転職2回目(3社目)の職務経歴書。職務要約の書き方とポイント
転職2回目における職務要約の重要性
転職が2回目、つまり3社目の企業へ応募する際の職務経歴書において、「職務要約」は採用担当者に与える第一印象を決定づける極めて重要な項目です。採用担当者は、1社目から2社目へ、そして2社目から3社目へと移る背景に、応募者のどのようなキャリアプランや一貫性があるのかを注視しています。職務要約は、これら2社分の経験が単なる羅列ではなく、意味のあるステップアップであることを簡潔に示すための導入部となります。
職務要約で示すべきキャリアの一貫性
転職2回目の場合、職務要約では、1社目と2社目の経験を通じて「何が自身の核となるスキル・専門性として確立されたのか」を明確に伝える必要があります。単に2社分の業務内容を要約するのではなく、その経験がどのようにつながり、どのような成長を遂げたのかを示すことが求められます。採用担当者は、場当たり的な転職ではないか、という懸念を払拭したいと考えています。
1社目と2社目の経験の「つなげ方」
職務要約で2社分の経験を効果的にまとめるには、それぞれの経験の位置づけを明確にすることが有効です。例えば、1社目の経験を「基礎スキルの習得」、2社目の経験を「専門性の深化」や「応用力の獲得」として関連付けます。「1社目で〇〇の基礎を学び、2社目ではその経験を活かして、より専門的な〇〇分野で〇〇といった実績を上げました」といった形で、経験の連動性を示すことが重要です。
応募先企業で活かせる強みの明示
2社分の経験をまとめた上で、職務要約の最後には、それらの経験を通じて培った強みを、応募先企業でどのように活かせるのかを簡潔に記載します。3社目への応募は、これまでの経験の集大成として、即戦力としての活躍が期待されます。応募先企業の求める人物像と、自身の2社分の経験から得た強みが、いかに合致しているかを明確に打ち出します。
職務要約作成時の注意点。簡潔さの維持
転職2回目の職務要約は、伝えたいことが多くなるあまり、冗長になりがちです。しかし、職務要約はあくまで「要約」です。長くとも3行から5行程度に収めることを目指します。2社分の全ての経験を盛り込むのではなく、応募先企業に最も響くであろうキャリアの軸や強みに焦点を絞り、簡潔かつ具体的に記述することを心がけます。詳細は続く職務経歴欄で補足すれば良いため、ここでは「つかみ」としての役割に徹します。





