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書類選考を突破するための職務経歴書の書き方と構成のポイント

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職務経歴書は自身のキャリアを売り込むプレゼンテーション資料です

転職活動において、履歴書と並んで提出を求められる職務経歴書ですが、その役割を正しく理解していないと、単なる職歴の羅列になってしまいがちです。履歴書が氏名や住所、学歴などの基本情報を伝えるプロフィール帳だとすれば、職務経歴書はあなたの実力や実績を詳細に伝え、採用担当者に「会ってみたい」と思わせるためのプレゼンテーション資料です。

採用担当者は、職務経歴書を通じて、応募者がこれまでどのような業務を経験し、どのようなスキルを身につけ、それが自社の利益にどう貢献するかを見極めようとしています。そのため、決まったフォーマットがある履歴書とは異なり、自身の強みが最も伝わるように構成を工夫する自由度があります。読み手である採用担当者の視点に立ち、見やすく、かつ説得力のある書類を作成することが、書類選考を突破するための第一歩となります。

基本的な構成とレイアウトの黄金ルール

職務経歴書のフォーマットに絶対的な決まりはありませんが、採用担当者が読み慣れている標準的な構成があります。基本的には、以下の項目を順に記載していくことで、情報の漏れがなく、論理的な構成になります。

  1. タイトルと日付・氏名最上部に「職務経歴書」と記載し、右端に提出日と氏名を記入します。
  2. 職務要約これまでのキャリアのあらすじを数行でまとめます。
  3. 活かせる経験・知識・技術応募企業で即戦力となるスキルを箇条書きにします。
  4. 職務経歴勤務先ごとの詳細な業務内容や実績を時系列(または逆時系列)で記載します。
  5. 自己PR仕事に対する姿勢や強み、熱意を文章で伝えます。

レイアウトについては、A4用紙で1枚から2枚、多くても3枚以内に収めるのが目安です。枚数が多すぎると読む気を削いでしまいますし、少なすぎると経験不足を疑われます。フォントは明朝体やゴシック体などの標準的なものを使い、適度な余白と改行を入れて、パッと見た瞬間に読みやすいと感じさせるデザインを心がけてください。

冒頭の職務要約で採用担当者の心を掴む

採用担当者は多忙な中で多くの応募書類に目を通しています。そのため、最初の「職務要約」で興味を持ってもらえるかどうかが勝負の分かれ目となります。ここでは、これまでの経歴の全体像を200文字から300文字程度に凝縮して伝えます。

具体的には、「誰に(顧客層)」「何を(商材・サービス)」「どのように(営業手法・技術)」提供してきたかという要素を盛り込みます。さらに、マネジメント経験や特筆すべき実績があれば、それも要約の中に含めます。この部分を読むだけで、あなたが何のできる人なのかが瞬時に伝わるようにし、その後の詳細な経歴へとスムーズに誘導する役割を持たせることが大切です。

具体的な業務内容と数値実績で実力を証明する

職務経歴書のメインとなる職歴欄では、在籍した企業ごとに「事業内容」「従業員数」「売上高」などの企業概要と、「所属部署」「役職」「在籍期間」を記載します。その上で、担当していた業務内容を詳細に記述します。

ここで重要なのは、単に「営業を担当」や「システム開発に従事」と書くのではなく、具体的なアクションと成果を記載することです。「5名のチームリーダーとしてメンバーの育成を担当し、チーム目標を120パーセント達成した」や、「既存業務のフローを見直し、月間20時間の工数削減を実現した」といったように、可能な限り数値を交えて記載します。数字は客観的な事実であり、誰が見ても評価が変わらない強力なアピール材料となります。また、成功体験だけでなく、課題に対してどのような工夫をして乗り越えたかというプロセスも盛り込むと、問題解決能力の証明になります。

活かせるスキルと自己PRで未来の貢献を語る

職務経歴の記述が終わったら、改めて「活かせる経験・知識・技術」を箇条書きでまとめます。ここでは、PCスキルや語学力、保有資格のほか、「法人営業経験5年」や「プロジェクトマネジメント経験」といった実務スキルを記載します。応募企業の募集要項と照らし合わせ、マッチするキーワードを盛り込むことで、即戦力性を強調できます。

最後の「自己PR」欄では、これまでの経験を総括し、仕事に対する信念や強みを文章で表現します。ただし、独りよがりなアピールにならないよう注意が必要です。「私の強みは粘り強さです」という主張に対して、それを裏付ける具体的なエピソードを添え、さらに「その粘り強さを活かして、貴社の新規開拓営業においても必ず成果を出します」というように、入社後の貢献イメージに結びつけることが重要です。過去の実績を未来の可能性へと変換して伝えることで、採用担当者に納得感を与えることができます。

提出前の最終チェックが合否を分ける

職務経歴書が完成したら、必ず推敲と見直しを行います。誤字脱字は、それだけで「仕事が雑な人」という印象を与えてしまう致命的なミスです。また、年号(西暦・和暦)が履歴書と統一されているか、レイアウトが崩れていないかを入念に確認します。

可能であれば、作成した書類を一度プリントアウトして紙の状態で確認するか、第三者に読んでもらうことをお勧めします。自分では気づかなかった分かりにくい表現やミスを発見できることが多いからです。職務経歴書は、あなたの分身として企業の採用担当者に会いに行く重要なツールです。細部までこだわり、自信を持って提出できる書類を完成させてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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