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職務経歴書に「退職予定」を記載する際の正しい書き方と注意点

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転職活動を行う際、すでに前職を退職している場合だけでなく、「まだ在職中だが退職予定」というタイミングで応募書類を準備することも多いでしょう。そのようなときに迷いやすいのが、職務経歴書に退職予定であることをどう記載するかという点です。

この記事では、「職務経歴書 退職予定」というテーマで、退職予定者が気をつけるべきポイントや書き方のマナー、企業側の受け止め方、そして具体的な記載例までを詳しく解説します。


退職予定の状態で職務経歴書を出すことは問題ない?

結論から言えば、「退職予定」であっても職務経歴書を提出することに問題はありません。むしろ、在職中のまま転職活動を進めることはよくあることであり、企業側もそれを想定しています。

ただし、職務経歴書においては、在職中であることと、いつ頃退職予定なのかを明確に示しておく必要があります。これは企業側があなたの入社可能時期を判断するために重要な情報となるため、あいまいなままにしないよう注意が必要です。


なぜ退職予定の記載が必要なのか?

◆ 採用担当者が「入社可能時期」を知りたいから

企業側は採用計画や引継ぎのスケジュールを考慮して選考を進めています。入社希望日を明確に伝えることで、選考がスムーズになります。

◆ 正直に伝えることで信頼を得られるから

現職での引き継ぎや退職時期を配慮していることが伝わると、誠実さや責任感が評価されやすくなります。


職務経歴書における「退職予定」の書き方ポイント

1. 在職中であることを明示し、退職予定日も併記する

職務経歴の該当企業の期間に、「(在職中)」または「退職予定:◯年◯月」と書き添えましょう。

2. 退職理由は無理に書かなくてOK(面接で聞かれる想定で準備)

職務経歴書では退職予定の事実だけ記載し、理由については面接で問われた際に口頭で丁寧に説明すれば問題ありません。

3. 退職時期が未定でも「退職意向がある」旨を記載

まだ退職日が確定していない場合でも、「退職を予定しております」と記載しておくと誠意が伝わります。


【例文】職務経歴書での退職予定の記載方法

● 職務経歴欄での記載例

【株式会社〇〇(2018年4月~現在 在職中)】
※2024年5月末にて退職予定
業務内容:
・営業事務全般(受発注処理、請求書発行、在庫管理)
・営業サポート(顧客対応、資料作成、納期調整)
・Excelを用いた売上データの月次集計と分析

成果:
・受注処理のミス率を前年比50%削減
・営業担当との連携強化により、見積もり提出のスピードを20%改善

● 職務要約欄や備考欄に補足として書く例

【備考】
現在は株式会社〇〇に在職中ですが、2024年5月末をもって退職予定です。引き継ぎなどの都合を考慮し、早ければ2024年6月中の入社が可能です。

または、

【職務要約】
営業事務として6年間勤務中。現在は在職中ですが、キャリアの方向性を見直し、退職を予定しております。入社可能時期はご相談可能です。

退職予定の職務経歴書を書くときの注意点

◆ 退職時期が曖昧な場合は“意向ベース”で構わない

まだ退職届を出していない場合でも、「退職を予定」「退職を検討中」などの表現で柔軟に対応しましょう。

◆ 退職理由をネガティブに書かない

たとえ現職への不満があったとしても、職務経歴書上では感情的な表現は避け、「キャリアチェンジのため」など前向きな言葉に置き換えます。

◆ 面接では「いつ退職できるか」「引継ぎは問題ないか」を聞かれる前提で準備を

「在職中に転職活動をしていて申し訳ない」などと遠慮する必要はありませんが、責任を持って現職を離れる意志があることを伝えましょう。


Q&A|よくある質問

Q. 退職予定が数か月先でも応募して良い?

→ はい、問題ありません。ただし、入社可能時期をはっきり伝えることが重要です。企業によっては早期入社を希望している場合もあるため、その場合は交渉も視野に入れておきましょう。

Q. 職務経歴書と履歴書、両方に退職予定を書くべき?

→ 基本的には職務経歴書に詳細を書くのが一般的です。履歴書には「在職中」とだけ記載し、詳細な退職時期や理由は職務経歴書か面接時に伝えましょう。


まとめ

「職務経歴書 退職予定」の記載は、転職活動における誠実な姿勢と入社準備状況を企業に伝えるための大切な情報です。ポイントは、在職中であること・退職予定の時期・入社可能日を明確にし、前向きな言葉で表現すること。

退職予定であることを正直に、そして丁寧に伝えることで、企業からの信頼を得るきっかけにもなります。計画的に転職を進めている印象を与えるためにも、職務経歴書に適切な形で退職予定を記載しておきましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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