職務経歴書に記載する「売上高」・いつの時期を明記すべきか
転職活動で使用する職務経歴書において、ご自身の業務実績を具体的に示すことは、採用担当者への強力なアピールとなります。特に営業職や販売職などでは、「売上高」といった数値は、ご自身の貢献度を客観的に証明する重要な指標です。この実績を記載する際、多くの方が悩むのが「いつの」時点の数値を書くべきかという点です。
「いつの」売上高かを明記する必要性
売上高の実績を記載する場合、必ずその数値が「いつの」期間のものであるかを併記する必要があります。「年間売上〇〇円」とだけ書かれていても、それが昨年のものなのか、数年前のピーク時のものなのか、採用担当者には判断ができません。時期を明確にすることで、その実績の背景や価値が正しく伝わります。記載する時期には、ご自身のアピールしたい内容によっていくつかの選択肢があります。
直近の実績(最新年度)を記載する
最も一般的で、採用担当者が現在の実力を判断するために重視するのが「直近の実績」です。特に「〇〇年度(通期)」や「直近の1年間」といった形で、最新の通期実績を記載するのが基本です。これは、ご自身の現在の能力を示す指標となり、即戦力性をアピールする上で効果的です。
最も成果を上げた時期(ピーク時)を記載する
必ずしも直近の実績だけを記載しなければならない訳ではありません。もし、数年前に特別なプロジェクトや特定の要因で、突出した成果(売上高)を上げた経験がある場合、その時期を明記した上で記載することも有効です。その際は、「〇〇年度(キャリアハイ)」や「〇〇プロジェクト担当時」といった補足を加えることで、ご自身の潜在的な能力や、特定の条件下で発揮できる強みを示せます。
複数の年度を比較して成長を示す
もし、数年間にわたって継続的に売上を伸ばしてきた実績があるなら、単年の数値ではなく、複数の年度を比較して示す方法もあります。例えば、「〇〇年度:〇〇円、〇〇年度:〇〇円、〇〇年度:〇〇円」と時系列で並べて記載することで、ご自身の成長性や継続的な努力を採用担当者にアピールできます。
基準(期間)を明確にすることが最重要
どの時期の売上高を選ぶ場合でも、最も重要なのは「いつの」時点の数値であるか、その「期間」(月間、四半期、年間など)と「時期」(〇〇年度、〇〇年上半期など)の基準を明確にすることです。採用担当者が実績を正しく評価できるよう、客観的で正確な情報提供を心掛けてください。





