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職務経歴書をイラレで作るのはあり?デザイナーが書類選考を突破するための作成ルールと注意点

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デザイナーやクリエイターが転職活動を行う際、職務経歴書を「Adobe Illustrator(イラレ)」で作成することは、自身のアピールとして非常に有効な手段です。一般的なWord形式の書類が多い中、デザインされた職務経歴書は採用担当者の目に留まりやすく、実務能力の証明にもなります。しかし、ただ見た目が良ければいいというわけではありません。ビジネス文書としてのマナーや、読みやすさを損なってしまうと、逆効果になるリスクもあります。ここでは、イラレを使って職務経歴書を作成する際のメリット・デメリット、そして書類選考を通過するために守るべきフォーマットのルールについて解説します。

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職務経歴書をイラレで作るべき職種とケース

まず大前提として、Illustratorで職務経歴書を作成してプラス評価になるのは、以下の職種に限られます。

  • グラフィックデザイナー
  • Webデザイナー/UI・UXデザイナー
  • DTPオペレーター
  • アートディレクター

これらの職種では、レイアウト能力、タイポグラフィ(文字組)の知識、配色のセンスが直接的な評価対象となるため、職務経歴書そのものを「第一のポートフォリオ」として機能させることができます。

一方で、営業職、事務職、エンジニアなどの一般職種に応募する場合は、イラレでの作成は避けるべきです。「WordやExcelなどの基本的なビジネスソフトが使えないのではないか」という懸念を抱かれる可能性があるため、標準的なWordフォーマットを使用するのが無難です。

イラレで作成するメリットと採用担当者の視点

デザイナーがイラレを使用する最大のメリットは、情報の「可読性」と「視認性」をコントロールできる点にあります。

  • 文字組の美しさカーニング(文字詰め)や行間、ジャンプ率(文字の大小の比率)を細かく調整できるため、Wordでは表現できない読みやすい文章を作成できます。採用担当者は「文字の扱いが丁寧か」を見て、デザイナーとしての基礎力を判断します。
  • 情報の整理整頓グリッドシステムを用いてレイアウトを整えることで、複雑な経歴もすっきりと見せることができます。情報の優先順位をデザインで整理する能力は、実務において極めて重要視されます。

イラレ作成で陥りやすい失敗と絶対的なルール

デザインに凝りすぎて「読みにくい書類」になってしまうのが、最も多い失敗パターンです。あくまでビジネス文書であることを忘れず、以下のルールを守ってください。

1. サイズはA4、縦向きが基本

キャンバスサイズは必ず「A4」に設定します。クリエイティブさを出したいからといって、正方形や変形サイズにするのはNGです。採用担当者が印刷してファイリングする際や、画面で閲覧する際の標準規格に合わせることが、相手への配慮(ユーザービリティ)です。

2. 装飾は最低限に抑える

背景に濃い色を敷いたり、過度なイラストを入れたりするのは避けましょう。主役はあくまで「テキスト(経歴)」です。白地に黒文字(K100%または読みやすいグレー)をベースにし、見出しやラインでアクセントカラーを一色使う程度の「引き算のデザイン」が好まれます。

3. フォント選びにこだわる

奇抜なデザインフォントは使用せず、可読性の高いゴシック体や明朝体を使用します。ウェイト(太さ)の使い分けだけで階層構造を表現できるのが、優秀なデザイナーの証です。

提出時のファイル形式と設定

イラレで作成した場合でも、提出する際は必ずPDF形式に書き出します。AIデータのまま送付するのは厳禁です。

  • ファイルサイズを軽量化する高解像度の画像を配置しすぎてファイルサイズが重くならないように注意してください。メール添付やアップロードができるよう、2MB〜3MB程度に収めるのが目安です。
  • テキストのアウトライン化はケースバイケース以前は「文字化け防止のために全アウトライン化」が常識でしたが、最近は採用システム(ATS)がPDF内のテキストを読み取ってキーワード検索することが増えています。そのため、テキスト情報は保持したまま(エンベッド)、フォントを埋め込んだPDFとして保存する方が、検索性の観点からは有利です。ただし、絶対にデザイン崩れを防ぎたい場合はアウトライン化も選択肢に入ります。
  • RGBとCMYKの使い分けWeb応募がメインであれば「RGB」モードで作成し、面接持参用に印刷することが前提であれば「CMYK」を意識します。基本的には画面で見られることを想定し、RGBで作成して問題ありませんが、印刷時に色がくすまないよう色選びには注意が必要です。

効率化のためにテンプレートを活用する

一からグリッドを引いてフォーマットを作るのも良いですが、時間は有限です。インターネット上には、デザイナー向けのシンプルな職務経歴書テンプレート(AIデータ)を配布しているサイトもあります。これらをベースにしつつ、自分の経歴に合わせてフォントや余白を微調整することで、効率的にクオリティの高い書類を作成できます。

イラレで作成された職務経歴書は、あなたのセンスとスキルを無言のうちに雄弁に語ります。「読み手への配慮」というデザインの基本を徹底したフォーマットで、書類選考の突破を目指してください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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