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職務経歴書で2社の経験を魅力的に見せるフォーマットの選び方と書き方のコツ

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転職回数が1回、つまり経験社数が2社というキャリアは、採用市場において非常にバランスが良いと評価される傾向にあります。1社だけの経験者よりも環境適応力があり、かつジョブホッパーのような懸念も抱かれないため、書類選考においても有利なポジションです。しかし、2社の経歴を単に並べるだけでは、その強みを十分に活かしきれません。2つの会社で得た経験をどのように接続し、成長の軌跡として見せるかが重要です。ここでは、2社の経験を持つ方に最適な職務経歴書のフォーマット選びと、採用担当者に響く書き方のテクニックを解説します。

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2社の経験者に最適なフォーマットは逆編年体式

経験社数が2社の場合、職務経歴書のフォーマットは逆編年体式を選ぶのが基本であり、最も効果的です。逆編年体式とは、直近の在籍企業(2社目)から書き始め、その後に1社目の経歴を書く形式です。

この形式が推奨される理由は、採用担当者が最も関心を持っているのが直近の業務内容とスキルだからです。2社目の経験を書類の目立つ位置(前半)に持ってくることで、現在の実力を即座にアピールできます。また、2社という経歴は情報量が多すぎず少なすぎないため、A4用紙2枚程度にバランスよく収まりやすいというメリットもあります。1社目を基礎構築の期間、2社目を実力発揮の期間として構成することで、キャリアのステップアップを視覚的に伝えることができます。

2社の経歴を効果的に見せるレイアウトの比重

2社の経験を書く際、それぞれの分量(行数)をどのように配分するかがポイントになります。基本的には、直近である2社目の記述を厚くすることがセオリーです。比率としては、2社目を6割、1社目を4割程度にするのが黄金比といえます。

ただし、在籍期間に大きな差がある場合は調整が必要です。例えば、1社目に5年在籍し、2社目が1年未満である場合は、物理的な期間の長さに比例して1社目の記述が多くなりがちです。しかし、それでも2社目の内容が極端に薄くならないよう注意が必要です。2社目の在籍期間が短くても、担当したプロジェクトの詳細や、短期間で上げた成果を具体的に掘り下げて書くことで、密度の濃い時間を過ごしたことをアピールします。これにより、直近の経験も即戦力として評価される可能性が高まります。

1社目と2社目のつながりを意識した書き方

採用担当者は、なぜ1社目を辞めて2社目を選んだのか、そして今回なぜ3社目を目指すのかという一貫性を重視します。職務経歴書の中で、1社目と2社目のつながりが自然に見えるように工夫することが、書類選考通過の鍵となります。

同職種でキャリアアップした場合

1社目で基礎的なスキルを習得し、2社目でより専門的な業務やマネジメントに挑戦したというストーリーを描きます。例えば、1社目の実績欄には個人の営業成績を書き、2社目の実績欄にはチームリーダーとしての成果を書くといった具合です。これにより、着実に成長している人材だという印象を与えます。

異業種へキャリアチェンジした場合

1社目と2社目で全く違う仕事をしている場合は、共通するポータブルスキル(持ち運び可能な能力)を軸にします。例えば、1社目の販売職で培ったヒアリング能力を、2社目の事務職での社内調整業務にどう活かしたかという視点で記載します。職種は違っても、根底にある強みは一貫していることを示すことで、3社目でも活躍できる説得力が生まれます。

企業の規模や社風の違いを補足情報として活用する

2社の経験がある場合、それぞれの企業の規模や社風の違いもアピール材料になります。

大手企業からベンチャー企業へ転職した経験がある場合、大手で学んだ仕組み化やコンプライアンス意識と、ベンチャーで培ったスピード感や裁量の大きさの両方を持っていることを強調できます。企業概要欄に、従業員数や売上高を正確に記載することで、異なる環境への適応能力を数値で裏付けることができます。

逆に、中小企業を2社渡り歩いてきた場合は、現場での対応力や、一人で幅広い業務をこなしてきたタフさを強調します。それぞれの会社でどのような役割を期待され、どう応えてきたかを比較しながら書くことで、あなたのビジネスパーソンとしての幅広さを伝えることが可能です。

職務要約で2社の経験を統合する

職務経歴書の冒頭にある職務要約は、2社の経験を一つのキャリアとして統合して伝える重要なパートです。ここでは会社ごとに区切るのではなく、通算の経験年数や、キャリア全体を貫くテーマを記載します。

例えば、株式会社Aにて3年間ルート営業を経験した後、株式会社Bにて2年間新規開拓営業に従事しましたと事実を並べるだけでなく、約5年間にわたり、一貫して食品業界の営業職に従事してまいりましたとまとめます。その上で、既存顧客との関係構築と新規市場の開拓という両面から事業拡大に貢献しましたと続けることで、2社の経験が今のあなたの強みを形成していることを印象づけます。

2社の経験は、多すぎず少なすぎない絶妙なキャリアです。逆編年体式のフォーマットを使用し、2つの経験を点ではなく線でつなぐ意識を持って作成することで、採用担当者に響く魅力的な職務経歴書に仕上がります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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