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職務経歴書の自己PRで学生時代の経験を書いてもいいのか。評価される書き方と注意点

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転職活動における職務経歴書は本来これまでの社会人としての実務経験をアピールするための書類です。しかし第二新卒や既卒あるいは社会人経験が浅い方の場合、職務経歴だけではアピール材料が不足してしまうことがあります。そのような場合に「学生時代の経験」を自己PRに盛り込んでも良いのか悩む方は少なくありません。結論から言えば社会人経験が3年未満の若手層であれば学生時代のエピソードを自己PRに使うことは有効です。ただし新卒の就職活動と同じ書き方では評価されません。ここでは職務経歴書において学生時代の経験を「ビジネススキル」として昇華させ採用担当者に評価されるための書き方と例文を紹介します。

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職務経歴書に学生時代のことを書いて評価される人の条件

まず前提として学生時代のエピソードを書いて評価されるのは「ポテンシャル採用」の枠にある人材に限られます。具体的には学校を卒業してから3年以内の第二新卒や既卒者です。この層に対しては企業側も即戦力としての実績よりも仕事に取り組む姿勢や基礎的な能力(地頭の良さや素直さなど)を重視しています。一方で社会人経験が5年以上ある中堅層が学生時代の話をメインにすると「社会人になってから何も成長していないのか」と判断されるリスクが高いため注意が必要です。若手人材が実務経験の不足を補うための材料として戦略的に活用することが成功の鍵となります。

「ガクチカ」を「ビジネススキル」に変換する翻訳作業

新卒採用で聞かれる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」と転職活動の「自己PR」は似て非なるものです。新卒ではプロセスや感情が重視されますが転職では「その経験が会社の利益にどう貢献するか」という再現性が問われます。そのため学生時代の経験をそのまま書くのではなくビジネス用語に変換して伝える必要があります。

  • サークルのリーダー→ 「組織運営能力」「リーダーシップ」「調整力」
  • アルバイトの接客→ 「顧客志向」「サービスマインド」「課題解決力」
  • ゼミや研究活動→ 「論理的思考力」「情報収集能力」「プレゼンテーション能力」
  • 部活動の練習→ 「目標達成意欲」「継続力」「PDCAを回す力」

このように表現を変えるだけで学生気分の抜けないエピソードからプロフェッショナルな素養を感じさせるアピールへと変わります。

アルバイト経験で「業務改善」と「責任感」をアピールする例文

アルバイトであっても社員と同様の責任を持って働いていた経験や自ら考えて行動した実績は立派なビジネススキルです。

私は現状の課題を発見し自ら改善策を提案・実行する「主体性」と「問題解決能力」を持っています。学生時代に3年間勤務したカフェのアルバイトでは新人スタッフの定着率が低いことが課題でした。私は業務マニュアルが古く分かりにくいことが原因だと考え店長に許可を得て写真付きの新人用マニュアルを作成しました。また教育係としてメンター制度の導入を提案し相談しやすい環境作りを行いました。その結果スタッフの離職率が低下し店舗のオペレーションが安定しました。この経験から組織のために何ができるかを考えて動く重要性を学びました。社会人としての実務経験は浅いですがこの主体性を活かし貴社の業務改善に貢献したいと考えています。

部活動やサークルで「チームビルディング」をアピールする例文

組織の中で意見をまとめたり目標に向かってチームを動かしたりした経験は組織人としての適性を証明します。

私の強みは多様な意見を持つメンバーをまとめ上げチームとして成果を出す「調整力」と「リーダーシップ」です。大学時代に所属していたイベント企画サークルでは100人規模の学園祭イベントの責任者を務めました。準備期間中にはメンバー間で方向性の違いから対立が生じることがありましたが私は双方の意見を個別にヒアリングし共通の目標である「来場者の満足」に立ち返ることで妥協点を見出しました。またメンバーの得意分野に合わせた役割分担を行うことでモチベーションを高めイベントを成功に導きました。貴社においてもチームワークを大切にし組織の目標達成に向けて円滑な連携を図ることができます。

研究・ゼミ活動で「論理的思考」と「専門性」をアピールする例文

理系職種や専門職を目指す場合は研究内容そのものや研究プロセスで培った思考力が直接的なアピールになります。

私はデータに基づいた仮説検証を行い論理的に答えを導き出す「論理的思考力」と粘り強い「探究心」を持っています。大学院での研究活動においては実験データが仮説と異なる結果になることが多々ありましたが諦めることなく数百回に及ぶ検証を繰り返しました。単に実験を繰り返すだけでなく先行論文を多角的に分析しアプローチ方法を変えることで原因を特定し学会での発表を行う成果を上げました。前職の営業職においてもこのデータ分析力を活かして顧客の課題を分析しておりましたがより専門的なスキルを活かせるエンジニア職においてこそ私の強みが発揮できると考え志望しました。未経験の分野でも持ち前の探究心で早期に技術を習得します。

書く際の注意点と社会人経験とのバランス

学生時代の経験を書く際に最も重要なのは「社会人経験を完全に無視しない」ことです。たとえ前職の在籍期間が短かったとしてもそこでの学びや反省が全く書かれていないと「嫌なことから逃げているだけではないか」という懸念を持たれます。「学生時代に培った〇〇という強みは前職の新人研修や基礎業務でも活かされましたが、より発揮できる環境を求めて転職を決意しました」といったように学生時代の強みと社会人としての経験を接続させることで説得力のある自己PRを作成してください。過去の栄光にすがるのではなく過去の経験を未来の活躍の根拠として提示する姿勢が採用担当者の心を動かします。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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