「雑務」も立派な実績!職務経歴書における雑務の効果的な書き方とアピール方法
「雑務」って職務経歴書に書いてもいいの?
転職活動中、職務経歴書を作成していると「自分の担当は雑務が多かったから、書けることが少ない……」と悩む方は少なくありません。
✅ 雑務はアピールにならないのでは?
✅ 雑務がメインだった職歴をどう書けばいい?
✅ 雑務ってどこまでが「書いていい内容」なの?
実は、“雑務”という言葉にとらわれずに見直すことで、それが職場に欠かせない貢献であることが伝わる立派な実績になります。
この記事では、職務経歴書における雑務の書き方、評価されるための言い換え・表現方法、そしてアピールにつなげる工夫を、具体例とともに詳しく解説します。
そもそも「雑務」とは何か?曖昧な言葉を分解しよう
「雑務」という言葉は、業務の中でも一見地味で、補助的・裏方的な作業を指して使われますが、実際は現場を円滑に動かすために不可欠な仕事です。
たとえば、以下のような業務はすべて雑務に該当することがあります:
- 郵便物の仕分け・発送手配
- 備品の発注・管理
- 来客・電話応対
- 会議室の準備や資料の印刷
- 社内イベントのサポート
- 簡単なデータ入力やファイリング
- 伝票の整理・コピー取り
これらはすべて、「職場の土台を支える仕事」です。職務経歴書では、“雑務”とひとまとめにせず、具体的な業務内容に言い換えて表現することが重要です。
「雑務」を職務経歴書で魅力的に見せるコツ
✅ 1. 「雑務」という言葉は避け、業務内容に分解して具体化する
NG:「庶務や雑務を担当していました」
OK:「電話・来客対応、備品管理、書類整理、郵便物の仕分けなど庶務業務を担当」
✅ 2. 「誰の役に立っていたか」「どう貢献していたか」を加える
- 「営業部全体のサポートとして資料作成と会議準備を担当」
- 「総務部にて部署内の物品管理や月次発注業務を任されていた」
- 「経理補助として伝票整理や支払明細の確認を担当」
✅ 3. 業務改善や効率化の視点を入れると評価アップ
- 「備品発注フローを見直し、月間コストを10%削減」
- 「書類ファイリング方法を標準化し、検索時間を半分に短縮」
職務経歴書 記載例:雑務中心だった職歴の書き方
■ 株式会社アシストサービス(2019年6月~2023年3月)
【雇用形態】契約社員(総務アシスタント)
【業務内容】
- 電話・来客応対(1日平均10件)、会議室管理、来訪者へのお茶出し
- 社内備品(文具・消耗品)の発注・在庫管理、業者との連絡窓口
- 郵便物・宅配便の仕分け、配布、社内便対応
- 書類のコピー・スキャン・ファイリング、保管ルールの整備
- 会議資料の印刷・配布準備、社内行事のサポート業務
【工夫・改善ポイント】
- 物品発注を月2回に統一し、年間で約15,000円のコスト削減
- 来客受付フローをマニュアル化し、応対品質の均一化に貢献
- 書類管理を電子化し、検索工数を1/3に削減
自己PR例文:雑務から得たスキルと姿勢をアピール
補助的な業務が中心ではありましたが、「誰かの仕事が円滑に進むために、細かなことに気を配る」という意識を大切にしてきました。庶務業務の中でも発注コストの削減や、業務手順の整理を通じて効率化に貢献できた経験があります。今後はこの柔軟性とサポート力を活かし、チームの一員としてより大きな責任を担っていきたいと考えています。
雑務経験を評価につなげるキーワード集(言い換え例)
雑務内容 | 言い換え表現 |
---|---|
電話応対 | 顧客・社外対応、一次受付業務 |
備品管理 | 物品発注業務、在庫管理 |
書類整理 | 文書管理、ファイリング業務 |
コピーや印刷 | 会議資料の作成補助、文書出力業務 |
来客応対 | 受付・応接準備、社外対応 |
雑用全般 | 総務・庶務アシスタント業務 |
まとめ|「雑務」も職務経歴書でしっかり価値を伝えよう
✅ 「雑務」は決して軽視される業務ではなく、職場の土台を支える重要な仕事
✅ 職務経歴書では「雑務」と書かず、具体的な内容・工夫・貢献として表現する
✅ 誰をサポートしていたか、どんな成果が出たかを明記すると説得力が増す
✅ 丁寧さ、気配り、業務改善の視点をアピールポイントにすれば、好印象に
「雑務」と呼ばれる業務の中には、あなたの責任感、周囲への配慮、チームで働く力が凝縮されています。職務経歴書でその価値を正しく伝え、次のチャンスにつなげていきましょう。