「職務経歴書って何を書けばいいの?」「書き方のポイントがわからない…」という方へ
転職活動で提出する職務経歴書は、単なる経歴の羅列ではなく、あなたの強みや実績を“伝える”ための重要なツールです。しかし、「どこから書けばいいの?」「何をアピールすればいいの?」と迷う方も多いはず。
この記事では、**初めて書く人から経験者まで押さえておきたい「職務経歴書のポイント」**を、具体例とともに分かりやすくご紹介します。
そもそも職務経歴書とは?
履歴書が“人物の概要”を伝えるものなら、職務経歴書は**“これまでの業務経験を通じて何ができるのか”を詳しく説明する文書**です。
採用担当者は、職務経歴書を通じて「この人はウチで活躍できそうか」を判断しています。
職務経歴書の基本構成(5つの要素)
- タイトル・氏名・作成年月日
- 職務要約(1〜2段落程度)
- 職務経歴(会社ごとの業務内容)
- スキル・資格・PCスキルなど
- 自己PR・志望動機(場合に応じて)
職務経歴書を書くときの重要なポイント 7選
✅ 1. 採用担当者目線で「読みやすさ」を最優先に
- フォントは10.5〜11pt、行間は1.2〜1.5行
- 適度な余白と見出しで視認性を高める
✅ 2. 書き出しには「職務要約」を入れる
- 自分のキャリアを2~3行で端的にまとめる
- 例:「営業職として5年間、法人向け提案営業に従事。新規開拓を中心に年間1,000万円以上の売上を継続達成」
✅ 3. 職務経歴は「時系列 or 逆時系列」で統一
- 新しい順(逆編年体式)に書くと直近のスキルが伝わりやすい
- 各社ごとに以下の形式を意識
- 勤務期間/会社名/部署・職種/業務内容/実績・工夫点
✅ 4. 数字で成果を表現
- 「売上を伸ばした」「改善した」だけでは伝わりにくい
- **%や金額、件数などの“定量的な成果”**で表すと説得力が増す
- 例:「前年比120%の売上を記録」「担当エリアで新規顧客30件を開拓」
✅ 5. スキルは「使えるレベル」を明記
- 「Excel:関数・ピボット・VLOOKUP使用可能」
- 「Photoshop:バナー作成・画像補正の実務経験あり」など
- “どのくらいできるか”が重要
✅ 6. 応募先に合わせてカスタマイズ
- 1つの職務経歴書を使い回すより、応募企業に合わせて調整する方が通過率アップ
- 応募先が求めているスキルや経験を“強調”しよう
✅ 7. 自己PRはエピソードベースで
- 「協調性があります」ではなく、どんな行動で発揮したかを書く
- 例:「トラブル発生時に即時対応し、クレームゼロで収束させた」など
職種別の職務経歴書ポイント例
職種 | 特に意識すべきポイント |
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営業職 | 売上実績、新規顧客獲得数、提案数 |
事務職 | 正確性、スピード、使用ソフト、サポート業務範囲 |
IT・エンジニア | 開発環境、使用言語、担当工程、プロジェクト規模 |
販売・接客 | 接客件数、店舗売上、リピーター率、クレーム対応実績 |
職務経歴書の提出前に見直すべきチェックリスト
- A4サイズで2ページ以内に収まっているか?
- 見出し・レイアウトが統一されているか?
- 日本語の誤字・脱字、敬語のミスはないか?
- 成果やスキルが数字やエピソードで表現されているか?
- ページ番号・氏名がすべてのページに入っているか?
まとめ|職務経歴書作成の最大のポイントは「伝える力」
✅ 採用担当者が知りたいのは、「この人がうちの会社で活躍できるか?」
✅ そのためには、あなたの実績や強みをわかりやすく・具体的に・丁寧に伝えることが何より重要
✅ 「職務経歴書の書き方」=「自分を売り込む企画書」と捉え、構成・内容・見た目まで抜かりなく仕上げよう
職務経歴書の内容をしっかり整えれば、それだけで“準備の丁寧さ”や“仕事への姿勢”も伝わります。
小さなポイントの積み重ねが、書類通過・面接突破につながる第一歩になるのです。
ABOUT ME
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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