職務経歴書は「どこまで書くべき?」|経歴の取捨選択とアピール力を高める書き方のコツ
「職務経歴書ってどこまで書くの?」という疑問にしっかり答えます
転職活動を始めると、必ず直面するのが「職務経歴書の分量」や「書く範囲」の問題です。
✅ アルバイトや短期の派遣も書くべき?
✅ 昔の職歴も全部書く必要がある?
✅ 職歴が多くてまとまらない…
このように、**「職務経歴書はどこまで書けばいいのか?」**という疑問は非常に多く、実は選考結果に大きく影響するポイントでもあります。
この記事では、職務経歴書で書くべき範囲、削ってもよい経歴、選考に有利になる情報の取捨選択の仕方まで、わかりやすく解説していきます。
原則:「すべての職歴」を書くのが基本。ただし、強調と省略の工夫が必要
まず基本として、職務経歴書にはこれまでの職歴すべてを時系列で書くのが望ましいです。
ただし、「どの職歴をどこまで詳しく書くか」は戦略的に考えるべきです。採用担当者が知りたいのは、**「応募職種と関係のある経験」「即戦力となるスキル」**なので、それに沿って記述の濃淡をつけることが重要です。
職務経歴書で書くべき内容とその深さの目安
経歴の種類 | 書き方の目安 |
---|---|
直近の職歴 | 詳細に記述(業務内容・実績・スキルなど) |
応募職種に関係する過去の職歴 | 詳しく記述(期間が古くても有効) |
関連性の低い職歴 | 簡潔に記載(会社名・期間・職種のみでも可) |
短期離職・ブランク期間 | 基本的に記載。理由や事情を簡潔に補足すると安心 |
具体的な記載例(応募職種と関係がある職歴)
株式会社ABC(2019年4月〜2023年3月)
雇用形態:正社員/営業職
【業務内容】
- 法人顧客へのソリューション営業
- 月間平均30社訪問、新規開拓および既存顧客フォロー
- 顧客満足度向上のための業務改善提案
【実績】
- 年間売上目標120%を2年連続で達成
- 社内表彰(優秀営業賞)を受賞
→ 関連性が高いため、具体的な業務や成果を詳しく記載
関連性の低い職歴は「概要のみ」でOK
株式会社XYZ(2015年4月〜2018年3月)
雇用形態:アルバイト/倉庫内軽作業
【業務内容】出荷・仕分け、棚卸補助業務など
→ 応募職種と直接の関連性がないため、簡潔にまとめる
よくある質問(Q&A)
Q. 短期間で辞めた職歴は書かない方がいい?
A. 3か月以上勤務していたなら基本的に記載すべきです。
ただし、業務内容に関連が薄く、面接でも話題にしたくない場合は、簡潔な記載にとどめ、職務経歴書の末尾などに「補足情報」として記載する方法もあります。
Q. 学生時代のアルバイトは書いていいの?
A. 原則として、職務経歴書は“正社員・契約社員・派遣社員・業務委託などの職歴”を書く場です。
ただし、就業経験が浅い第二新卒や未経験職種への応募時には、「職務経験」ではなく「実績・スキル」として自己PRに活用するのはOKです。
Q. 転職回数が多い場合はどうまとめる?
A. **「職歴をグループ化する」「共通点でまとめる」**のが有効です。
例:
2014年~2019年 事務職経験(3社)
- データ入力、電話応対、ファイリング
- Excelを使った表計算、報告書作成など
→ 共通業務をまとめて記載することで、読みにくさを解消できます。
書きすぎるのもNG!適切な「長さ」の目安
- 分量の目安はA4用紙で1〜2枚程度が一般的
- 3枚以上になる場合は、冗長な部分を削って簡潔に
- 文字の大きさ・余白も考慮して、読みやすさを最優先に
まとめ|職務経歴書は「全部書く」が基本。ただし“どこまで詳しく書くか”が重要
✅ 職務経歴書には原則としてすべての職歴を記載する
✅ ただし、職種に関係のある経歴を重点的に、関係の薄いものは簡潔にまとめる
✅ 短期職歴やアルバイトは必要に応じて記載し、構成のバランスを考える
✅ 重要なのは、「何を伝えるか」より「どう伝えるか」
読み手(採用担当者)にとって、読みやすく、目的が明確な職務経歴書は、それだけで高評価につながります。
“どこまで書くか”を正しく判断して、あなたの経験と魅力を最大限に引き出しましょう。