営業職の職務経歴書フォーマット完全ガイド。数字とプロセスで売れる自分を演出する書き方
営業職の転職活動において、職務経歴書は単なる経歴の羅列ではありません。採用担当者に対して「私を採用すればこれだけの利益をもたらします」と提案する、最初の営業資料そのものです。営業職は結果が数字で表れる職種であるため、フォーマット選びと記載内容の精度が書類選考の通過率に直結します。ここでは、営業職としての強みを最大限に伝えるための最適なフォーマットの選び方と、採用担当者が重視する具体的な書き方のポイントを解説します。
営業職に最適なのは「逆編年体式」のフォーマット
営業職の職務経歴書を作成する際、最も推奨されるフォーマットは「逆編年体式」です。これは直近の経歴から過去に遡って記載する形式です。
営業職の採用担当者が最も知りたいのは「今、どれくらい売る力があるか」という即戦力性です。直近の実績が最もスキルが高い状態であるため、それを書類の冒頭(ファーストビュー)に持ってくることで、インパクトを与えることができます。キャリアが長く、複数のプロジェクトや商材を扱ってきた場合は「キャリア式(プロジェクト形式)」も選択肢に入りますが、基本的には時系列で成長の軌跡が見える逆編年体式が好まれます。
採用担当者が必ずチェックする4つの必須項目
営業職の職務経歴書では、どのような商材を、誰に、どのように売り、どのような成果を出したかが一目で分かる必要があります。標準的なフォーマットを使用する場合でも、以下の4つの要素は必ず盛り込んでください。
1. 営業スタイルと顧客属性
「誰に」売っていたかを明確にします。法人向け(BtoB)か個人向け(BtoC)か、新規開拓中心か既存ルートセールス中心か、代理店営業か直販か。これによって求められるスキルセット(テレアポ力、関係構築力、プレゼン力など)が異なるため、冒頭の職務要約や職務詳細のヘッダー部分に明記します。
2. 取り扱い商材と単価
有形商材(メーカー・商社など)か無形商材(IT・広告・人材など)か、そして商材の平均単価やリードタイム(受注までの期間)を記載します。数千円の商材を大量に売るスタイルと、数億円のシステムを半年かけて売るスタイルでは評価軸が異なるためです。
3. 定量的な実績(達成率・順位)
「頑張りました」という定性的な表現は営業職の書類では評価されません。「売上目標〇〇万円に対し実績〇〇万円(達成率120%)」「部内順位:50名中3位」など、客観的な数字で記載します。もし未達成の期間があったとしても、前年対比での成長率や、プロセス指標(訪問件数など)の数字を用いてアピールします。
4. 成果を出すためのプロセス(工夫)
数字だけでは「たまたま担当エリアが良かっただけではないか」と思われる可能性があります。その数字を達成するために「どのような戦略を立てたか」「どのような行動変容を行ったか」というプロセスを記載することで、再現性のある営業力を持っていることを証明します。
書類選考を通過する職務詳細の書き方例
フォーマット内の「職務詳細」欄は、事実と数字を組み合わせることで説得力を高めます。
【記載例】
期間: 20xx年4月~現在
所属: 営業部 第1課
担当業務: 中小企業向けクラウド会計ソフトの新規開拓営業(インサイドセールスおよび訪問)
実績:
- 2023年度:年間目標3,000万円に対し、実績3,600万円(達成率120%)/部内MVP受賞
- 2022年度:年間目標2,500万円に対し、実績2,500万円(達成率100%)
【取り組み・工夫した点】
- 決裁権者へのアプローチ強化テレアポの段階で経理担当者ではなく経営層へのアポイントを打診するスクリプトに変更。商談時の決裁スピードを早め、リードタイムを平均2ヶ月から1ヶ月へ短縮しました。
- 紹介サイクルの構築既存顧客への定期的なフォローアップ体制を構築し、満足度を高めることで紹介案件を創出。受注全体の30%を紹介経由で獲得する仕組みを作りました。
自己PR欄でアピールすべき「営業としての強み」
フォーマットの最後にある自己PR欄では、スキル面だけでなくマインドセットやポータブルスキルを強調します。
- 課題解決力(ソリューション営業力):顧客の潜在ニーズを引き出し、自社商品を解決策として提案する力。
- 行動力と精神力:断られることを恐れずに行動量を担保できる力や、目標達成への執着心。
- 関係構築力:顧客と長期的な信頼関係を築き、LTV(顧客生涯価値)を最大化する力。
WordかExcelか、そして提出形式について
営業職の職務経歴書は、基本的には「Word(ワード)」で作成することをおすすめします。営業職は提案書や報告書の作成などで文書作成能力が問われるため、見やすくレイアウトされたWord文書自体がスキルの証明になります。数値管理が得意であることをアピールしたい場合はExcelでも構いませんが、印刷時のレイアウト崩れには十分注意が必要です。
また、企業へ提出する際は必ず「PDF形式」に変換してください。WordやExcelのまま送付すると、相手の環境でレイアウトが崩れたり、誤って編集されたりするリスクがあります。PDF化することで、どの端末で見ても美しい、プレゼンテーション資料としての職務経歴書が完成します。





