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法人営業の職務経歴書で採用担当者を唸らせる自己PRの書き方とスタイル別例文集

keireki0530
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法人営業(BtoB営業)の転職市場において、採用担当者は単に「売上が高い人」を探しているわけではありません。その売上が「たまたま景気が良かったから」なのか、それとも「本人の戦略的な行動によるものなのか」を厳しく見極めようとしています。特に職務経歴書の自己PR欄は、数字だけでは表せない「営業プロセス」や「再現性のあるスキル」を証明する重要なスペースです。ここでは、法人営業のプロフェッショナルとして書類選考を通過するために知っておくべき自己PRの書き方の鉄則と、営業スタイル別の具体的な例文を紹介します。

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法人営業の採用担当者が自己PRで評価する3つの「再現性」

法人営業の採用選考において、企業側が最も重視しているのは「再現性」です。つまり、前職で上げた成果を、自社の商品や環境でも同じように上げられるかという点です。これを証明するために盛り込むべき要素は以下の三つです。

第一に「行動量と戦略のバランス」です。ただ足で稼ぐだけでなく、ターゲット選定やアプローチ方法にどのような論理性があったかが問われます。第二に「対人折衝力と合意形成力」です。法人営業は決裁者が複数存在し、検討期間も長くなる傾向があります。その中でどのようにキーマンを攻略し、社内調整を行ったかというプロセスが評価されます。第三に「課題解決能力」です。顧客の御用聞きになるのではなく、潜在的な経営課題を発見し、自社の商材を使ってどう解決したかという提案力が重要視されます。

「数字」と「プロセス」を組み合わせた最強の構成テクニック

自己PRに説得力を持たせるためには、定性的なアピールと定量的な実績をセットで提示することが不可欠です。「売上に貢献しました」という曖昧な表現ではなく、「昨対比120パーセントの売上を達成しました」と具体的な数字で示します。

構成としては、まず冒頭で「私の強みは〇〇による課題解決力です」と結論を述べます。次に、その強みを裏付ける具体的なエピソードとして、「当時の顧客の課題」「自分が立てた仮説と行動」「その結果得られた成果(数字)」を記述します。最後に、その経験が応募先企業のビジネスにどう貢献できるかで締めくくります。特に法人営業では、売上金額だけでなく、達成率、新規開拓数、顧客維持率、受注単価の向上率など、多角的な数字を用いることでスキルの解像度を高めることができます。

新規開拓営業で「行動力」と「突破力」をアピールする例文

新規開拓がメインの営業職では、断られることを恐れない精神的なタフさと、効率的に見込み客を見つけるターゲティング能力をアピールします。

私の最大の武器は、徹底した市場分析に基づいたターゲティングと、決裁者に辿り着くまでの突破力です。現職のOA機器販売においては、テレアポからの新規開拓が主業務でしたが、単に架電数を増やすだけでなく、業界誌やニュースから成長企業のリストを作成し、優先順位をつけてアプローチを行いました。また、受付突破のためにトークスクリプトを自作し、受付担当者の心理的ハードルを下げる工夫を凝らしました。その結果、アポイント取得率をチーム平均の2倍に引き上げ、入社2年目で年間売上1位を達成しました。貴社においても、泥臭い行動量と戦略的なアプローチを両立させ、未開拓市場のシェア拡大に貢献したいと考えています。

既存顧客(ルート)営業で「深耕力」と「信頼構築」をアピールする例文

既存顧客へのルート営業では、顧客との関係を維持するだけでなく、潜在ニーズを掘り起こして単価アップ(アップセル・クロスセル)に繋げる提案力が評価されます。

私は、顧客との長期的な信頼関係を構築し、潜在ニーズを引き出して取引を拡大させる深耕営業力に自信があります。前職の化学メーカー商社では、既存の取引先50社を担当しておりましたが、単なる御用聞きにならないよう、定期的に顧客の工場や現場へ足を運び、製造ラインの課題や悩みを聞き出すことに注力しました。その中で、他社製品が使われている工程の非効率性を発見し、自社製品への切り替えによるコスト削減案を提案しました。この提案が採用され、担当エリアの売上を前年比120パーセントに拡大させることができました。貴社においても、顧客のパートナーとして深く入り込み、LTV(顧客生涯価値)の最大化に貢献します。

ソリューション営業・コンサル営業で「課題解決力」をアピールする例文

ITや広告、人材などの無形商材を扱うソリューション営業では、顧客のビジネスモデルを理解し、仮説検証を繰り返して最適解を導く論理的思考力が求められます。

私は、顧客の経営課題を本質的に理解し、最適な解決策を提示するコンサルティング型の提案力を持っています。現職の人材サービス営業では、単に求人枠を埋める提案ではなく、顧客の事業計画や組織課題に基づいた採用戦略の立案から支援を行ってまいりました。「人が集まらない」という課題に対し、ターゲット層の再定義や採用ブランディングの見直しを提案し、採用サイトの改修を含めたトータルソリューションを提供しました。その結果、応募者数を3倍に増やし、採用単価を20パーセント削減することに成功しました。表面的な課題解決にとどまらず、顧客の事業成長に直結する提案を行うことで、貴社の高付加価値サービスの展開に寄与したいと考えています。

法人営業の自己PRにおける注意点とNG例

法人営業の自己PRで避けるべきなのは、「コミュニケーション能力があります」という抽象的な表現だけで終わらせることです。営業職においてコミュニケーション能力があるのは前提条件であり、それを使って「誰と」「どのような」合意形成をしたかまで書かなければ差別化できません。また、チームでの成果を自分の手柄のように書くこともリスクがあります。「チームで達成しました」としつつ、「その中で自分は〇〇の役割を果たしました」と個人の貢献箇所を明確にすることで、誠実さと実務能力の両方をアピールしてください。自身の営業スタイルと応募企業の営業スタイル(新規か既存か、有形か無形か)の親和性を意識し、即戦力として活躍する姿を採用担当者にイメージさせてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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