職務経歴書に「プロジェクト名」は書くべき?|書き方・記載例・注意点を徹底解説
「職務経歴書にプロジェクト名って書いてもいいの?」「どこまで具体的に書くべきか分からない…」
システム開発や商品企画、コンサルティングなど、プロジェクトベースで仕事をしてきた方にとって、「プロジェクト名の記載」は職務経歴書での悩みのひとつです。
✅ 実際のプロジェクト名をそのまま書いていいの?
✅ 社外秘やNDA(秘密保持契約)に引っかからない?
✅ プロジェクト名で伝わることって何?
結論から言えば、職務経歴書にプロジェクト名を記載するのは非常に効果的ですが、社外機密への配慮が必要です。
この記事では、職務経歴書におけるプロジェクト名の使い方、記載の可否、記載例とNG例、具体的な書き方のコツを詳しく解説します。
職務経歴書にプロジェクト名を記載するメリット
✅ 1. 経験の具体性・信頼性が増す
「〇〇プロジェクトに従事」と明記することで、どのような業界・規模の案件に携わったかが明確になり、説得力が生まれます。
✅ 2. スキルとの関連性が伝わりやすい
特定のプロジェクト名から、使用技術、役割、成果との関連性が一目で把握しやすくなります。
✅ 3. チーム規模・工程などのイメージが湧きやすい
プロジェクト名があることで、「どんな組織・体制の中で動いていたか」を採用担当者が想像しやすくなります。
プロジェクト名を書くときの判断基準(チェックリスト)
✅ プロジェクト名が公開情報である(例:Webサイト、プレスリリース、実績紹介など)
✅ NDA(秘密保持契約)に抵触しない内容である
✅ クライアント名や製品名を出すことが社内で許可されている
✅ 公表が難しい場合は、「内容が伝わる仮称」に置き換える
記載方法のパターン
◆ パターン①:実名で書ける場合
【プロジェクト名】○○銀行インターネットバンキングシステム刷新(2022年4月〜2023年3月)
【概要】従来システムの老朽化に伴う大規模リニューアル。約20名体制で開発を推進。
【担当】基本設計、API実装、負荷テスト
【成果】レスポンス速度を従来比40%改善
◆ パターン②:仮名で記載する場合(NDA対策)
【プロジェクト名】大手金融機関向けWebシステム再構築プロジェクト(2022年4月〜2023年3月)
【概要】国内大手銀行のオンラインバンキング刷新に向けた新規システム開発。20名規模。
【担当】Javaによるバックエンド開発、コードレビュー
◆ パターン③:案件名がない場合でも「案件概要」で十分
【案件概要】物流業向け在庫管理システムの保守開発(2021年10月〜2022年6月)
【担当業務】Pythonを用いた機能追加、バグ修正、定期リリース対応
プロジェクト名の記載例(職種別)
● ITエンジニア・プログラマー
【プロジェクト名】製薬会社向け在庫管理システム開発(Laravel/Vue.js)
● コンサルタント
【プロジェクト名】中堅製造業の業務改革支援(業務プロセス見直し〜ERP導入)
● マーケティング職
【プロジェクト名】自社ECサイト改善プロジェクト(UI/UX・CVR改善施策立案)
● 建築・施工管理
【プロジェクト名】○○市大型複合施設建設(総工期18ヶ月、施工管理担当)
NG例とその改善方法
NG例 | 改善ポイント |
---|---|
「秘密プロジェクト」 | 内容がわからず印象が弱い。業界や目的だけでも記載を |
「いくつかの案件に関わりました」 | 曖昧な表現ではなく、主だった案件をピックアップする |
クライアント実名記載(NDA対象) | 「大手食品メーカー向け」などぼかして表現する |
まとめ|職務経歴書にプロジェクト名を記載するときの心得
✅ プロジェクト名は、経験の具体性を高める有効なツール
✅ ただし、守秘義務に十分配慮し、「仮称」や「概要表記」も活用する
✅ 「何を担当したか」「何を使ったか」「どんな成果を出したか」をセットで記載することで、内容が格段に伝わりやすくなる
✅ 特に複数プロジェクトに関わっている場合は、代表的なものに絞って書くのが効果的
職務経歴書における「プロジェクト名」は、あなたの職歴をより立体的に見せる“見出し”のような役割を果たします。上手に活用し、読み手の印象に残る職務経歴書を目指しましょう。