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社内異動はキャリアの武器になる。職務経歴書の職務要約で多角的な視点をアピールする書き方と例文

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同じ会社に長く勤めていると、部署異動や転勤によって全く異なる業務を経験することは珍しくありません。しかし、いざ職務経歴書を作成する段になると、この「異動」をどのように職務要約にまとめるべきか悩む方が多くいらっしゃいます。すべてを時系列で書くと長くなりすぎますし、省略しすぎると経験の幅広さが伝わりません。実は、社内異動の経験は「環境適応能力」や「多角的な視点」を証明する強力な武器になります。ここでは、異動経験をプラスの要素としてまとめ上げ、書類選考を通過するための職務要約の書き方のポイントとパターン別の例文を紹介します。

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採用担当者が異動経験者に求めている評価ポイント

採用担当者は、社内異動を経験している応募者に対して、単一の業務しか知らないスペシャリストとは異なる強みを期待しています。職務要約では以下の3点を意識して構成することで、異動経験を魅力的に伝えることができます。

一つ目は環境変化への適応力です。同じ会社とはいえ、部署や勤務地が変われば人間関係や業務ルールは大きく変わります。異動先でも早期に成果を出した実績があれば、転職後の新しい環境にもすぐに順応できる人材だと判断されます。

二つ目は多角的な視点と社内調整力です。例えば「営業」と「企画」の両方を知っている人は、現場感を持った企画立案が可能です。複数の部門を経験したからこそ持てる広い視野や、部門間を調整するコミュニケーション能力は高く評価されます。

三つ目はキャリアの一貫性です。一見バラバラに見える異動であっても、そこには会社からの期待や、あなた自身が培ってきた共通のスキルがあるはずです。それらを一本の線で繋ぎ、意図のあるキャリアであることを伝えます。

異動歴をすっきりまとめる書き方のテクニック

職務要約の文字数は200文字から300文字程度が目安です。異動のたびに詳細を書いていると文字数が足りなくなるため、以下のテクニックを使って情報を整理します。

まず、細かい異動履歴は省略し、経験年数の合計や主な役割に焦点を当てます。「A支店で2年、B支店で3年」と書くのではなく、「計5年間にわたり、異なる地域の2拠点で営業に従事」とまとめます。

次に、直近の業務または応募職種に関連する業務を厚く記述します。過去の異動前の業務はさらりと触れる程度にとどめ、直近でどのような成果を出しているか、あるいは過去の経験が現在の業務にどう活きているかを強調します。

【営業から企画・管理へ】現場視点をアピールする例文

営業職などの現場経験を経て、企画職や管理部門へ異動した場合は、現場を知っている強みを活かした企画立案やサポートができることをアピールします。

例文

大学卒業後、食品メーカーにて10年間勤務し、営業職および商品企画職に従事してまいりました。

入社後6年間は法人営業として、現場のニーズや競合他社の動向を肌で感じながら顧客課題の解決に取り組みました。その実績と分析力が評価され、直近の4年間は本社商品企画部に異動となりました。企画部では、営業時代に培った「顧客視点」を活かして新商品の開発を主導し、年間売上3億円のヒット商品を生み出しました。これまでの現場感と企画推進力を活かし、貴社のマーケティング部門において、市場ニーズに即した戦略立案に貢献したいと考えています。

【職種を変えずに異動】環境適応力と実績をアピールする例文

転勤や部署異動があっても職種が変わらない場合(例:支店異動や担当エリア変更)は、異なる環境でも安定して成果を出せる再現性をアピールします。

例文

新卒で入社した住宅メーカーにて、8年間にわたり個人向け注文住宅の営業職に従事してまいりました。

都市部の大型展示場と地方の営業所という、客層や商圏規模が全く異なる2つの拠点を経験しました。それぞれの地域特性に合わせた集客戦略と提案手法を確立することで、どちらの拠点においても支店トップの成績を収め、全社表彰を2回受賞しました。環境の変化をチャンスと捉え、素早く順応して成果を出す適応力には自信があります。これまでの経験を活かし、貴社の新規出店エリアにおける販路拡大に即戦力として貢献します。

【全く異なる職種へ異動】ポータブルスキルを軸にする例文

総務から営業、製造からITなど、畑違いの部署へ異動した場合は、共通して発揮してきた「課題解決力」や「コミュニケーション能力」を軸にまとめます。

例文

精密機器メーカーにて計7年間、生産管理および法人営業という異なる職種に従事してまいりました。

入社後4年間は工場における生産管理を担当し、納期遵守のための工程調整やコストダウン業務を通じて、論理的な思考力と調整力を養いました。その後、営業部への異動を志願し、直近の3年間は技術営業として活動しています。生産現場で培った深い製品知識と技術的な知見を活かすことで、顧客の技術的な疑問に即答できる営業スタイルを確立し、昨対比120パーセントの売上目標を達成しました。技術と営業の両面を知る強みを活かし、貴社のソリューション営業として貢献します。

【ジョブローテーション】会社全体の理解をアピールする例文

会社の方針で多くの部署を回った経験(ジョブローテーション)がある場合は、会社全体の業務フローを理解していることや、幅広い業務に対応できるゼネラリストとしての強みをアピールします。

例文

大学卒業後、大手物流企業にて9年間勤務し、ジョブローテーションを通じて現場配送、倉庫管理、法人営業の3部門を経験してまいりました。

現場配送と倉庫管理では物流の基礎と安全管理を徹底的に学び、現場スタッフとの信頼関係構築術を身につけました。直近の法人営業においては、現場のオペレーションを熟知している強みを活かし、実現可能性の高い物流改善提案を行うことで、大手通販サイトとの新規契約を獲得しました。川上から川下までの業務フローを俯瞰できる視点と、部署間を円滑に繋ぐ調整力を活かし、貴社の事業推進に貢献したいと考えています。

職務要約を書く際の注意点

異動経験を書く際、「会社都合で異動させられた」「希望しない部署だった」といった受け身やネガティブな表現は避けてください。たとえ会社辞令であっても、「新しい領域に挑戦する機会と捉えた」や「幅広くスキルを習得できた」とポジティブに変換することが重要です。採用担当者は、与えられた環境でどのように主体性を発揮できるかを見ています。異動によって得られた経験こそが、あなたのキャリアの厚みであることを自信を持って伝えてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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