2025.11.14

転職活動で必須。履歴書と職務経歴書の違いとは

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Contents

転職活動で求められる二つの重要書類
「履歴書」の目的と役割。応募者の基本情報
「職務経歴書」の目的と役割。実務能力と実績のアピール
形式と記載内容の違い
二つの書類の関係性と使い分け
違いの理解が書類選考通過の鍵

転職活動で求められる二つの重要書類

転職活動を始める際、応募先企業へ提出する書類として、ほぼ必ず「履歴書」と「職務経歴書」の二つが求められます。この二つの書類は、しばしばセットで扱われますが、その役割や目的、記載すべき内容は明確に異なります。採用担当者は、それぞれの書類から異なる情報を読み取ろうとしています。書類選考を通過するためには、まずこの「違い」を正しく理解することが重要です。

「履歴書」の目的と役割。応募者の基本情報

履歴書は、応募者の氏名、生年月日、住所、学歴、資格、そして簡単な職歴といった基本的なプロフィールを伝えるための、いわば「公的な自己紹介状」であります。JIS規格など、ある程度標準化されたフォーマット（様式）が存在し、企業側は、応募者がどのような人物であるのか、その基本的な人物像を把握するために使用します。採用後の人事管理用データとしての側面も持ち合わせています。

「職務経歴書」の目的と役割。実務能力と実績のアピール

一方、職務経歴書は、応募者がこれまでに「何をしてきたのか」「どのような実務能力を持っているのか」「どのような実績を上げてきたのか」を、具体的にアピールするための書類です。履歴書とは異なり、決まったフォーマット（様式）はありません。採用担当者はこの書類を見て、応募者が自社の求めるスキルや経験を持っているか、即戦力として活躍できるか、という「実務能力」を判断します。

形式と記載内容の違い

履歴書は、学歴欄、職歴欄、資格欄といった項目が予め決められており、特に職歴欄には「〇〇株式会社入社」「〇〇株式会社一身上の都合により退社」といった事実を簡潔に記載します。

対して職務経歴書は、形式が自由であるため、A4用紙1枚から2枚程度に、自身のキャリアが最も伝わりやすい構成（時系列に沿った編年体式や、職務分野ごとにまとめるキャリア式など）で作成します。履歴書の職歴欄で簡潔に触れた内容について、具体的な業務内容、担当したプロジェクト、達成した実績（可能な限り数値で）などを、詳細に記述していきます。

二つの書類の関係性と使い分け

転職活動において、履歴書は応募者の「人となり」を示す基礎情報、職務経歴書は応募者の「仕事の能力」を示す提案資料、と考えると分かりやすいかもしれません。履歴書で基本的な信頼性を示し、職務経歴書で具体的な能力と将来の貢献度をアピールする、という役割分担があります。両方の書類に記載する在籍期間や企業名などに矛盾がないよう、整合性を取ることも重要です。