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職務経歴書の自己PRでやってはいけないNG例。採用担当者が不採用にする残念な書き方と改善策

keireki0530
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転職活動において職務経歴書は自分を売り込むための重要なプレゼンテーション資料ですが、多くの求職者が良かれと思って書いた自己PRが原因で書類選考を通過できないケースが後を絶ちません。採用担当者は数多くの応募書類に目を通しているため、定型文のようなアピールやピントのずれた内容は一瞬で見抜かれます。熱意があっても伝え方を間違えれば「自社には合わない」と判断されてしまうのが書類選考の厳しい現実です。ここでは職務経歴書の自己PRにおいて絶対に避けるべきNG例とその理由、そしてそれをどのように改善すれば通過する書類になるのかを具体的に解説します。

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抽象的すぎて伝わらない「根拠なし」のNGパターン

最も多いNG例が「コミュニケーション能力があります」や「粘り強さには自信があります」といった抽象的な言葉だけで終わってしまうパターンです。ビジネスにおいてスキルとは成果を出すための手段であり、言葉そのものに価値があるわけではありません。

【ここがダメ】

「私はコミュニケーション能力があります。前職では社内外の多くの人と関わり円滑に業務を進めてきました。貴社でもこの能力を活かして頑張ります。」

【なぜNGなのか】

「円滑に」とは具体的にどういう状態なのか、どのようなトラブルを解決したのかが見えないため、採用担当者はあなたの実力をイメージできません。誰にでも書ける文章は誰の記憶にも残りません。

【改善のポイント】

抽象的な言葉を具体的な行動事実に置き換えます。「対立意見が出た際に折衷案を提示して合意形成を図った調整力」や「顧客の潜在ニーズを聞き出し受注に繋げたヒアリング力」といったように、どのような場面で発揮された能力なのかを詳しく記述してください。

企業が求める人物像とズレている「的外れ」なNGパターン

自分の強みをアピールしたい気持ちが強すぎて、応募先企業が求めているスキルと全く異なることを書いてしまうのも典型的なNG例です。

【ここがダメ】

(チームワークを重視する事務職への応募で)

「私は個人の売上目標を達成することに強いこだわりを持っています。前職の営業では誰にも負けない競争心でトップの成績を収めました。」

【なぜNGなのか】

営業職であれば素晴らしいアピールですが、協調性やサポート力が求められる事務職においては「チームの和を乱すのではないか」や「すぐに辞めてしまうのではないか」という懸念材料になります。

【改善のポイント】

応募企業の求人票や企業のウェブサイトを熟読し、どのような人物像が求められているかを分析してください。その上で自分の経験の中から、その企業で活かせる要素(この場合は「目標達成のための計画性」や「数字を扱う正確さ」など)を抽出してアピールすることが大切です。

会社を学校と勘違いしている「受け身」なNGパターン

未経験の職種に応募する場合や第二新卒の方に多く見られるのが、学ぶ姿勢をアピールしすぎてしまうNG例です。

【ここがダメ】

「貴社の研修制度に魅力を感じました。未経験ですが、一生懸命勉強させていただき、多くのことを吸収して成長したいと考えています。」

【なぜNGなのか】

企業は学校ではなく給料を払って利益を出してもらう場所です。「教えてもらう」という受け身の姿勢は、採用担当者に「教育コストがかかる人材」「主体性がない人材」というネガティブな印象を与えます。

【改善のポイント】

「勉強したい」ではなく「自ら学んで貢献したい」というスタンスに変えます。「現在は関連書籍を読んで独学しており、入社後は早期に戦力となれるよう努力します」や「前職で培った〇〇の経験は貴社の業務にも応用できると考えています」といった、ギブ(貢献)の視点を盛り込んでください。

文章が読み手にストレスを与える「構成」のNGパターン

内容以前の問題として、レイアウトや文章量で損をしているケースも非常に多くあります。採用担当者は多忙な中で書類を確認するため、パッと見て読みにくい書類はそれだけで評価が下がります。

  • 文字数が少なすぎる:2、3行で終わっていると「入社意欲が低い」と判断されます。
  • 文字が詰まりすぎている:改行がなく黒々とした長文は読む気を削ぎます。
  • 使い回しがバレバレ:どの企業にも通じるような当たり障りのない内容は、熱意が伝わりません。

【改善のポイント】

文字数は300文字から400文字程度を目安にし、適度に改行を入れてください。「結論・理由・エピソード・貢献」の順で構成し、見出しをつけるなどして視認性を高める工夫が必要です。

自慢話や他責思考が見え隠れする「意識」のNGパターン

実績をアピールしようとするあまり、傲慢に見えてしまったり、前の会社の批判になってしまったりするケースです。

【ここがダメ】

「前の会社は古い体質で私の提案が通りませんでしたが、私の実力なら貴社でもっと成果を出せるはずです。」

「プロジェクトの成功は全て私の指示によるものです。」

【なぜNGなのか】

前職の悪口は「入社しても不満を言うだろう」と思われます。また、チームでの成果を自分一人の手柄のように書くことは協調性の欠如を疑われます。

【改善のポイント】

ネガティブな退職理由は「より裁量の大きい環境で挑戦したい」などのポジティブな表現に変換します。また、実績をアピールする際は「周囲の協力を得ながら」や「チームメンバーと連携して」といった謙虚な表現を加えることで、人間性の良さも同時にアピールしてください。

まとめ:自己PRは「相手が見たいもの」を見せる場所

職務経歴書の自己PRにおいて最も重要なのは、客観的な視点を持つことです。「自分が言いたいこと」ではなく「採用担当者が知りたいこと」を書くという意識を持つだけで、NG例の多くは回避できます。書き上げた後は必ず一度読み返し、もし自分が採用担当者だったらこの人を採用したいと思うかという視点でチェックを行ってください。NGポイントを潰し、読み手への配慮が行き届いた自己PRを作成することで、書類選考の通過率は確実に高まります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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