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「タダより高いものはない」は本当か。看護師転職エージェントの3つのデメリットと、それを回避して書類選考を突破する防衛術

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転職活動において、無料で手厚いサポートを受けられる「転職エージェント」は非常に便利な存在です。しかし、ネット上で「しつこい」「希望と違う病院を勧められた」といったネガティブな口コミを目にして、登録を躊躇している看護師の方も多いのではないでしょうか。

確かに、転職エージェントは営利企業であり、ボランティアではありません。彼らの仕組みを理解せずに利用すると、メリットどころか、かえって転職活動の足かせになってしまうことさえあります。しかし、その「構造的なデメリット」を正しく理解し、対策を講じることで、リスクを回避しつつ、書類選考の通過率を飛躍的に高めることが可能です。本記事では、看護師が転職エージェントを利用する際に直面するデメリットの正体と、それを賢くコントロールするための防衛術について解説します。

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デメリット1:勝手な「社内選考」で、病院に書類が届かないリスク

多くの看護師が誤解している最大のデメリットがこれです。エージェントに登録して求人に応募したからといって、必ずしもあなたの履歴書が病院の採用担当者に届いているとは限りません。

エージェントは、病院との信頼関係を維持するために、紹介する人材を厳選しています。「この経歴やスキルでは、あの病院の基準に満たない」とエージェント側が判断した場合、病院に書類を送る前の段階で「今回は見送りとなりました」と断りを入れることがあります。これが「社内選考(足切り)」です。

【回避するための対策】

この「見えない壁」を突破するためには、エージェントの担当者に「この人なら病院に自信を持って推薦できる」と思わせる必要があります。そのためには、登録面談の時点から、しっかりとした履歴書と職務経歴書を準備しておくことが重要です。「とりあえず登録してから考えよう」という受け身の姿勢ではなく、「私の経歴は御社にとっても売り込みやすいはずだ」という姿勢を、完成度の高い応募書類で示すことが、社内選考をクリアする鍵となります。

デメリット2:「紹介手数料」が発生するため、採用のハードルが上がる

エージェント経由で採用が決まると、病院はエージェントに対して、あなたの想定年収の20%~30%(約100万円前後)を紹介手数料として支払います。つまり、直接応募で来る看護師に比べて、エージェント経由の看護師は「採用コストが高い人材」なのです。

もし、あなた(エージェント経由)と、別の看護師(直接応募)が最終選考に残り、スキルや経験がほぼ同等だった場合、病院経営の視点からは「コストのかからない直接応募の方」が選ばれる可能性が高くなります。これが、エージェントを使うことによる「採用ハードルの上昇」というデメリットです。

【回避するための対策】

このハンデを覆すためには、「手数料を払ってでも欲しい」と思わせるだけの「付加価値」を書類選考の段階で見せつける必要があります。エージェントが作成してくれる「推薦状」に依存するのではなく、あなた自身の職務経歴書で「即戦力性」や「定着性(長く働けること)」を具体的にアピールしてください。コスト以上の価値がある人材であることを証明できれば、手数料の問題はクリアできます。

デメリット3:担当者の「ノルマ」に振り回される可能性

転職エージェントのキャリアアドバイザーには、毎月の売上目標(ノルマ)があります。そのため、質の悪い担当者に当たると、あなたの希望よりも「受かりやすい病院」や「手数料が高い病院」を強引に勧めてきたり、決断を急かしてきたりすることがあります。

特に、「今月中に決めれば条件が良くなる」といった根拠のないセールストークや、希望条件を無視したゴリ押しの提案は、ミスマッチによる早期離職の原因となります。

【回避するための対策】

エージェントのペースに巻き込まれないためには、主導権を自分が握ることが鉄則です。

  1. 連絡手段を制限する: 「電話は出られないので、連絡は基本的にメールかLINEでお願いします」と最初に伝え、考える時間を確保します。
  2. 提案の根拠を聞く: 希望と違う求人を提案された場合は、「なぜこの病院が私に合うと思ったのですか?」と冷静に理由を問い質します。
  3. 担当者を変更する: 話が通じない、信頼できないと感じたら、遠慮なく担当者の変更を申し出るか、別のエージェント会社を利用します。

エージェントは「敵」ではなく「使いこなす道具」

転職エージェントには確かにデメリットがありますが、非公開求人の紹介や、病院内部の情報提供(師長の人柄や残業の実態など)、年収交渉の代行といった、個人では得難い強力なメリットがあることも事実です。

重要なのは、エージェントに「転職させられる」のではなく、エージェントを「利用して転職する」という意識を持つことです。デメリットの構造を理解した上で、彼らの持つ情報力と交渉力をうまく活用してください。そして、彼らが自信を持って病院に推薦したくなるような「質の高い応募書類」を用意すること。それが、デメリットをメリットに変え、理想の職場への切符を掴むための最短ルートです。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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