【複数社の職歴がある場合の職務経歴書の要約欄の書き方】採用担当者に伝わる構成と記載例を解説
転職を数回経験している方や、業種・職種の異なる複数の企業で働いたことがある方にとって、職務経歴書の「要約欄」は非常に重要です。特に複数社にまたがる経歴がある場合、「全体像がわかりづらくなるのでは?」「どこに焦点を当てるべきかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「職務経歴書 要約 複数社」というキーワードをもとに、
- なぜ要約欄が重要なのか
- 複数社の経験をどう整理してまとめるか
- 書類通過につながる記載のコツと例文
を詳しく解説します。
1. なぜ「要約欄」が重要なのか?
職務経歴書の「要約欄」とは、これまでのキャリア全体を端的に伝える自己紹介のようなパートです。採用担当者が最初に目を通す箇所でもあるため、この数行で“続きを読みたいかどうか”が決まることもあります。
複数の企業を経験してきた場合、単に職歴を時系列に書くだけでは、全体像が伝わりにくくなります。だからこそ要約欄で「私はこういうキャリアを歩んできた人間です」と明確に打ち出す必要があるのです。
2. 複数社を経験している場合の要約欄のポイント
✅ ポイント①:共通する軸・テーマを見つける
たとえ業種や業務が異なっていても、「営業経験」「顧客対応」「マネジメント」など、キャリア全体を通じた一貫性や共通点を探します。
✅ ポイント②:経験年数・職種・強みを明記
「営業職として10年の経験」「3社で接客業に従事」「事務職歴15年以上」など、具体的な数字や職種の明記は信頼感につながります。
✅ ポイント③:多様な経験をポジティブに整理
複数の職場経験は「柔軟性」「適応力」「多様な環境への対応力」としてアピールできます。ネガティブに見せない工夫が重要です。
3. 構成例:複数社の職歴を整理する要約欄の書き方
構成パターン(目安:150~200文字)
- 【全体概要】何年・何社・どのような業務か
- 【共通スキル】一貫して活かしてきた強みや能力
- 【実績・アピール】数字や成果があると効果的
4. 複数社要約欄の記載例(職種別)
🔹 例①:営業職で複数社を経験
法人営業職として3社・計10年の経験があります。新規開拓から既存顧客フォロー、提案型営業、売上管理まで幅広く担当。常に顧客目線を意識し、業界・商材が変わっても柔軟に対応して成果を上げてきました。直近2社では年間売上目標120%を継続達成しています。
🔹 例②:事務職で複数社勤務
総務・営業事務として4社、計12年の実務経験があります。勤怠管理、受発注業務、請求書作成などの定型業務に加え、社内の業務効率化にも携わってきました。複数社での経験から、社風やシステムの違いに柔軟に対応する力と、迅速かつ正確な事務処理能力に自信があります。
🔹 例③:接客・販売職で職場が複数
アパレル・雑貨・飲食など接客業において5社・8年の経験があります。接客対応やレジ、売り場づくり、クレーム対応、後輩指導まで幅広い業務を担当。お客様との会話を大切にし、リピート率向上に貢献してきました。多様な業種を経験したことで対応力と応対品質に磨きをかけています。
🔹 例④:ITエンジニア(SE)でプロジェクト多数
システムエンジニアとして3社で約9年の開発経験があります。金融・医療・物流など幅広い業界のシステム構築に参画し、主にJava/PHPを用いたWeb系開発に従事。上流工程から保守運用まで幅広く対応し、直近ではPLとしてチームマネジメントも担当しました。
5. よくある質問(Q&A)
Q. 転職回数が多いのはマイナス?
▶ 多すぎるとマイナスになる場合もありますが、要約欄で「キャリアの軸」「転職理由」「学び」などを整理して書けば印象をコントロールできます。
Q. 異業種・異職種ばかりの場合、どう要約すればよい?
▶ 職種や業界がバラバラでも、「共通する姿勢」や「対人スキル」「適応力」など、抽象度を上げて“キャリアの一貫性”を伝える工夫をしましょう。
まとめ|複数社の職歴も「要約欄」で魅力的に整理できる
「職務経歴書 要約 複数社」というキーワードに表れている通り、複数の職場経験がある方にとって、「要約欄」は自分のキャリアを一つの物語として“整理し、魅せる”ための重要なパートです。
✅ 最後のポイント
- 複数社の経験は「一貫性」「共通スキル」「柔軟性」でまとめる
- 経験年数・職種・得意分野を数字やキーワードで簡潔に表現
- 読み手(採用担当者)が一目で理解できるよう、構成と表現を工夫する
- たとえ異業種でも、軸や強みが伝われば高評価につながる
職務経歴書の要約欄を整えることは、あなたのキャリア全体を説得力ある形で伝える第一歩です。複数社での経験を「幅広いスキル」「柔軟な対応力」としてポジティブに伝え、選考突破につなげていきましょう!