職務経歴書で「売上高がわからない」場合の書き方と対応方法
1. はじめに
職務経歴書を作成する際、「売上高を記載すると良い」とよく言われます。しかし、勤務先の売上高がわからない、または自身の貢献度を数字で示せないと感じる方も多いのではないでしょうか?
✅ 「前職の売上高が公表されていない…」
✅ 「売上に直接関わる業務ではなかった…」
✅ 「自分の業務が売上にどのくらい影響を与えたかわからない…」
このような場合、職務経歴書にどう記載すれば良いのか悩んでしまいますよね。
本記事では、売上高がわからない場合の職務経歴書の書き方、代わりにアピールできるポイント、具体的な例文を解説します。
2. 売上高がわからない場合の対応方法
① 会社の売上規模を推測して記載する
売上高が公表されていない場合でも、以下の方法でおおよその規模を把握できます。
✅ 企業の公式サイト・IR情報を確認(上場企業なら売上高が公開されている)
✅ 会社四季報や業界レポートを調べる
✅ 同業他社の売上高を参考に推測する
📌 記載例(売上規模を推測する)
- 「年商○○億円規模の企業にて、営業職として法人顧客を担当」
- 「従業員50名規模の製造業にて、販売管理業務を担当」
② 自分が関わった業務の成果を他の指標で表現する
売上高が不明な場合でも、以下のような指標を活用することで、成果をアピールできます。
📌 売上以外の指標(代替案)
✅ 顧客数・案件数 → 「担当顧客数を前年比○%増加」
✅ 取引金額・契約数 → 「月間○件の契約を獲得」
✅ 業務効率化 → 「業務改善により、処理時間を○%短縮」
✅ リピート率・満足度 → 「顧客満足度○%を達成」
📌 記載例(売上以外の指標で成果を示す)
❌ 「売上に貢献しました。」(抽象的で説得力がない)
✅ 「月間30件の新規契約を獲得し、前年同月比150%の成長に貢献しました。」
③ チームや部署単位の成果を記載する
個人の売上がわからない場合でも、チームや部署の成績を記載することで、自身の貢献度を示せます。
📌 記載例(チーム単位の成果)
✅ 「営業チーム(5名)の一員として、新規契約数前年比120%を達成」
✅ 「担当プロジェクトの売上成長率が前年比○%向上」
④ 売上以外の業務改善・コスト削減の成果を強調する
売上に直結しない業務(事務・バックオフィス・エンジニアなど)の場合は、業務改善やコスト削減の成果をアピールするのが効果的です。
📌 記載例(業務改善・コスト削減)
✅ 「業務フローを見直し、データ処理時間を40%短縮」
✅ 「経費精算システムを導入し、経費申請の処理時間を1件あたり30分削減」
3. 売上高がわからない場合の職務経歴書【具体的な例文】
📌 1枚目(職歴概要・主要な経験)
職務経歴書
1. 職務概要(Summary)
「法人営業として5年間の経験があり、新規顧客開拓・既存顧客フォローを担当しました。個人売上は不明ですが、担当案件数の前年比120%増加に貢献し、チーム全体の売上向上に寄与しました。」
2. 職務経歴(Employment History)
【株式会社〇〇】(2018年4月 ~ 2023年3月)
雇用形態:正社員 / 法人営業
- 新規開拓営業を担当し、月間平均20件の商談を実施
- 既存顧客のフォローを強化し、リピート率を前年比110%向上
- チーム(5名)の一員として、年間契約件数を前年比130%増加させることに貢献
📌 2枚目(スキル・資格・自己PR)
3. スキル・資格(Skills & Certifications)
- 法人営業スキル(新規開拓、顧客フォロー、提案営業)
- 交渉力・プレゼンテーション力(クライアントへの提案資料作成、商談)
- CRMツール活用(Salesforceを使用した顧客管理)
4. 自己PR(Personal Statement)
「売上高の詳細は不明ですが、担当案件数やリピート率の向上を通じて、チーム全体の成果向上に貢献しました。今後も、これまでの経験を活かし、顧客満足度向上と売上成長に貢献したいと考えております。」
4. まとめ|売上高がわからない場合でも適切にアピールしよう!
✅ 売上高が不明でも、他の指標(案件数、顧客数、業務改善など)で成果を示せる
✅ チームや部署単位の成果を活用し、自分の貢献度を明確にする
✅ コスト削減や業務改善の実績もアピールポイントになる
✅ 書類の整合性を意識し、数値や成果を具体的に示すことで説得力を高める
職務経歴書を作成する際、「売上高がわからない」という理由で悩む必要はありません。他の指標を活用し、あなたの経験やスキルをしっかりアピールしましょう!