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職務経歴書のフォーマットと記入例完全版。書類選考を通過する書き方の正解

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職務経歴書の作成において最も頭を悩ませるのは「フォーマット(枠組み)の中に何をどう書けばいいのか」という具体的な記入内容です。インターネット上には無料のテンプレートが溢れていますが、ただ枠を埋めるだけでは採用担当者の心を動かすことはできません。書類選考を通過するためには、読みやすいフォーマットを選ぶだけでなく、実力が伝わる「書き方の型」を身につける必要があります。ここでは、標準的なフォーマットの構成に沿って、そのまま使える具体的な記入例と、評価を上げるためのポイントを解説します。

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まず選ぶべきは「逆編年体式」のフォーマット

記入例を見る前に、土台となるフォーマット選びが重要です。基本的には「逆編年体式」を選んでください。これは直近の経歴から過去に遡って書く形式です。採用担当者は「今、何ができるか」を最優先で知りたいため、最もスキルが高い直近の経験を冒頭に持ってくるこの形式が、最も選考通過率が高くなります。

【項目別】採用担当者が評価する記入例とポイント

職務経歴書は主に「職務要約」「活かせるスキル」「職務経歴詳細」「自己PR」の4つのブロックで構成されます。それぞれの記入例を見ていきましょう。

1. 職務要約の記入例

冒頭の職務要約は、多忙な採用担当者が最初に目を通す重要項目です。3行から5行程度で、キャリアの全体像と強みを簡潔に伝えます。

【記入例:営業職】

大学卒業後、株式会社〇〇にて5年間、人材広告の法人営業に従事してまいりました。主に新規開拓を担当し、テレアポから商談、クロージング、アフターフォローまでを一貫して担当。顧客の課題に合わせた提案営業を強みとし、2023年度は部内トップとなる売上〇〇万円(達成率120パーセント)を記録しました。現在はチームリーダーとして、後輩3名の育成も担当しております。

【ポイント】

「誰に」「何を」「どれくらいの期間」販売し、「どのような成果(数字)」を出したかを凝縮して記載します。

2. 活かせる知識・スキルの記入例

箇条書きを使って、一目で保有スキルがわかるように記載します。PCスキルや資格だけでなく、業務上の得意分野も記載します。

【記入例:事務職】

  • PCスキル:Word(文書作成)、Excel(VLOOKUP関数、ピボットテーブルを用いた集計)、PowerPoint(プレゼン資料作成)
  • 語学:TOEIC 750点(メールでの調整業務が可能)
  • 資格:日商簿記検定2級(20xx年x月取得)
  • 得意分野:業務フローの見直しによる効率化、マニュアル作成

【ポイント】

「Excelが使える」だけでなく「どの関数が使えるか」まで書くことで、実務レベルの解像度を高めます。

3. 職務経歴詳細の記入例

ここが職務経歴書のメインパートです。単にやったことを羅列するのではなく、「実績」と「プロセス(工夫)」を分けることが重要です。

【記入例:ITエンジニア】

期間:20xx年4月~現在

企業名:株式会社〇〇(システムインテグレータ/従業員数500名)

プロジェクト:大手金融機関向け顧客管理システム刷新

担当工程:基本設計、詳細設計、実装、テスト

環境:Java、Spring Boot、AWS、Oracle

役割:サブリーダー(メンバー5名の進捗管理)

【実績・取り組み】

  • 品質向上への貢献コードレビューを定例化し、結合テスト段階でのバグ発生率を従来比で30パーセント削減しました。
  • 納期遵守のための工夫進捗の遅れを早期に検知するため、タスク管理ツールを導入して可視化を徹底。突発的な仕様変更にも柔軟に対応し、納期遅延ゼロでリリースを完了しました。

【ポイント】

エンジニアの場合、開発環境や担当フェーズは必須です。それに加え、技術的な課題をどう解決したかというエピソードを加えることで、単なる作業者ではないことをアピールします。

4. 自己PRの記入例

経験に裏打ちされた強みと、それを応募先でどう活かすかを記載します。

【記入例:販売・サービス職】

強み:顧客視点に立った提案力と関係構築力

現職のアパレル販売では、単に商品を売るのではなく、お客様のライフスタイルや好みをヒアリングした上でのトータルコーディネート提案を徹底しました。その結果、顧客再来店率(リピート率)は店舗平均の1.5倍となる40パーセントを達成しました。この「相手のニーズを深く汲み取る力」は、貴社のカスタマーサクセス職においても、顧客満足度の向上に貢献できると確信しております。

【ポイント】

「コミュニケーション能力があります」という抽象的な表現は避け、「どのような行動で信頼を得たか」を具体的に書きます。最後に「貴社でどう貢献できるか」で結ぶのが鉄則です。

記入例を参考に作成する際の注意点

丸写しは絶対に避ける

インターネット上の記入例は参考になりますが、そのままコピー&ペーストすると、面接で深掘りされた際に自分の言葉で話せず、ボロが出てしまいます。必ず自分の実体験に基づいて書き換えてください。

数字は具体的に入れる

「売上が上がりました」「効率化しました」といった定性的な表現は説得力がありません。「昨対比110パーセント」「作業時間を月10時間削減」など、客観的な数字を入れることで、ビジネスパーソンとしての信頼性が格段に上がります。

レイアウト(見た目)を整える

内容は良くても、文字がぎっしり詰まっていたり、改行がなかったりすると読まれません。適度な余白を作り、見出しを太字にするなど、採用担当者がストレスなく読めるレイアウトを意識してください。

記入例はあくまで「型」です。この型を利用して、あなただけの具体的なエピソードと実績を流し込むことで、書類選考を突破する強力な職務経歴書を完成させてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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