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職務経歴書は「職種」で選べ。採用担当者が評価する職種別フォーマットの選び方と書き方

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職務経歴書を作成する際、インターネット上の「標準テンプレート」をとりあえずダウンロードして使っていませんか?実は、これが書類選考で落ちる原因の一つになっているかもしれません。

採用担当者が重視するポイントは、職種によって全く異なります。営業職なら「数字」、エンジニアなら「技術環境」、事務職なら「正確性」。それぞれの強みが最も伝わりやすいフォーマットを選ぶことこそが、書類選考を通過するための第一歩です。ここでは、主要な職種別に最適なフォーマットの選び方と、アピールすべき記載項目について解説します。

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1. 営業職:数字が命の「逆編年体式」

営業職の採用担当者が最も知りたいのは、「直近でどれくらい売る力があるか」です。そのため、最新の実績が最初に目に入る「逆編年体式(新しい順に書く形式)」のフォーマットが最適です。

このフォーマットで強調すべき項目

  • 定量的な実績:「売上達成率」「昨対比」「順位」「受賞歴」など、客観的な数字を太字で強調します。
  • 営業スタイル:「新規開拓メイン」なのか「ルート営業」なのか、「法人(BtoB)」か「個人(BtoC)」か。これらを冒頭の職務要約で明確にします。
  • 取り扱い商材と単価:商材の単価やリードタイム(受注までの期間)を書くことで、営業スキルの質を伝えます。

2. IT・技術職(エンジニア):スキルが見える「キャリア式」

エンジニアやWebディレクターの場合、時系列で会社名を並べるだけのフォーマットは不向きです。プロジェクトごとに使用言語や環境が異なるため、案件単位で詳細を記述できる「キャリア式(プロジェクト形式)」のフォーマットを選びましょう。

このフォーマットで強調すべき項目

  • 開発環境(技術スタック):使用した言語、フレームワーク、OS、DB、ツールなどをプロジェクトごとに一覧にします。
  • 担当フェーズ:要件定義、設計、実装、テスト、運用保守など、どの工程を担当したかを明確にします。
  • チーム規模と役割:PM、PL、メンバーといった役割と、チームの人数を記載し、マネジメント経験の有無を伝えます。

3. 事務・管理部門:効率性を伝える「逆編年体式」

経理、総務、人事、一般事務などのバックオフィス職は、業務の正確性とスピードが求められます。基本的には標準的な「逆編年体式」を使用しますが、ルーチンワークの羅列にならないよう工夫が必要です。

このフォーマットで強調すべき項目

  • 業務改善の実績:「マニュアル作成による業務標準化」「ペーパーレス化によるコスト削減」「業務フロー見直しによる残業時間短縮」など、プラスアルファの貢献を記載します。
  • PCスキル:Excel(VLOOKUP、ピボットテーブルなど)やWord、PowerPointのスキルレベルを具体的に記載します。使用可能な会計ソフトや人事管理システム名も必須です。

4. クリエイティブ職:作品への導線を作る「ポートフォリオ連携型」

デザイナー、ライター、編集者などのクリエイティブ職は、職務経歴書と「ポートフォリオ(作品集)」がセットで評価されます。職務経歴書自体を凝ったデザインにする必要はありませんが、ポートフォリオへの誘導がスムーズなフォーマットであることが重要です。

このフォーマットで強調すべき項目

  • ポートフォリオURL:氏名や連絡先のすぐ近くなど、最も目立つ位置にWebポートフォリオのURLとパスワードを記載します。
  • 担当範囲:デザインのみか、ディレクションも行ったか、コーディングまで担当したかなど、制作における守備範囲を明確にします。
  • ビジネス成果:「CVRが120%向上した」「PV数が倍増した」など、クリエイティブがもたらしたビジネス上の数字を記載します。

5. 医療・介護・専門職:資格と経験値の「専門特化型」

看護師、薬剤師、介護職、保育士などの専門職は、保有資格と臨床経験(現場経験)が全てです。余計な装飾は不要で、事実を淡々と、かつ正確に伝えるシンプルな「逆編年体式」が好まれます。

このフォーマットで強調すべき項目

  • 保有資格と取得年:国家資格だけでなく、認定資格や研修修了歴も漏らさず記載します。
  • 施設規模と対象:病床数、園児数、入居者数などの規模感と、担当していた診療科や要介護度などを数字で示します。
  • 対応可能な手技・業務:特定の医療機器の操作や、専門的なケアスキルを一覧にして即戦力性を証明します。

共通の鉄則:Wordで作成しPDFで提出

職種によって選ぶべきフォーマットの中身は異なりますが、ファイル形式には共通の正解があります。それは**「Word(ワード)で作成し、PDFに変換して提出する」**ことです。

Excelで作成する人もいますが、長文の記述には向かず、印刷時にレイアウトが崩れやすいため避けたほうが無難です(数字管理がメインの経理職などを除く)。また、どの職種であっても、相手の閲覧環境に左右されないよう、最終的には必ずPDF化して送付してください。

職務経歴書は、あなたのキャリアを盛るための「器」です。中身(経験)が素晴らしくても、器(フォーマット)の選び方を間違えると魅力は半減します。自身の職種で何が評価されるのかを見極め、最適なフォーマットで勝負してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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