職務経歴書における「業務内容」の書き方とは?|魅力的に伝えるコツと実例を徹底解説
「業務内容」は職務経歴書の心臓部
転職活動において最も重要な書類のひとつである職務経歴書。その中でも、「業務内容」は採用担当者があなたの実務経験を把握し、選考の判断材料とする最重要ポイントです。
単に「○○の仕事をしていました」と書くだけでは、他の応募者との差別化ができません。何を、どのように、どんな成果を出したのかを、わかりやすく、具体的に伝えることで、あなたのスキルや価値がしっかり伝わります。
この記事では、「業務内容」を職務経歴書に正しく・効果的に記載する方法や注意点、職種別の記載例まで、詳しく解説していきます。
「業務内容」とは?なぜ重要なのか
職務経歴書における「業務内容」とは、あなたが過去に担当してきた業務の具体的な中身を意味します。
採用担当者が「業務内容」で知りたいこと:
- 実務経験が自社の業務にマッチするか
- 担当してきた業務のレベル(ルーティン or 上流工程)
- どれだけの範囲・規模・責任を持っていたか
- 定量的な成果・貢献度があるかどうか
つまり、ただの職歴(社名・在籍期間)ではわからない「実務力の証拠」が、この「業務内容」から判断されるのです。
業務内容の書き方の基本ルール
✅ 時系列 or プロジェクト単位で整理
基本的には、勤務先ごとに職務内容を記載するスタイルが一般的です。
✅ 箇条書きを活用し、見やすく整理
読みやすさが第一。長い文章よりも箇条書き+1文30〜50字以内が理想。
✅ 「担当範囲」+「使用ツール・技術」+「成果」の構成を意識
業務内容の記載フォーマット例
■ 株式会社○○(2019年4月〜2024年3月)
【職種】法人営業
【雇用形態】正社員
【業務内容】
- 中小企業向けのITソリューション営業を担当(新規:既存=4:6)
- 提案書・見積書作成、契約締結、導入サポートまで一貫対応
- 年間売上目標達成率:平均115%
- 営業チームのリーダーとして、部下3名の育成・同行営業も担当
- Salesforce、Microsoft365などのITツールを活用した営業管理
業務内容の書き方:5つのポイント
① 担当業務を「具体的に」記載する
× 抽象的な表現:「営業を担当」
○ 具体的な表現:「法人向けのITシステム営業(年商1億円規模の顧客)」など
② 数字・実績をできるだけ入れる
→ 売上・件数・達成率・削減コスト・対応顧客数など、定量的な指標があると信頼性が高まる
③ 使用ツール・業務フローを記載する
→ 業務で使ったソフト・言語・機器名などは、即戦力判断の材料になります
④ 自分の「役割」を明確にする
→ チームの中でどんな立ち位置だったか(主担当・サポート・リーダーなど)
⑤ 成果だけでなく「工夫した点」も加えると印象的
→ 例:「クレーム対応マニュアルを改善し、対応時間を短縮」
【職種別】業務内容の記載例
◼ 営業職の例
- 法人顧客約100社を担当し、顧客課題に応じたIT導入を提案
- 年間売上3,000万円以上を継続達成(前年比120%)
- 新規開拓率:月平均10件/契約率:30%
- 提案書・見積書作成、プレゼン、アフターサポートまで一貫対応
◼ 事務職の例
- 請求書・見積書の発行、受発注管理、在庫調整業務
- 社内外との電話・メール対応、会議資料の作成(PowerPoint使用)
- 業務効率化のため、Excelマクロを導入し月間作業時間を20時間削減
◼ エンジニア職の例
- Java/Springを使用したWebアプリケーション開発に従事
- 要件定義から設計・実装・単体/結合テスト・リリース対応まで一貫
- チーム規模:8名、アジャイル開発経験あり
- AWS(EC2、RDS、S3)を活用したインフラ構築・運用も担当
よくあるNG例と改善案
NG表現 | 改善ポイント | 例文 |
---|---|---|
営業として頑張った | 抽象的 → 数字で実績を示す | 「年間売上目標を120%達成」 |
いろいろな業務を担当 | 内容が不明確 | 「受発注・在庫管理・取引先調整など幅広く対応」 |
プロジェクトに参加 | 役割が見えない | 「プロジェクトでは進捗管理と要件定義を担当」 |
まとめ|業務内容は「見せ方」次第で評価が変わる
✅ 職務経歴書の業務内容欄は、自分の“働き方”と“実力”を伝える核心部分
✅ 数字・実績・具体的なツール・役割を記載して信頼性アップ
✅ 応募職種に関連するスキルや経験を中心に書くことで書類通過率アップ
✅ 箇条書き+簡潔な文章で、読みやすさも意識することが大切
しっかりと整理された業務内容の記載は、あなたの強みを最大限に引き出し、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる力を持ちます。書類選考を突破する第一歩として、ぜひ丁寧に作り込んでいきましょう。