職務経歴書で「チームワーク力」を効果的にアピールする方法|企業に伝わる書き方と実例付き解説
転職活動で提出する職務経歴書は、これまでの実績やスキルを伝える重要な書類です。その中でも「どんな人物なのか」「職場でうまくやっていけるか」を評価するために、採用担当者が注目するのがチームワークの力です。
企業は、スキルだけでなく「周囲と協力しながら仕事を進められる人物かどうか」を非常に重視しています。特に中途採用では、「即戦力であるか」だけでなく、「既存のチームにどう溶け込めるか」も評価基準の一つです。
この記事では、「職務経歴書 チームワーク」をテーマに、チームワーク力を職務経歴書でどう表現すればよいか、アピール方法、書き方のポイント、実際の記載例まで詳しく解説します。
なぜチームワーク力が重視されるのか?
どんな職種でも、業務の多くは「個人プレー」だけでは完結しません。上司・部下・他部署・外部パートナーなど、多様な人と連携して成果を出す力=チームワーク力が不可欠です。
また、職場の人間関係が原因で離職するケースも多いため、企業側は「周囲と協調しながら働けるかどうか」を慎重に見ています。そのため、職務経歴書でも「この人はチームで働けるタイプだ」と伝えることが大切なのです。
チームワーク力を伝えるときの職務経歴書の構成
チームワークを伝えるには、以下のような場所でアピールしましょう:
- 職務内容の中に含める(どんな役割でどう連携したか)
- 実績や成果の裏に“協力体制”があったことを示す
- 自己PR欄で明確に強みとして言及する
書き方のポイント|“協調性”を仕事の文脈で具体化する
ただ「チームワークが得意です」と書くだけでは伝わりません。以下のような要素を盛り込むことで、説得力が増します。
✅ 1. 誰と協力したのか(上司・同僚・他部署など)
✅ 2. どのように連携したか(役割分担・情報共有・サポートなど)
✅ 3. その結果どんな成果が出たのか(売上UP・業務効率化・顧客満足度向上など)
職務経歴書における「チームワーク力」アピール例
【例①:営業職の場合】
■ 株式会社ABC(2019年4月〜2023年6月)
職種:法人営業【職務内容】
- ITソリューションの法人向け提案営業を担当
- 案件ごとに社内SEやカスタマーサポートと連携し、導入支援やアフターサポートも実施
【実績】
- チームで営業プロセスを標準化し、案件対応時間を平均15%短縮
- 社内共有ツールを活用した情報管理の効率化に貢献
➡ チームプレーで成果を上げた点を具体的に示しています。
【例②:事務職・アシスタント業務】
【自己PR】
私の強みは、チームワークを大切にしながら業務に取り組めることです。前職では営業部門のアシスタントとして、営業担当5名のサポート業務を担当し、各担当者の進捗に応じた資料準備やスケジュール調整を行いました。業務の優先順位をチームで共有することで、ミスや重複作業を防ぎ、営業全体のパフォーマンス向上に貢献しました。
➡ 主体性とチーム支援のバランスが見える構成です。
【例③:製造・物流などの現場系職種】
■ ○○工業株式会社(2020年1月〜2023年12月)
職種:製造ラインスタッフ【職務内容】
- 食品製造工場にてライン作業(包装・出荷)を担当
- 品質管理チームと連携し、不良品の発生率を削減
- 繁忙期にはチームで柔軟にシフト調整を行い、納期遅延ゼロを達成
➡ 現場ならではの“連携力”と“柔軟性”が伝わります。
チームワークを職務経歴書に盛り込むときの注意点
注意点 | 解説 |
---|---|
✅ 抽象的すぎる言い方は避ける | 「協力しました」だけではなく、何をどう連携したかまで記述 |
✅ 成果や影響まで書く | チームワークによって「何が良くなったか」を明示すると効果的 |
✅ 自分の役割を明確にする | 「誰と連携したか」「自分は何を担ったか」を忘れずに |
まとめ|チームワーク力は“数字よりも信頼”を伝える要素
職務経歴書では、売上や達成率などの「数字」で成果を語ることが多いですが、「チームワーク」は人柄や職場適応力といった数字では見えない強みを伝える要素です。
- 協調性だけでなく、貢献度・成果とセットで伝える
- 誰とどう関わったかを明確に書くことで、リアルな働き方が伝わる
- 自己PRや職務内容の中に自然に盛り込むのが効果的
採用担当者に「この人なら安心してチームに迎えられそう」と思ってもらえるような職務経歴書を目指しましょう。チームの中でどう価値を発揮してきたかを丁寧に書けば、あなたの魅力は確実に伝わります。