一種免許
- 日商簿記3級
【自己PR】
6社での経験から、異なる企業風土・業界においても柔軟に対応し、成果を上げてきました。特に営業領域では、数字目標の達成に加え、顧客との信頼関係を長く築く力に自信があります。どの環境でも「まず現場を知り、必要な行動を見極める姿勢」で取り組み、組織に貢献してきました。
✅ 採用担当者に好印象を与えるための3つの視点
視点 | 工夫するポイント |
---|---|
一貫性 | 6社の経験が「バラバラ」に見えないように、共通点を職務要約で整理 |
成長性 | 転職のたびにスキルアップ・役職アップしている流れを示す |
応募先との関連性 | 応募職種に関係する経験を、詳細に書いて前面に押し出す |
✅ よくある質問(FAQ)
Q. 職歴が6社あると、転職回数が多い印象になって不利ですか?
→ 転職理由と実績が明確であれば、不利にはなりません。
成長の過程や職種の一貫性をアピールすることで、プラス評価につなげられます。
Q. 全部の会社を詳しく書く必要はある?
→ ありません。直近3社を中心に、過去は要約でOKです。
企業が重視するのは「今、何ができるか」「どんな力を発揮できるか」です。
✅ まとめ|6社分の職歴も“整理と戦略”で強みに変えよう
- 6社の職歴は、構成次第で“多様な経験”としてプラスに働く
- 詳細記載は直近3社まで。過去3社は簡潔な要約で十分
- 職務要約や自己PRでは、「成長性」「一貫性」「貢献意欲」を伝える
- ページ数はA4で2~3枚が理想。読みやすさを最優先に考えることが重要
あなたの経験は、6社あるからこそ深く、多面的です。
その価値を読み手に伝わる形で整理・表現することが、選考突破への第一歩となります。