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【職務経歴書の「編年式」とは?】特徴・書き方・メリット・記載例をわかりやすく解説

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職務経歴書を作成する際に意識したいのが、記載形式の選び方です。その中でも最も一般的で、多くの企業が見慣れているのが「編年式(へんねんしき)」です。

職務経歴書 編年式」というキーワードからも分かるように、編年式は職歴を時系列に整理する方法であり、転職活動においては「読みやすさ」と「キャリアの流れ」を伝えるうえで非常に有効です。

本記事では、編年式の基本的な意味と特徴、どんな人に向いているのか、職務経歴書での具体的な書き方、記載例や注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。


1. 編年式とは?職務経歴書における意味

編年式」とは、職務経歴を在籍期間の古い順から新しい順に沿って記載していく書き方のことです。
各職歴を時系列で並べることで、経験の積み重ねやスキルの成長過程が伝わりやすくなるというメリットがあります。

類似表現として「編年体式」「編年体」と呼ばれることもありますが、すべて同じ意味で使われます。


2. 編年式が向いている人の特徴

以下のような人には、編年式の職務経歴書が特におすすめです。

タイプ理由
転職回数が少ない人職歴を順に記載するだけでキャリアが整理される
同職種・同業界で経験を積んできた人成長やスキルの深化が時系列で伝わる
職歴にブランクが少ない人経歴の流れが自然で分かりやすい
職歴を一貫して伝えたい人職種の変更がなく、経歴の蓄積を強調できる

3. 編年式の基本構成と書き方のコツ

📑 基本構成

  1. 職務要約(経歴の概要を簡潔にまとめる)
  2. 職務経歴(編年式)
     - 会社名・在籍期間
     - 雇用形態・職種
     - 業務内容(箇条書き推奨)
     - 実績・成果(数値があれば具体的に)
  3. 資格・スキル
  4. 自己PR

✍ 書き方のポイント

  • 会社ごとに段落を分けて見出しを付けると読みやすい
  • 業務内容と成果は分けて記載することで印象アップ
  • 古い順に書くのが原則ですが、応募職種によっては新しい順(逆編年式)も可

4. 【記載例】職務経歴書(編年式)

職務経歴書  
作成日:2024年3月28日  
氏名:中村 彩香

【職務要約】  
営業職として約8年間、法人・個人向けのソリューション営業を経験。顧客の課題に応じた提案力、ヒアリング力に強みがあり、顧客満足度の向上と売上拡大の両面に貢献。継続的に目標達成を重ねてきました。

【職務経歴】

■株式会社エイジテック(2020年4月~現在)  
雇用形態:正社員  
職種:法人営業

<業務内容>  
・中小企業向けITソリューションの提案営業  
・顧客ニーズのヒアリング~導入支援、アフターサポート  
・新製品の営業資料作成、展示会対応

<実績>  
・2022年度:売上前年比125%達成(営業部内1位)  
・新規開拓顧客10社獲得/年、継続契約率90%以上

■株式会社サンリンク(2016年4月~2020年3月)  
雇用形態:正社員  
職種:個人営業

<業務内容>  
・個人顧客への通信サービスの提案  
・キャンペーン企画・店舗運営補佐  
・新人教育・ロールプレイングの講師役

<実績>  
・2019年:店舗売上前年比110%、新規契約獲得数部門1位

【資格・スキル】  
・普通自動車免許  
・MOS Excel/PowerPoint  
・Salesforce、G Suite業務経験

【自己PR】  
相手の立場に立った丁寧なヒアリングを強みに、顧客との信頼関係を築いてきました。複数の案件を同時進行する際にも、納期・成果物のクオリティ両面にこだわって業務を進め、上司や顧客から高評価をいただいております。

5. 編年式のメリット・デメリット

✅ メリット

  • 経歴の流れが自然でわかりやすい
  • 初めての職務経歴書作成でも書きやすい
  • 成長過程を強調しやすく、スキルの積み上げが伝わる

❗ デメリット(対策付き)

デメリット対策方法
転職が多いと冗長になる詳細を省略し、重要な職歴だけを丁寧に書く
業務内容が似通っていると単調担当範囲・成果・工夫点を変化として記載する
職歴にブランクがあると目立つブランク期間の活動内容も補足すればOK

6. よくある質問(Q&A)

Q. 編年式とキャリア式、どちらを使うべき?

一貫した経歴がある人は編年式
職種が多岐にわたる/プロジェクト単位で動いてきた人はキャリア式がおすすめです。


Q. 新しい職歴から書いてもいい?

▶ 通常の編年式は古い順ですが、応募職種と直近の経歴がマッチする場合は逆編年式(新しい順)も有効です。


まとめ|職務経歴書の基本は「編年式」で整えるのが安心

職務経歴書 編年式」というキーワードが示すように、編年式は多くの企業・職種で通用する“定番”の記載スタイルです。特に初めて転職活動をする方や、職歴の流れを丁寧に伝えたい方にとっては、もっとも信頼できる形式です。

✅ 経歴の流れ・成長を自然に伝えられる
✅ 会社ごとの業務内容と実績を整理しやすい
✅ フォーマットが整っているので企業にとっても読みやすい
✅ 応募職種との関連が強い職歴を中心にアピール可能

ぜひ編年式で、あなたのキャリアを丁寧にまとめた職務経歴書を作成し、面接へとつなげましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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