職務経歴書における「経験スキル」の書き方|強みを効果的に伝えるコツと例文付き
1. はじめに
職務経歴書は、これまでの仕事の実績や業務内容を伝える書類ですが、単なる経歴の羅列にとどまらず、「どんな経験を積み」「どんなスキルを身につけたのか」=経験スキルを明確に表現することがとても重要です。
✅「経験スキルってどこに書くの?」
✅「スキルに自信がない場合はどうすれば?」
✅「具体的にどう書けば伝わるのか知りたい」
本記事では、職務経歴書における「経験スキル」の書き方、アピールのコツ、注意点、業種別の具体的な記載例をわかりやすく解説します。
2. 「経験スキル」とは何か?
「経験スキル」とは、業務を通じて身につけた知識・技術・対応力など、**“実務に基づいたスキル”**のことです。
✅ たとえば、こんなものが「経験スキル」になります:
- 営業で培った「提案力」「顧客折衝力」
- 事務職での「PCスキル」「スケジュール管理能力」
- IT職での「プログラミング言語」「開発経験」
- 接客業での「クレーム対応力」「顧客満足度向上への工夫」
- マネジメントでの「リーダーシップ」「教育・育成力」
➡ 経験に基づくスキルは、職種を問わずどんな仕事でも必ずあるものです。
3. 経験スキルの記載場所はどこ?
🔶 職務経歴書の中で、以下のいずれかに含めて記載します:
- 職務経歴欄の中に組み込む(業務ごとに具体的に記述)
- 別枠として「経験スキル」セクションを設ける(一覧で整理)
- 自己PR欄にスキルを活かしたエピソードとして記載する
📌 どの方法でもOKですが、読みやすく、整理されていることが最重要です。
4. 経験スキルの書き方|ポイント3つ
✅ ① 抽象的にせず「具体的」に書く
「コミュニケーション力」や「柔軟性」などの言葉だけでは伝わりにくいため、実際の業務でどう発揮されたかを添えましょう。
NG例:「営業スキルがある」
OK例:「法人営業として顧客の課題をヒアリングし、課題解決型の提案で受注率を20%向上」
✅ ② 数値・成果で裏付けると説得力UP
経験スキルは、「結果」とセットで書くことで評価されやすくなります。
📌 例:「クレーム対応の改善を行い、顧客満足度アンケートで4.7/5.0を記録」
✅ ③ 応募先企業で活かせるスキルを選んで記載
求人内容と自分の経験を照らし合わせ、「このスキルなら即戦力になれる」と思われる項目を強調しましょう。
5. 経験スキルの記載例(職種別)
📌 営業職の例
経験スキル:
- BtoB法人営業(新規開拓・既存顧客フォロー)
- 提案書・プレゼン資料の作成(PowerPoint)
- 顧客ヒアリング力・課題解決提案
- 目標達成力(年間売上目標達成率120%)
📌 事務職の例
経験スキル:
- データ入力・集計(Excel:VLOOKUP/ピボットテーブル)
- スケジュール管理・文書作成
- 社内外の電話・メール応対
- 来客対応・ビジネスマナー
📌 ITエンジニアの例
経験スキル:
- Webアプリ開発(HTML/CSS/JavaScript/PHP)
- データベース設計(MySQL)
- Gitを使ったチーム開発
- 要件定義・設計・テスト・リリース対応の一連経験
📌 販売・接客業の例
経験スキル:
- 接客・販売(アパレル・雑貨)
- 顧客対応力(ニーズ把握・リピート率向上)
- クレーム応対・トラブル対応力
- 店舗ディスプレイ企画・在庫管理
📌 医療・介護業界の例
経験スキル:
- 外来受付・カルテ管理(医療事務経験)
- レセプト入力・診療報酬請求
- 高齢者とのコミュニケーション・介助
- チーム連携・多職種との協働
6. 経験スキルの記載例|フォーマット参考
【経験スキル】(例)
- 営業経験: 法人営業5年(新規:既存=3:7)、売上目標120%達成
- 提案力: 顧客の業務課題を分析し、提案資料を用いた商談で受注率UP
- コミュニケーション能力: 年間100社以上と折衝を行い、リピート率75%以上
- 使用ツール: Salesforce、Excel、PowerPoint、Word
➡ このように、スキル名+具体的な経験や成果でまとめるのがベストです。
7. スキルに自信がない場合の対応法
「特別な資格やスキルがない…」という場合でも大丈夫。
日々の業務で“当たり前”にやっていたことこそ、スキルとして書けます。
📌 例:
- 「毎日のレジ締め」→ 金銭管理・正確性・責任感
- 「来客対応」→ ビジネスマナー・臨機応変な対応力
- 「マニュアル通りの作業」→ 丁寧さ・安定した業務遂行能力
➡ “自分では当たり前”でも、他人にとっては価値あるスキルかもしれません。
8. まとめ|経験スキルの書き方で職務経歴書に厚みを
✅ 経験スキルは「何ができるか」を採用側に伝える最大の武器!
✅ 抽象的な表現ではなく、具体例や成果をセットで書く
✅ 求人内容に合わせて、活かせるスキルを優先的に記載
✅ スキルが少ないと感じる人も、「日々の業務」に目を向けてみよう
📌 経験スキルを明確に示すことで、「この人と働いてみたい」と思ってもらえる可能性が高まります。
📌 自信を持って、あなたの“実力”を言葉で表現しましょう! 💼✍️