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経験社数2社の強みを最大化する。職務経歴書の職務要約の書き方とパターン別例文集

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転職回数が1回で、今回が2回目の転職活動となる「経験社数2社」の方は、採用担当者から見て非常に魅力的なキャリアフェーズにあります。1社目で社会人としての基礎を築き、2社目で実務能力を磨いてきた実績があるため、即戦力性と定着性のバランスが良いと判断されやすいからです。しかし、職務経歴書の冒頭にある職務要約で、単に「A社とB社に勤めました」と事実を並べるだけでは、せっかくのキャリアの価値が伝わりません。2つの経験をバラバラのものとしてではなく、一つの成長ストーリーとして繋げて伝えることが書類選考通過の鍵となります。ここでは、2社の経歴を持つ方が自身のキャリアを魅力的に要約するための書き方のポイントと、状況に合わせた具体的な例文を紹介します。

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採用担当者が「2社経験者」の職務要約で確認したい3つのポイント

採用担当者は、2つの企業を経験してきた応募者に対して、主に以下の3点を確認しようとしています。

  1. キャリアの一貫性と転職理由の妥当性1社目から2社目へ移る際にどのような意図があったのか、そして今回なぜ3社目(応募先)を目指すのかという「キャリアの軸」を見ています。ここが一貫していると、計画的にキャリアを築いている人材として高く評価されます。
  2. 直近(2社目)での習熟度と即戦力性新卒で入った1社目よりも、中途で入った2社目での実績が重視されます。2社目で期待された役割を果たし、成果を出せているかが重要な判断基準となります。
  3. 環境変化への適応力一度転職を経験しているということは、新しい環境に適応した実績があるということです。異なる企業文化の中でどのように順応し、パフォーマンスを発揮してきたかを確認します。

2社の経歴を魅力的にまとめる構成テクニック

職務要約の最適な文字数は200文字から300文字程度です。2社の経験をまとめる際は、単純に時系列で半分ずつ書くのではなく、重要度に応じて強弱をつけることがポイントです。基本的には「1社目:2社目 = 3:7」または「2:8」の割合で、直近の経験を厚く記述します。

【基本の構成案】

  1. キャリアの全体像(導入)「大学卒業後、計〇年間にわたり、〇〇業界にて営業職に従事してまいりました。」
  2. 1社目の経験(基礎・きっかけ)「1社目の株式会社Aでは、既存顧客へのルート営業を通じて社会人の基礎と関係構築力を習得しました。」
  3. 2社目の経験(主力・実績)「より高い提案力を身につけるため転職した2社目の株式会社Bでは、新規開拓営業に従事し、昨対比120パーセントの成果を上げました。」
  4. 結び(未来)「これまでの経験を活かし、貴社にて即戦力として貢献します。」

【同職種・キャリアアップ】専門性を深めてきたことをアピールする例文

1社目と2社目で同じ職種(例:営業→営業、事務→事務)を経験している場合は、一貫した専門性と、2社目での成長幅をアピールします。

例文

大学卒業後、一貫して7年間、食品業界およびIT業界の計2社にて法人営業に従事してまいりました。

1社目の食品商社では、ルートセールスを通じて顧客との長期的な信頼関係構築の基礎を固めました。その後、無形商材での提案力を磨きたいと考え、2社目のIT企業へ転職いたしました。同社ではSaaS商材の新規開拓営業を担当し、課題解決型の提案を実践することで、2年連続で営業所内トップの売上実績を達成しました。2社で培った「関係構築力」と「提案力」を活かし、貴社のソリューション営業として事業拡大に貢献したいと考えています。

【異業種・異職種へ】ポータブルスキルと適応力をアピールする例文

1社目と2社目で全く違う仕事をしている場合や、今回未経験の職種に応募する場合は、共通するスキル(ポータブルスキル)を軸にして一貫性を持たせます。

例文

新卒で入社したアパレル販売会社および通信回線の販売代理店の計2社にて、一貫して「対人折衝」と「顧客満足度の追求」を軸に業務に取り組んでまいりました。

1社目の販売職では、顧客ニーズを引き出すヒアリング能力を培い、店舗の売上目標達成に貢献しました。2社目の通信回線販売では、より複雑な商材を扱う中で、論理的な説明能力とクレーム対応力を身につけました。異なる商材や客層においても、常に相手の立場に立った対応で成果を出してきた適応力があります。これまでの接客・販売経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、貴社の営業事務として円滑な業務遂行に貢献します。

【1社目が短期の場合】リカバリーと定着性をアピールする例文

1社目を早期離職し、2社目で長く働いている(またはその逆)場合は、在籍期間が長いほうの経験を中心に記載し、短期離職のネガティブな印象を払拭します。

例文

大学卒業後、住宅メーカーでの営業職を経て、直近の株式会社〇〇にて5年間、一般事務および営業アシスタント業務に従事してまいりました。

現職では、営業担当者10名のサポート役として、見積書作成、受発注管理、電話応対などを担当しました。特に業務効率化に注力し、エクセルのマクロを活用して集計業務を自動化することで、部署全体の残業時間を月平均10時間削減しました。1社目での営業経験があるため、営業担当者の意図を汲み取った先回りのサポートが得意です。これまでの事務実務経験とサポート力を活かし、貴社のバックオフィスを支える即戦力として長く貢献したいと考えています。

職務要約を書く際の注意点

2社の経歴を書く際、それぞれの退職理由を詳細に書く必要はありません。特に「1社目はノルマがきつくて退職し、2社目は残業が多くて…」といったネガティブな経緯を要約に含めることは避けてください。あくまで「1社目で基礎を作り、2社目で応用力をつけた」というポジティブなストーリー展開を心がけることで、採用担当者に「成長意欲の高い人材」という印象を与えることができます。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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