スマホアプリで職務経歴書は作れる。採用担当者が教えるアプリ活用の正解とフォーマットの選び方

転職活動の主戦場がスマートフォンに移りつつある現在、職務経歴書を「アプリ」で作成することは決して手抜きではありません。むしろ、移動時間やスキマ時間を活用して効率的に書類を作成できる賢い手段といえます。しかし、パソコンで作成された書類と比較して、アプリで作った書類はレイアウトが崩れやすかったり、情報量が少なくなったりするリスクがあるのも事実です。ここでは、アプリを使って採用担当者に評価される職務経歴書を作成するためのフォーマットの選び方と、アプリならではの注意点について解説します。

職務経歴書作成アプリの種類と選び方

職務経歴書を作成できるアプリやサービスは数多く存在しますが、大きく分けて「入力型アプリ」と「編集型アプリ」の2種類があります。自分のスキルや書きたい内容に合わせて適切なタイプを選ぶことが、フォーマット選びの第一歩です。

1. 入力型アプリ（レジュメ作成専用アプリ・転職サイトの機能）

あらかじめ用意された項目（職歴、自己PR、資格など）にテキストを入力していくだけで、自動的にレイアウトが整った職務経歴書が完成するタイプです。

• メリット：デザインやレイアウトを自分で調整する必要がなく、誰が作っても一定のクオリティに仕上がります。フォーマット崩れの心配がありません。
• デメリット：項目の自由度が低く、「この欄を広くしたい」「この項目を削除したい」といった微調整が難しい場合があります。
• おすすめの方：初めて職務経歴書を作る方、標準的なフォーマットできれいに仕上げたい方。

2. 編集型アプリ（Microsoft Wordアプリ・Googleドキュメントなど）

パソコンと同じように、文書作成ソフトのアプリ版を使って作成するタイプです。ネット上で配布されているWord形式のフォーマットを読み込んで編集します。

• メリット：自由度が高く、自分の経歴に合わせて項目を追加・削除したり、強調したい部分の文字サイズを変えたりできます。
• デメリット：スマホの小さな画面では全体のバランスが見えにくく、意図せずレイアウトが崩れてしまうリスクがあります。
• おすすめの方：独自のアピール項目を作りたい方、パソコンでの文書作成に慣れている方。

アプリで選ぶべきフォーマットは「逆編年体式」

アプリを使用する場合、複雑な構成のフォーマットは避けるのが無難です。スマホの画面ではきれいに見えても、印刷するとバランスが悪くなることが多いからです。アプリ作成において最も失敗が少ないフォーマットは「逆編年体式」です。

逆編年体式とは、直近の職歴から過去に遡って記述する形式です。多くのレジュメ作成アプリは、この形式を標準採用しています。採用担当者が最も知りたい「直近のスキル」が最初に表示されるため、スマホ作成であってもアピール力は十分です。逆に、職務内容ごとにまとめる「キャリア式」などの複雑なフォーマットは、アプリの自動レイアウト機能では対応しきれないことが多いため、避けた方が賢明です。

アプリ作成でクオリティを上げる3つのポイント

アプリで作成した職務経歴書を「スマホで作った簡易的な書類」に見せないためには、以下の3点に注意して仕上げる必要があります。

1. テンプレートの「余白」を確認する

アプリで自動生成されるフォーマットの中には、文字数が少ないと余白が目立ってしまい、内容が薄く見えてしまうものがあります。逆に入力しすぎると、文字が小さくなりすぎて読めなくなることもあります。プレビュー機能を使って、A4サイズ1枚から2枚にバランスよく収まっているかを確認し、文字量を調整してください。

2. PC表示での見え方を意識する

あなたはスマホで作成・確認していても、受け取る側の採用担当者はパソコンの大画面で確認します。スマホアプリのプレビュー画面だけでなく、一度PDFファイルとして書き出し、それを拡大して確認してください。改行位置がおかしくないか、誤字脱字がないかをチェックします。

3. 必ずPDF形式で書き出す

アプリから企業へ提出する際は、必ず「PDF形式」で出力（エクスポート）してください。Word形式などのまま送ると、相手の閲覧環境によってレイアウトが崩れる可能性があります。多くのアプリには「PDFで保存」「コンビニ印刷用に保存」といった機能が付いていますので、それを利用してレイアウトを固定します。

効率化のために音声入力を活用する

アプリ作成ならではのメリットとして、「音声入力」が使える点が挙げられます。特に自己PRや職務要約などの長文を作成する際、フリック入力では時間がかかりますし、思考が途切れがちです。音声入力を使って大まかな文章を一気に作成し、その後で誤変換を修正して整えるという手順を踏むと、パソコンで打つよりも速く、熱量のある文章が書けることがあります。

まとめ

職務経歴書はアプリで作っても全く問題ありません。重要なのは、入力型アプリの標準的なフォーマット（逆編年体式）を利用してレイアウト崩れを防ぎ、中身の充実に時間を割くことです。便利なツールを使いこなし、PDF化などの最低限のマナーを守ることで、スマホ一台でも内定を勝ち取るための書類は十分に作成可能です。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功

おすすめの転職エージェント

サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター

サイトの目的

応募書類マスター

応募書類作成のアドバイス

転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談

キャリアプラン案内所

面接のアドバイス

面接のトリセツ

年収交渉アドバイス

給与交渉ナビ

ライト

キャリアアドバイザー

人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。