職務経歴書における「語学」の効果的な書き方|スキルを正しく伝えるためのコツと実例付きガイド
なぜ語学スキルを職務経歴書に書くべきなのか?
グローバル化が進む現代のビジネス環境では、語学スキルは大きな武器になります。英語はもちろん、中国語や韓国語、フランス語、スペイン語など、さまざまな言語が評価対象となる中で、職務経歴書に語学力を記載することで、あなたの可能性や活躍の幅を採用担当者に伝えることができます。
✅ 外資系企業への応募だから語学力をアピールしたい
✅ 海外クライアントとのやり取りの経験がある
✅ TOEICや英検のスコアをどこまで書いてよいか迷う
✅ 語学スキルを活かした業務内容をどう表現すればいい?
この記事では、語学スキルを効果的に職務経歴書に記載する方法、記載の位置、スコアやレベルの目安、実務経験の書き方まで詳しく解説します。
「語学」を職務経歴書に書くべきケースとは?
語学スキルは、以下のような状況において評価対象になります。
- 外資系企業・海外拠点のある企業への応募
- 輸出入・貿易・通訳・翻訳など、語学を活かす業務
- 海外出張・海外取引のある営業職や技術職
- 多国籍の職場やインバウンド関連の職種
たとえ日常会話レベルでも、「どのように業務で使っていたか」を具体的に書くことで、実用性が伝わりやすくなります。
語学スキルの書き方:記載場所と基本構成
📌 1.「スキル・資格」欄に記載するのが基本
職務経歴書の中では、「保有資格・スキル」欄にまとめて記載するのが一般的です。
例:
【語学力】
・英語:TOEIC 850点(ビジネスメール・電話対応可)
・中国語:HSK5級(日常会話・簡単な資料読解が可能)
📌 2. 「職務要約」や「自己PR」に自然に盛り込む
実際に語学を活かしていた業務がある場合は、経歴の中に盛り込むことでより実践的なスキルとして伝わります。
スキルレベルの目安と表現方法
言語 | 試験・レベル | 実務的な表現例 |
---|---|---|
英語 | TOEIC 600点以上:日常業務レベルTOEIC 800点以上:ビジネスレベル | 「TOEIC 820点(海外顧客対応、資料作成、会議参加経験あり)」 |
中国語 | HSK4級以上:業務理解レベルHSK5〜6級:ビジネス会話レベル | 「HSK5級(中国工場との納期調整経験あり)」 |
韓国語 | TOPIK4級以上:簡単な業務可 | 「韓国語:ビジネス会話レベル(韓国支社との定例ミーティング参加)」 |
その他 | 留学経験・検定・使用頻度に応じて記載 | 「フランス語:日常会話レベル(留学1年)」 |
語学力を活かした業務内容の記載例
📌 英語を使った営業経験の例
■ 株式会社ABC(2019年4月〜現在)
【職種】法人営業(海外担当)
【業務内容】
- 北米および欧州の代理店と英語でのメール・Zoom会議対応
- 契約交渉、英文契約書の確認(法務と連携)
- 英語資料・製品マニュアルの作成
- 海外展示会でのプレゼンテーション
【語学スキル】
- TOEIC 870点
- 英語を用いた営業実務歴:5年
- 英語ネイティブとの商談経験多数あり
📌 語学を使ったバックオフィス業務の例
■ 株式会社グローバルリンク(2021年1月〜現在)
【職種】カスタマーサポート(英語対応)
【業務内容】
- 海外ECサイトの英語問い合わせ対応(メール・チャット)
- 海外物流会社との出荷状況確認・調整
- 英語マニュアルの翻訳とローカライズ対応
【語学スキル】
- 英語:TOEIC 780点
- 英語使用割合:業務の約60%
- 海外顧客との対応件数:1日平均20件
書き方のポイント:伝わる語学力アピールのコツ
✅ 数値+使用場面の具体性を意識する
- 「TOEICスコア」や「使用頻度(業務の〇%)」「顧客数」などを盛り込む
- 実際の使用場面(会議/メール/電話/資料作成など)を明記する
✅ ビジネスでの“成果”と結びつける
- 例:「英語対応を通じて、新規顧客の信頼を獲得し、月間売上15%増に貢献」
✅ スキルだけでなく“姿勢”も伝える
- 例:「ビジネス英語の継続学習に取り組んでおり、TOEIC900点台を目指しています」
NGな語学力の記載例と改善案
NG例 | 改善案 |
---|---|
英語:得意です | → 英語:TOEIC800点(海外営業の商談経験あり) |
英語:勉強中 | → 英語:日常会話レベル(週1回のオンライン英会話を継続中) |
英語:話せます | → 英語:ビジネス会話可能(取引先との会議・資料作成対応) |
まとめ|語学力は「スコア」+「実務経験」で説得力を高めよう
✅ 職務経歴書における語学の記載は、外資系・グローバル案件・インバウンド業務で大きなアピールポイント
✅ TOEICや各種検定スコアだけでなく、業務での具体的な活用場面を必ず記載する
✅ 実務未経験でも、学習中・実践準備中という形でポジティブに伝えることが可能
✅ 語学を使った成果や信頼構築のエピソードを盛り込むとより印象的な職務経歴書になる
あなたの語学スキルは、ただの「知識」ではなく「仕事で活かせる力」であることを、職務経歴書を通じてしっかりアピールしましょう。文面からもあなたの国際感覚と前向きな姿勢が伝わるよう、丁寧に仕上げることが成功の鍵です。