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転職回数が多い・専門職こそ「キャリア式」を選ぶべき。スキルで勝負する職務経歴書の書き方

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職務経歴書のフォーマットには、一般的な「編年体式(時系列)」のほかに、「キャリア式(職能別)」と呼ばれる形式があります。多くの転職サイトでは時系列の形式が推奨されていますが、自身の経歴や強みによっては、このキャリア式を選んだほうが書類選考の通過率が劇的に上がることがあります。

特に、エンジニアやクリエイターといった専門職の方や、転職回数が多くて経歴の見せ方に悩んでいる方にとって、キャリア式は強力な武器になります。ここでは、キャリア式フォーマットの特徴とメリット、そして採用担当者に警戒されないための正しい書き方について解説します。

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職務経歴書の「キャリア式(職能別)」とは

キャリア式とは、「いつ、どの会社にいたか」という時系列ではなく、「どのような業務(職務分野)を経験したか」というカテゴリーごとに経歴をまとめる形式です。

例えば、営業職から企画職へ、そしてまた営業職へとキャリアチェンジを繰り返している場合、時系列で書くとスキルが分散して見えてしまいます。しかしキャリア式であれば、「営業経験」と「企画経験」という2つの大きな見出しを作り、会社をまたいでそれぞれの経験をまとめて記載することができます。これにより、読み手は「あなたが何のできる人なのか」を瞬時に理解できるようになります。

キャリア式フォーマットを使うべき人

この形式は万人に適しているわけではありません。以下のいずれかに当てはまる場合は、導入を検討する価値があります。

1. 専門性の高い技術職(エンジニア・クリエイター)

プロジェクト単位で動くことが多い職種です。「Webアプリ開発」「インフラ構築」といった技術分野やプロジェクトごとにまとめることで、保有スキルの深さをアピールできます。

2. 転職回数が多い人

時系列で書くと「入社・退社」の記述が繰り返され、どうしても「落ち着きがない」「すぐに辞める」というネガティブな印象が先行してしまいます。キャリア式にすることで、転職回数よりも「培ってきた経験の総量」に焦点を当てさせることができます。

3. キャリアチェンジを目指す人

異業種へ転職する場合、直近の経歴が応募先の業務と異なるとアピールが弱くなります。過去の経歴の中から、応募先に関連するスキル(ポータブルスキル)だけを抜き出して強調することで、即戦力性を演出できます。

キャリア式で作成するメリット

強みをダイレクトに伝えられる

「マネジメント経験」「法人営業」「新規事業立ち上げ」など、自信のあるスキルを見出しにできるため、採用担当者に第一に伝えたい強みを強調できます。

ブランクや短期間の離職をカバーできる

業務内容でまとめるため、在籍期間が極端に短い会社や、離職期間(ブランク)が目立ちにくくなります。もちろん経歴を隠すわけではありませんが、視覚的なノイズを減らし、中身で勝負できる土俵を作れます。

採用担当者に警戒されないための必須テクニック

キャリア式には「時系列が見えにくい」という最大のデメリットがあります。採用担当者は「いつ、どこでその経験をしたのか」「空白期間を隠そうとしていないか」を気にする生き物です。この懸念を払拭するために、必ず以下の要素を盛り込んでください。

「略歴表」を必ず冒頭か末尾に入れる

キャリア式で本文を書く場合でも、必ず「年月・会社名・所属・在籍期間」だけを記したシンプルな「略歴リスト」をセットで記載します。これがあるだけで、採用担当者は時系列を確認でき、安心してスキル情報の読み込みに入ることができます。

具体的な数字と成果を紐付ける

会社名という枠組みが外れる分、記述が抽象的になりがちです。「A社にて」という文脈が薄れるため、「〇〇プロジェクトにおいて、売上〇〇%増を達成」といったように、どこの会社での実績かがわかるように補足するか、あるいは実績のインパクト(数字)をより具体的に書くことで信頼性を担保します。

キャリア式職務経歴書の構成例

効果的なキャリア式の構成は以下の通りです。

  1. 職務要約キャリア全体の概要と、核となる強みを簡潔に伝えます。
  2. 活かせる経験・知識・技術応募先企業で即戦力となるスキルを箇条書きでリストアップします。
  3. 職務経歴詳細(ここがキャリア式)
    • 【分野1:プロジェクトマネジメント経験】
      • 大規模基幹システム刷新(20xx年~20xx年)
      • チーム規模:30名、予算:5億円
      • 実績:納期通りに完遂し、運用コストを20%削減。
    • 【分野2:要件定義・設計経験】
      • 顧客折衝および仕様策定を担当。
  4. 略歴(時系列リスト)
    • 2015年4月~2019年3月:株式会社A(SEとして従事)
    • 2019年4月~現在:株式会社B(PMとして従事)
  5. 自己PRスキル面だけでなく、仕事への姿勢やマインドセットを記載します。

まとめ

キャリア式フォーマットは、転職回数や複雑なキャリアパスを「一貫したプロフェッショナルな経歴」へと再編集するための強力なツールです。ただし、採用担当者が気にする「時系列」の情報を略歴表で補完することを忘れないでください。「見せ方」を工夫することで、ネガティブな要素を打ち消し、あなたの実力を正当に評価してもらえる書類を作成しましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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