【融資業務経験者向け】職務経歴書の書き方とアピールポイント|金融業界で評価される実績の伝え方
金融機関や信用金庫、地方銀行などでの「融資業務」経験をお持ちの方が転職を目指す場合、職務経歴書でのアピール内容が非常に重要になります。
採用担当者は、単に「融資を担当していました」というだけではなく、どのような規模・対象・審査・提案を行っていたかを知りたがっています。
この記事では、「職務経歴書 融資」というキーワードをもとに、融資業務の経験をわかりやすく、かつ効果的に伝える職務経歴書の書き方と記載例、評価されやすいポイントを詳しく解説します。
1. 融資業務経験が職務経歴書で評価される理由
融資は、金融業界における中核業務の一つ。
個人・法人いずれにおいても、財務状況の分析能力、与信判断、提案力、リスク管理能力が問われる職種であるため、その経験は高く評価されます。
以下のような要素を整理して書くことで、あなたの市場価値をしっかり伝えることができます:
- 対象顧客(法人/個人、規模、業種など)
- 担当件数・実行額・審査の深さ
- 担当フェーズ(提案・与信判断・稟議書作成など)
- 実績(目標達成率、融資残高の推移など)
- リスク対応、案件対応事例
2. 融資業務の職務経歴書で押さえるべきポイント
✅ ① 担当業務を“フェーズごと”に分けて書く
融資業務は、以下のようにいくつかの段階に分かれます:
- 顧客ニーズの把握
- 資料の収集・財務分析
- 提案書の作成
- 稟議書作成・審査部門との調整
- 融資実行・フォローアップ
どの業務をどの程度まで担当していたのかを明記することで、業務の深さと専門性をアピールできます。
✅ ② 数字で成果を示す
- 年間融資実行件数・金額
- 担当融資残高
- 営業目標達成率
- 与信判断・与信限度額の変更対応数
✅ ③ 法人・個人それぞれの融資の特性を意識して記載
タイプ | 主なスキル要素 |
---|---|
法人融資 | 財務諸表分析・企業訪問・事業性評価・担保管理・案件管理 |
個人融資 | ローン商品知識・審査スピード・顧客対応力・ヒアリング力 |
3. 職務経歴書の記載例(融資業務)
■ 職務要約
信用金庫にて7年間、法人・個人の融資業務を担当。企業訪問によるニーズ把握から与信判断、稟議書作成、融資実行、アフターフォローまで一連の業務を遂行。年間融資実行件数は平均80件、実行金額は約12億円。中小企業支援や個人住宅ローンの実績多数。
■ 職務経歴
〇〇信用金庫(2016年4月〜2023年3月)
配属:営業部 融資課
雇用形態:正社員
担当顧客:約120社(法人80、個人40)
【担当業務】
・法人融資の新規・追加融資の提案(事業資金・設備投資資金など)
・財務諸表分析、ヒアリングによる信用評価
・稟議書の作成、融資条件の調整、担保評価
・住宅ローン、教育ローン等の個人向け融資提案
・融資実行後の定期モニタリング、期限管理
【主な実績】
・2021年度:融資目標120%達成(個人住宅ローン実行額前年比140%)
・不良債権リスク案件に対する早期対応により延滞発生ゼロ
・取引先支援の一環として助成金申請サポートを行い感謝状受領
・5年連続で社内表彰(営業成績上位10%)
■ 保有資格
・銀行業務検定(財務3級、融資3級)
・FP2級(ファイナンシャル・プランナー)
・日商簿記2級
■ 自己PR
中小企業経営者との信頼関係構築に注力し、事業継続に必要な資金提案を多数行ってきました。融資は数字の裏に“人”がいることを常に意識し、慎重かつ柔軟に対応することを心がけています。今後はより広い視野で金融業界に貢献できるよう、コンサルティング的視点も取り入れながら業務にあたりたいと考えています。
4. よくある質問(Q&A)
Q. 審査部門ではなく営業側だったが、融資業務といえる?
▶ はい。**営業部門であっても融資提案や与信判断に関わった経験は立派な「融資業務」**です。どのフェーズを担当していたかを明確にしましょう。
Q. 融資実績の数字が出せない場合はどう書けば?
▶ 数字が出せない場合は、「件数の多さ」「顧客対応力」「信頼関係」「早期対応によるリスク回避」などのプロセスや行動面の成果を記載するとよいでしょう。
Q. 資格がなくても融資業務経験は評価される?
▶ 資格がなくても経験年数や業務内容が具体的であれば十分に評価されます。実績+信頼性の伝え方が鍵です。
まとめ|融資経験は職務経歴書で“信頼”と“実績”を伝える武器になる
「職務経歴書 融資」というキーワードが示すように、融資業務経験をどのように言語化し、伝えるかは転職活動の成否に直結します。
✅ 最終チェックポイント
- 担当業務はフェーズごとに明確化
- 数字・件数・金額などの実績で説得力をプラス
- 与信判断・リスク管理・提案力などのスキルも記載
- 法人・個人どちらの融資かを区別して説明
- 客観性・信頼性を持って“成果と人柄”を伝える
金融業界のプロフェッショナルとして、あなたの経験は大きな価値があります。職務経歴書を通じて、その価値を“優しく、的確に”届けていきましょう。