【書き方のコツ】職務経歴書で「3社分」の職歴をわかりやすくまとめる方法|構成・例文・注意点を解説
「職務経歴書に3社分の経験を書く場合、どう整理すればよい?」「どの会社を重点的に書くべき?」
転職を2回以上経験し、3社の職歴がある場合、職務経歴書にはそのすべてを記載する必要があります。ただし、単に順に書くだけでは冗長な印象を与えたり、強みが伝わりにくくなることも。
採用担当者は、書類を読む中で「この人は自社でどう活躍できそうか?」を見ています。そのため、3社の経験を「キャリアの流れ」として整理し、強みや一貫性を明確に伝えることが大切です。
本記事では、3社の職歴を効果的に書く職務経歴書の構成と書き方、具体的な記載例、ボリューム調整のポイントを詳しく紹介します。
✅ 職務経歴書に3社分の職歴を書くときの基本構成
職務経歴書は、**時系列(編年体)または逆時系列(逆編年体)**で書くのが一般的です。3社の場合でも、この原則に沿って以下のような構成でまとめましょう。
【おすすめ構成】
- 職務要約(全体のキャリアを要点整理)
- 各社の職務経歴(在籍期間・業務内容・実績)
- 保有スキル・使用ツール
- 資格・免許
- 自己PR(3社の経験を踏まえて)
✍️ 実際の職務経歴書記載例(3社分)
【職務要約】
営業職として計10年の実務経験があります。1社目では個人向け営業、2社目では法人向けソリューション営業を担当し、3社目では営業チームのマネジメントも経験。幅広い業界知識と顧客対応力を活かして、常に課題解決型の提案を行ってきました。
【職務経歴】
■ 株式会社GHI(2020年4月 ~ 現在)
雇用形態:正社員/職種:営業マネージャー
- 営業部門においてメンバー6名を統括
- 月間KPIの策定、商談同行、進捗管理
- 大手顧客との年間契約交渉を担当し、前年対比売上140%を達成
■ 株式会社DEF(2015年5月 ~ 2020年3月)
雇用形態:正社員/職種:法人営業(BtoB)
- クラウドサービスの新規導入提案
- 提案書作成・プレゼン・アフターフォローを一貫して対応
- 年間売上1,500万円超を3年連続で達成
■ 株式会社ABC(2012年4月 ~ 2015年3月)
雇用形態:正社員/職種:個人営業
- 個人向け保険商品の提案営業
- 電話・訪問による新規開拓、クロージング
- 新人指導やロープレ指導など育成にも携わる
【保有スキル・ツール】
- Excel(関数/VLOOKUP/ピボットテーブル)
- Salesforce/Google Workspace/Slack
- プレゼン資料の作成/提案営業/メンバーマネジメント
【資格】
- 日商簿記2級
- ITパスポート
- 普通自動車免許
【自己PR】
3社での営業経験を通じて、提案力・行動力・チームビルディングの重要性を学びました。現在はマネージャーとして目標達成だけでなく、チームの成果を最大化することに注力しています。今後はより戦略的な営業活動に携わり、貴社の事業成長に貢献していきたいと考えています。
🧠 3社記載時の注意点と工夫
ポイント | 内容 |
---|---|
✅ 応募職種に関係の深い会社を詳しく書く | すべてを均等に書く必要はない |
✅ 職務要約で全体の“流れ”を示す | バラバラな印象を避け、一貫性を持たせる |
✅ ページ数は2~3枚までが理想 | 長くなりすぎないように要点を絞る |
✅ ページ番号を振る(例:1/2、2/2) | 読み手が順番を把握しやすくなる |
📌 よくある質問(Q&A)
Q. 職務経歴書に3社分すべてを書くべき?
→ 基本的にはすべて書くのが望ましいですが、応募職種に関係の薄い職歴は要約して簡潔にまとめるのもOKです。
Q. 3社ある場合、自己PRでどれを強調するべき?
→ 応募先企業に一番近い経験や実績がある会社の内容を中心に自己PRを構成すると効果的です。
✅ まとめ|3社の職歴は「流れと関連性」をもって整理すれば強みになる!
- 3社分の職歴を書くときは、一社ごとの業務と実績を明確に記載
- 全体を要約した職務要約を冒頭に加えることで、採用担当者に一貫性を伝える
- 応募企業に関係の深い会社を厚く書き、関係の薄い会社は簡潔にまとめる
- ページ数は2〜3枚が適正。構成を整えて“読みやすさ”を意識することが大切!
職務経歴が3社あることは、あなたの「経験の幅」や「順応力の高さ」を伝えるチャンスです。
丁寧に構成された職務経歴書で、キャリアの価値を最大限にアピールしましょう。