在職中でも職務経歴書は必要?転職活動での書き方と注意点を徹底解説
「在職中」に職務経歴書を作成する必要はあるのか?
転職活動を始める際、まだ今の会社で働いている状態――いわゆる在職中の方が多いと思います。その中でよく聞かれるのが、
✅「在職中だけど、職務経歴書はどこまで書けばいいの?」
✅「退職予定日が決まってない場合はどう記載すればいい?」
✅「会社にバレないように転職活動したいけど大丈夫?」
といった不安や疑問です。
結論から言うと、在職中であっても職務経歴書の作成は必須です。しかも、在職中だからこそ「今の業務内容」や「直近のスキル・成果」をフレッシュな状態で書けるという大きなメリットもあります。
この記事では、在職中に職務経歴書を作成する際のポイント、記載のコツ、注意点、実例付きでの書き方を詳しく解説していきます。
在職中の職務経歴書で重要な3つのポイント
1. 現在の業務内容を“現在進行形”で書く
在職中の場合は、過去形ではなく「現在形」「継続中」で記載するのが基本です。
例:
「法人営業としてITサービスの提案・契約・導入支援を担当しています。」
2. 終了時期は「現在に至る」と記載する
退職日が未定であれば、期間の終了を「現在に至る」と書くことで違和感なく記載できます。
例:
勤務期間:2020年4月 ~ 現在に至る
3. 守秘義務や現職への配慮を忘れない
社外秘のプロジェクトや顧客名は伏せて記載するようにしましょう。また、面接時や応募先との連絡でも「現職に知られない配慮」が求められます。
職務経歴書の記載例(在職中の場合)
【職務要約】
現在、IT業界で法人営業として約5年の経験を有し、中小企業向けクラウドソリューションの提案・導入支援を担当しています。月間20件以上の商談を行い、3期連続で営業目標を達成中。顧客の課題解決を軸とした提案スタイルに強みがあります。
【職務経歴】
■ 株式会社ABCテック(2020年4月 ~ 現在に至る)
【職種】法人営業(ITソリューション部)
【雇用形態】正社員
【業務内容】
- 中小企業向けにクラウドサービス(勤怠・会計・顧客管理など)の提案・導入支援
- 月間平均20件の商談、受注率30%前後
- 顧客のニーズに基づいたプランニングと導入後のアフターサポート
- 自社エンジニアと連携した要件ヒアリングと技術調整
- 年間売上:担当エリアで約8,000万円(昨年度実績)
【実績】
- 2021年度:営業目標達成率125%(社内表彰受賞)
- 提案資料の改善により成約率を20%→28%に向上
【保有資格・スキル】
- TOEIC 800点(英文メール・会議対応可)
- ITパスポート
- Microsoft Office(Excel・PowerPoint)/Salesforce/Slack 実務使用
【自己PR】
現在の職場では在職中ながら、常に「顧客にとっての最適解」を考え、課題解決型の営業スタイルを実践してきました。特に新規開拓においては、丁寧なヒアリングとニーズ分析を通じて信頼を獲得することを意識しています。転職後もこの経験を活かし、即戦力として貢献してまいります。
よくある質問(在職中の記載に関して)
Q. 退職予定日は書くべき?
**A. 基本的には不要です。**面接などで聞かれた際に、口頭で「いつから入社可能か」を伝えれば問題ありません。内定後に相談するのが一般的です。
Q. 在職中なのに「現在に至る」で書くのはおかしい?
A. 正しい表現です。「現在に至る」は、退職していない=在職中であることを示すため、非常に自然な書き方です。
Q. 会社にバレたくない…応募先に配慮してもらえる?
**A. ほとんどの企業は「在職中の応募者への配慮」に理解があります。**応募書類やエージェントを通じて、「連絡はメールのみ希望」「在職中のため、業務時間外での面接希望」などと明記すると安心です。
在職中の人が職務経歴書で差をつけるコツ
コツ | 解説 |
---|---|
✅ 最新の実績・スキルを盛り込む | 現職での活躍が直近なので、即戦力としての説得力がある |
✅ 現職に不満があっても書かない | ネガティブな退職理由は書かず、前向きな転職動機を伝える |
✅ 秘密厳守の姿勢を見せる | 社名を出せない場合は「大手通信会社」などぼかして記載OK |
まとめ|在職中でも「現在進行形」で魅せる職務経歴書を
✅ 在職中であっても職務経歴書はしっかり準備が必要
✅ 経歴の期間は「現在に至る」と記載し、業務内容は現在形で書く
✅ 最新のスキルや成果を活かし、“今の自分”を最大限アピール
✅ 応募時や面接時には「在職中であること」を正直に伝えつつ、転職への前向きな理由を添える
在職中の転職活動は時間的な制約もありますが、**今だからこそ書ける「リアルな実績」と「今の強み」**を武器にできる貴重なタイミングでもあります。職務経歴書を丁寧に仕上げ、自信を持って次のステップに踏み出しましょう。