未経験からWebデザイナーへ転職するための職務経歴書自己PRの書き方と職種別例文

Webデザイナーはクリエイティブな職種として人気が高く未経験から目指す人も多いですが実務経験がない場合書類選考のハードルは決して低くありません。ポートフォリオの作成はもちろん重要ですが職務経歴書の自己PRも採用担当者が応募者のポテンシャルや仕事への姿勢を判断する上で非常に重要な役割を果たします。デザインの実務経験がなくても前職で培ったスキルや独学で得た知識を適切に言語化することで採用担当者に戦力として期待してもらうことは可能です。ここでは未経験からWebデザイナーへの転職を目指す方が書類選考を通過するために知っておくべき自己PRの書き方のポイントと前職の経験別にそのまま使える具体的な例文を紹介します。

未経験者がWebデザイナーの自己PRでアピールすべき要素

未経験者がWebデザイナーの採用選考において評価されるためにはデザインへの興味だけでなくビジネスパーソンとしての基礎能力と学習意欲をアピールする必要があります。Webデザインの仕事は単に綺麗な画像を作ることではなくクライアントの課題を解決するための手段です。そのため前職で培った課題解決能力やコミュニケーション能力といったポータブルスキルは異業種であっても高く評価されます。また未経験であることをカバーするために現在どのような学習を行っているか具体的にツール名や学習時間を挙げて伝えることで本気度と成長性を証明することができます。

前職の経験をWebデザインのスキルに変換する思考法

自己PRを作成する際は前職での経験がWebデザイナーの業務においてどのように役立つかを変換して伝えることが重要です。例えば営業職で培った顧客の要望を聞き出すヒアリング能力はWebサイト制作における要件定義やクライアントワークに直結します。事務職で培った正確なデータ入力やスケジュール管理能力はコーディングにおけるミスのない記述や納期管理に活かすことができます。接客業で培った相手の意図を察知する力はユーザー視点に立ったUI設計に通じるものがあります。このように自分のキャリアをWebデザイナーの視点で再解釈し即戦力となり得る要素を見つけ出してください。

営業や販売職からWebデザイナーを目指す場合の自己PR例文

営業や販売など顧客と直接関わる職種の経験者はコミュニケーション能力と課題解決力を強みとしてアピールします。顧客のニーズをデザインという形で解決したいという動機を明確にします。

私の強みは顧客の潜在的な課題を引き出し解決策を提案するヒアリング能力です。前職の法人営業では顧客が抱える悩みに対して表面的な提案ではなく根本的な原因を探り解決することに尽力してきました。Webデザインにおいてもクライアントの要望を形にするだけでなくその先にあるビジネスゴールを達成するためのデザイン提案ができると考えています。現在は職業訓練校にてPhotoshopやIllustratorの操作およびHTMLとCSSのコーディングを学んでおり架空の企業サイト制作を通じて実践的なスキルを身につけています。営業職で培った提案力と持ち前の向上心を活かしクライアントのビジネスに貢献できるWebデザイナーとして成長したいと考えています。

事務職からWebデザイナーを目指す場合の自己PR例文

事務職の経験者は正確性や効率化への意識そしてコツコツと作業を進める継続力をアピールします。コーディングなどの緻密な作業への適性を伝えると効果的です。

私は正確かつスピーディーな業務遂行能力と効率化に向けた改善意欲を持っています。前職の一般事務では膨大なデータの処理や書類作成においてミスゼロを目標に掲げダブルチェックの徹底やフォーマットの改善を行ってきました。この正確性と論理的に業務を組み立てる力はWeb制作におけるコーディング業務や緻密なデザイン調整において必ず活かせると確信しています。現在はオンラインスクールでWebデザインを学習中であり毎日2時間の学習時間を確保してバナー制作やLP制作に取り組んでいます。未経験ではありますが事務職で培った几帳面さと学習意欲を活かし細部までこだわった質の高い制作物を提供できるよう努力します。

独学やスクールでの学習プロセスをアピールする例文

実務経験がない分どのようなプロセスでスキルを習得しているかを具体的に伝えることで採用担当者に安心感を与えます。

私は目標に向かって計画的に努力を継続する自律的な学習能力があります。Webデザイナーを志してからは独学で学習を開始し基礎を固めた後にデザインスクールに通いプロのフィードバックを受けながらスキルを磨いてきました。具体的にはPhotoshopを用いた画像加工からXDを使用したワイヤーフレーム作成そしてレスポンシブ対応のコーディングまで一連の制作フローを習得しています。またインプットだけでなくクラウドソーシングを利用してバナー制作のコンペに参加するなどアウトプットの実践も積極的に行っています。新しい技術やトレンドの移り変わりが激しいWeb業界において常に学び続ける姿勢を持ち貴社のクリエイティブチームに貢献したいと考えています。

未経験者が自己PRを書く際の注意点とNGパターン

未経験者が自己PRを書く際によくある失敗としてデザインが好きだからやセンスを磨きたいからといった趣味の延長のような動機になってしまうことが挙げられます。Webデザイナーはクライアントの利益に貢献するビジネスパートナーであるという意識を持つことが大切です。また勉強させていただきたいという受け身の姿勢を強調しすぎるのも避けた方が無難です。会社は学校ではないため自ら学び戦力になろうとする能動的な姿勢を示す必要があります。さらにポートフォリオのURLを記載することは必須ですが職務経歴書の中でもどのような作品を作ったのかを言葉で補足することでより興味を持ってもらうことができます。誤字脱字がないかを確認し熱意と適性が伝わる文章を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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