2025.12.14

さいたま市の看護師転職は「激戦区」と心得よ。大宮・浦和エリアを攻略する書類選考の完全ガイド

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「都内の病院に通うのはもう疲れた。地元のさいたま市で働きたい」

「大宮や浦和にある、教育体制の整った大病院でキャリアアップしたい」

さいたま市は、多くの大学病院や公的病院、そして巨大医療グループ（AMGなど）の本部機能が集まる、関東有数の「医療激戦区」です。

求人数は豊富ですが、同時に県内各地や近隣県からも看護師が集まってくるため、人気の高い病院の倍率は決して低くありません。「家から近いから」という理由だけで採用されるほど、さいたま市の書類選考は甘くありません。

本記事では、さいたま市特有の医療事情や交通事情を踏まえ、採用担当者に「この人を採用したい」と思わせるための応募書類（履歴書・職務経歴書）の書き方について解説します。

Contents

１．さいたま市の「2つの顔」を理解して書き分ける

さいたま市と一口に言っても、エリアによって医療の性質や求められる人材像が異なります。応募先がどのエリアにあるかによって、アピールポイントを変える必要があります。

さいたま赤十字病院、自治医科大学附属さいたま医療センター、埼玉県立小児医療センターなどが集中するこのエリアは、東京都心に引けを取らない高度医療の最前線です。

書類対策：「地元だから」という動機だけでは弱すぎます。「都内に行かずとも、ここで最先端医療に関われる点に魅力を感じた」「地域の中核を担う貴院で、重症管理のスキルを高めたい」といった、**「向上心」と「専門性」**を前面に押し出す必要があります。

中心部から少し離れたこのエリアは、地域密着型の病院や、高齢者ケアに力を入れている病院が多くなります。

書類対策：ここでは「高度な手技」よりも、**「地域包括ケアへの理解」や「長期的な就業意欲」**が評価されます。「患者様が住み慣れたさいたま市で暮らし続けるための支援がしたい」という、生活に寄り添う視点を盛り込みましょう。

さいたま市在住の看護師の中には、これまで「埼京線」や「京浜東北線」の満員電車に揺られ、都内の病院に勤務していた人が多くいます。

そこからさいたま市内の病院へ転職する場合、採用担当者は「都落ち（楽をしたいから戻ってきた）」と捉えるか、「即戦力が来てくれた」と捉えるか、厳しい目でジャッジします。

書類選考を通過するためには、以下のように**「ネガティブ（通勤疲れ）」を「ポジティブ（地域貢献）」に変換**してください。

NGな動機：「都内への通勤ラッシュがつらく、体力的に限界を感じたため、自宅から近い貴院を志望しました。」
OKな動機（変換後）：「これまでは都内の大学病院で急性期看護のスキルを磨いてまいりました。しかし、自身のキャリアを見つめ直した際、自分が生まれ育ったさいたま市の地域医療に、培った経験を還元したいという思いが強くなりました。貴院は市内救急の要であり、私のトリアージ経験や迅速なアセスメント能力を活かして貢献できると考え志望しました。」

さいたま市は、上尾中央医科グループ（AMG）などの本部がある「医療グループのお膝元」でもあります。こうしたグループ系列の病院に応募する場合、独自の攻略法があります。

「組織への順応性」を見せるグループ病院は組織力が強みです。職務経歴書では、独自の看護観を主張しすぎるよりも、「チームワーク」や「委員会活動」「マニュアル改訂への貢献」など、組織の一員として機能する能力をアピールすると好まれます。
「教育体制」を褒める「貴グループの充実したラダー教育に魅力を感じました」という志望動機は、王道ですが外しません。組織の方針にマッチした人材だと判断されやすくなります。

さいたま市は交通の便が良い一方、道路（国道17号や産業道路など）の渋滞は慢性的です。また、駅近の病院ばかりではありません。

採用担当者は「本当に通えるのか？」「渋滞で遅刻しないか？」を懸念しています。

履歴書の「通勤時間」や「本人希望欄」には、具体的な手段と所要時間を明記し、安心感を与えましょう。

バス通勤の場合：「バス通勤となりますが、〇〇路線のダイヤは確認済みです。余裕を持って出勤いたします。」
車通勤の場合：「自家用車での通勤を希望いたします（駐車場利用希望）。朝の渋滞を考慮し、早めの行動を徹底いたします。」※特に、北区や見沼区、西区などの病院では車通勤が必須となるケースが多いため、運転免許の有無と運転習慣は重要なチェックポイントです。